「流星を避けるぐらい訳ありませんよ」
概要
CV:古川登志夫(新たなる旅立ち) / 伊東健人(2205)
TVスペシャル『宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち』とODS『宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち』に登場する戦闘機パイロット。
宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち
加藤三郎、山本明亡き後にヤマトに配属された新人パイロット。徳川太助や北野哲と同期。
角刈り頭で風貌が加藤三郎・四郎兄弟に似ている。が、鼻筋が通って割とイケメン顔な両名に対し、坂本はやや団子っ鼻で、どことなく野暮ったい雰囲気も感じさせる。
パイロットとしてはとても優秀なのだが、過信家でお調子者な性格が玉に瑕。初登場時には自分の腕を見せつけるため勝手に曲芸飛行を始め、艦載機の玩具扱いに怒った古代から平手打ちを食らっている。
訓練時にも性格が災いして油断し、うっかり死にかけてしまい、やらかした罰としてヤマト艦内をパンツ一丁で走らされ、クルーに笑われる。
パンツ一丁の後はエンディングまで出番が無いので、特に成長する様は描かれなかった。さらに本作時点では「加藤の2代目」と称されていたにも拘わらず、次作の『ヤマトよ永遠に』で新登場した弟の加藤四郎にちゃっかりそのポジションを取られてしまったので、北野哲ともども後のシリーズには登場しない。
しかも加藤四郎初登場時に、本人から「坂本教官に鍛えられました(意訳)」と語られ、多くのファンに「たった一年の間に問題児な新人が教官にまでなって、立派なパイロットを育成して輩出しただと?」と、衝撃と動揺・物議を醸しだしたのは想像煮難くない(というか筆者的にも、さすがに無理があるのではと思える)。
アニメでは登場しないが、以下のように派生作等での出番はある。
- 『永遠に』構成案
脚本化する直前段階くらいの構成案には登場しており、加藤四郎の良き友にして良きライバルだったが、ゴルバ戦で敵の猛攻から加藤の部隊を逃がすために自ら犠牲になる。
- 『永遠に』コミカライズ版
本人は登場しないが、加藤四郎の教官として坂本の苗字が出ている。
- 『永遠に』ノベライズ版
構成案の内容を反映してか、同じく登場してゴルバ戦で戦死する。
- PlaySatationゲーム版
『新たなる旅立ち』原作の話もちろん、『永遠に』原作の話においても加藤四郎を存在自体無かったことにして坂本を継続して登場させている。
- アクエリアス・アルゴリズム
ヤマトクルーの会報誌で2019年から連載された『宇宙戦艦ヤマト復活篇』の前日談。同じく再登場を果たした北野に比べると若干出番は少ないが、割と重要な活躍をする。直接のやり取りはないが加藤四郎とも初めて共演した。
宇宙戦艦ヤマト2205
オリジナル通り、ヤマト航空隊の新人として登場。
宇宙防衛大学の第38期生。防大の同期で、補給母艦アスカに配属された空間騎兵隊のキャロライン雷電とは幼馴染であり、防大38期生の中で唯一彼女を「キャロライン」と呼ぶ(当人がキャロラインと呼ばれるのを嫌がるため)。
容姿が茶髪のオールバックに垂れ目になり、だいぶ印象が変わっている。なお、この見た目に脚本担当の福井晴敏は「今時?となるような茨城のヤンキー」という印象を受けたらしい。
容姿の変化に反して、内面はむしろ新キャラの中で最もオリジナルに近い、というかほぼそのまま。
月の破片の中での戦闘訓練において即死の危険を顧みずに猛スピードで飛行したり、空間騎兵隊の機動甲冑と合同での降下訓練において雷電ともども一番乗りを狙い、アクロバットすぎる飛び方で機動甲冑1機を振り落としてしまうなど、問題行動が多々見られる。
森雪からは「死に急ぐタイプ」と言われ、評価シートには「全般的に優秀だが、現時点では指揮官は無理」と書かれてしまっている。
問題児ではあるが過信家でお調子者なところを除けば性格はそこまで悪くなく、同期との仲も良好で、徳川太助と携帯ゲーム機で遊ぶ様子も見られる。
余談
同名の人物はいるがいずれもイラストとは縁遠い分野の実在の人ゆえにイラストが皆無なので、pixivのタグとしては坂本茂で普通に通っている。