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概要編集

CV:神谷明


 『宇宙戦艦ヤマト』シリーズのキャラクター。シリーズ後期のレギュラーキャラである。

 『ヤマトよ永遠に』にて、小惑星イカルスの基地に到着した古代進達が、真田志郎から紹介された人物。


「誰かに似てるだろう?」

「ああ、(彗星帝国戦で)死んでいった加藤(三郎)にそっくりだ」

「加藤四郎です。の意志を継いで、コスモタイガーの訓練を続けていました。」


 顔も、声も、職業すらも瓜二つの弟が居たなんて、中の人も知らなかったらしい。見た目の唯一の違いは兄より眉毛が太い所。また、加藤三郎は同期の古代とタメ口で話していたが、四郎は後輩らしい敬語キャラでもある(ただし目上以外には普通にタメ口)。

 『宇宙戦艦ヤマトⅢ』では、順当にコスモタイガー隊の隊長に昇格し、新人の揚羽武を指導する立場になっている(意外なことだが、初登場時は一般乗組員であった)。


 瓜二つな弟がそっくりそのまま死んだ兄と同じポジションに収まるという、ヤマトシリーズ恒例のご都合主義な存在のため(ただし、兄のモチーフそのものが日本軍の撃墜王である事、「兄弟で撃墜王である」という事から、現実世界の日本軍で本当にいた撃墜王兄弟であった南郷茂章・茂男兄弟をモチーフにしたとも取れるが……)、当時の視聴者を呆れさせた(さらに言えば前作で既に加藤三郎の後継者ポジションのキャラが出ていたのを無視した存在であるのも原因であった)。


 ただし、加藤四郎が生まれたのにはちゃんとした理由がある。『ヤマトよ永遠に』の製作時にあたる1980年代初頭は、『宇宙戦艦ヤマト』オリジナルシリーズ終焉の遠因といえる、松本零士氏と西崎義展氏の対立が表面化し始めた頃にあたり、松本氏が『新たなる旅立ち』を意図的に無視して製作するにあたり、坂本茂に代わるキャラとして生み出したのが加藤四郎にあたり、旧日本軍の撃墜王であった南郷兄弟の存在を知っていた松本氏が兄と山本明の代替として生み出した存在であった。


 デザイン時に、兄と明確に差別化できればまだ違ったのだろうが、差異と言えば、性格の多少の違いと上記の口調くらいで、見た目はもちろん、キャラも兄とほぼ同じ(むしろ兄より若干薄い)。兄について触れるのも初登場時だけで、制作側に兄の代替キャラ以上の意識がなかった故か、また、生まれた時代の不幸か、“兄弟”という設定を活かしたエピソードは一切ない。結局のところ「加藤三郎の代替キャラ」以上の存在にはなれなかった。


 ただし、好意的に解釈するなら、空戦では、第一次世界大戦時代から、お互いに血縁関係にある者同士が撃墜王になるケースは見られたため、それを意識していた可能性は存在する。

 当時の視聴者からは宇宙戦艦ヤマトオリジナルシリーズのご都合主義のシンボルの一つと見られたため、後年製作の派生作での扱いが微妙に悪い。PlayStation2で出たゲームでは存在自体抹消されている。


 果たしてリメイク版に登場するのかどうかは不明…

 続編要素を色々と拾っているはずの『2199』では結局登場できず(代わりに父親が登場)、『2202』はもちろんのこと『2205』以降に関してさえ、福井晴敏から「死んだ人が生き返ったりそっくりさんが出てきたりということはしない。加藤四郎は絶対に出しません」と宣言されてしまっているのが現状である。


 なお、勘違いしてはいけないのは、加藤四郎は登場の経緯が酷くて呆れられているのであり、彼自身が嫌われているわけではないということである。

 なのでリメイクにおいても、SNSなどでは、出なくていいという声がある一方で、その登場を期待する声も一定数存在する。ただし、出てほしいという層も多くは、やはり兄のコピーキャラという部分はどうにかしてほしい模様。実際のところどちらも「旧作の過ちは繰り返してほしくない」と思っているという点では一致している。

 役職を変える(艦載機絡みなら甲板部運用員とか)、容姿を分かりやすく違うものにする(例えば髪型。リメイクだと兄が丸刈りになったので角刈りのままでも差別化になりそう)、性格を変える(リメイク版兄が純情熱血漢なので、温和とか軽薄、無口)等々、差別化に関しては、多種多様、やりようはあるとは思われる。むしろ兄がリメイクにあたって若干キャラ変しているので、逆手に取って、逆に旧作そのままでも既に差別化できているとも言えるが。


関連項目編集

加藤三郎 コスモタイガーⅡ


タラン兄弟:『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場する兄弟。旧シリーズでは同一人物だったが、第1作と『さらば宇宙戦艦ヤマト』では官僚風の人物設定が、『宇宙戦艦ヤマト2』以降、武人風の人物設定に変更。出渕裕監督のリメイク作品では設定の矛盾を逆手に取ってにされた。

ディランディ兄弟:『機動戦士ガンダム00』に登場する。兄が戦死した後、瓜二つな弟が続編(本作の場合は分割第2期)で同じポジションにつくという点が同じ。ただし、こちらは後付けキャラではないため登場前の伏線も張っており、何より弟の兄への複雑な想いや、見た目は同じだが性格が異なるということで起きる周囲との微妙なすれ違いなど、兄弟であることを活かしたエピソードがちゃんとある。演出面で言えば四郎の完全上位互換の存在。

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