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ヴェルテ・タラン

ゔぇるてたらん

『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場する、大ガミラス帝星の官僚の1人(メイン左側)。オリジナル版タラン将軍(初期デザイン)のリメイクキャラクター。兄弟の兄で、テクノクラートとしてデスラーを補佐する。
目次 [非表示]

「何故、あのような艦に拘るのです?」


概要

  • 所属:大ガミラス帝星 軍需省および国防総省
  • 肩書:軍需国防相(軍需相・兼・国防相)
  • 階級:不明
  • 年齢:42歳(地球換算)

 『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場する、大ガミラス帝星の官僚で、ガデル・タランの兄。デザインは変更前(初代ヤマト~さらばヤマト)ものを踏襲している。年齢は、地球年齢に換算して42歳相当。ガミラス帝国の軍需国防相。軍需生産面を統括する軍需省の長官と、国防総省のトップを兼任する優秀なテクノクラートで、デスラーからの信任も厚い。


交友関係

 ガル・ディッツ提督一家やエルク・ドメルとも交流があり、車内で談笑する場面もある。特にエルクの場合は、何かと無茶難題を頼まれていることがあったようで、七色星団出撃前の整備中において、ドメルに苦労を洩らしているのが窺える。それでも無茶な注文には慣れているようで、ヴェルテも苦笑していた程度である。とはいえ、兵開発局から試作兵器を譲り受けるのは並みならぬ説得があったのではないかと推察できる。また、機動都市第二バレラスの建設や、デスラー砲の開発、デウスーラⅡ世の建造にも関わっていた様である。


 ちなみに仕事の方では、部下として国防次官のドラム・ボシュレムという肥満体形の人物がいるが、劇中では特に絡みはない。


経歴

 彼が初めてヤマトを意識したのは、ガミラス帝星建国記念日の余興としてヤマトが標的にされた時である。グリーゼ581にて波動砲による危機回避を目の当たりにしたヴェルテは、自軍で開発中の兵器デスラー砲に酷似していると気づく。

 久々に帰還したドメルと、ディッツと共に談笑するが、そのさなかに強制収容される囚人たちを目の当たりにして、改めて


「エルク、君の言う通りだ。ガミラスは変わった」


と嘆いている。この様な親衛隊の傍若無人には以前より呆れていたようで、力による圧制は危険であると認識していた様子。閣僚会議の時にもオルタリア殲滅のやり方等に危機感を抱いている。同時にヤマトが出現してから、各地で反乱行為が頻発していることからも、帝国内部の亀裂には相当心配しているのが窺える。

 ドメルがデスラー暗殺疑惑で一時逮捕され、その嫌疑が晴れると、直ぐにドメルからヤマト決戦の為に使う兵器の調達を要請される。兵器開発局で試作段階途中だった瞬間物質移送機や、惑星開拓で使用される特殊削岩弾を手筈通りに整えたが、彼も思わず


「兵器開発局を説き伏せるのには苦労したぞ」


と漏らしていた。が、そういった無茶も今に始まった様子ではない様である。

 そしてドメルが戦死した後に行われた壮大な国葬では、デスラーの命令で先に第二バレラスに移っており、完全ではないデスラー砲の整備を急ピッチで進めていた。やがてヤマトが侵入してきた時は、デスラー砲発射の直接指揮を執り迎撃。その際にシステム障害を報告したものの、第2射目の準備を命じられ修復に専念する。

 その後、デスラーが予定通りに帝都を脱出し第二バレラスへ移動してきた際には、強制アクセスによる分離コマンドで一部区画が分離。これに唖然としたヴェルテはデスラーに問い詰めるが、全ては大統合の為の儀式であると知って愕然とする。なお、小説版ではデスラーが腐敗する官僚達や、危機感のない臣民を目覚めさせる為に、事前から計画されていた事だと悟った。

 しかし、波動砲によって迎撃されると今度はデスラー砲で帝都を狙撃しようとしたため、デスラーに再考を強く求めたものの却下されてしまう。発射を強行しようとしたが、寸前のところで波動コアが暴走、素早い対応でワープによる離脱を行い嘉禄も生き延びた。

 脱出後、ヤマトを固執して狙うデスラーの真意を測りかねたヴェルテは、彼に尋ねた。


「何故、あの艦にこだわるのです?」


それに対して、「自分を追い詰めたものを逆に自分の力とするのは魅力的。宇宙に秩序と救済を与えられるのは自分しかいない」と答えられ反応に窮した。

 亜空間ゲート内におけるヤマトとの戦闘の際に、機械化兵のコントロール指揮を執るものの、真田志郎らのコンピューターウィルスで無効化されてしまい驚愕。その後、帰還してきたデスラーが、デスラー砲発射を命じ、無謀であると忠告したが止められなかった。発射体制を終えようとした刹那、ヤマトの実体弾による砲撃でデウスーラⅡ世は大破。ヴェルテは他の幹部や兵士諸共、艦橋に被弾した後、床に倒れ伏している。

 デスラーがそのまま強制的に発射しようとしたため、艦は暴発に耐えきれず爆発した。

 ただ、倒れている時うつ伏せになって顔が見えないため、死亡していたのか気絶していただけなのかは定かではない。乗艦も爆沈はしたが、彼のいたコアシップは辛うじて逃れており、現に続編ではデスラーが生き延びたことになったため、艦の爆沈に巻き込まれてということは無いと思われる。なので2021年現在、建前上はMIAとなっている。


続編での扱い

 続編の『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』では、当初デスラーのお付きになるのがヴェルテとガデルのどちらになるのかでちょっとした予想大会が見られた。

 ヴェルテは前作で明確な死亡描写が無いうえ、本作のストーリー構成が『さらば』寄りであることや、科学者というステータスがガトランティスの科学奴隷の設定と相まってストーリーネタ的においしいことなどといった素地があり、一方ガデルは前作で実質的にデスラーと袂を分かっており、そこからデスラー側につかせるには相応の理由付けエピソードが必要になることから、ヴェルテの方が有力だと思われていた。

 あるいは最初はヴェルテで、途中で死亡してガデルが受け継ぐという展開予想が出たこともあった。


 しかし、蓋を開けてみれば最初にデスラーの座乗艦「ノイ・デウスーラ」に乗っているのはデスラーとガトランティスのお目付け役であるミルを除けばガミロイドだけという状態。

 デスラーは後に旧デスラー体制派の一党と合流するのだが、それを率いていたのはガデルの方であった(ちなみにガデルがデスラー派になった理由は同作内では全く語られない)。

 ヴェルテはというと、それらの動きには全く姿を見せておらず、最終話まで一切姿を見せていない。一応登場しなかったわけではないが、その出番は回想シーンにわずか3カットだけ(セリフも無し)だった。


 『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』においてもやはり直接の登場は無かった。


 ただ、出番が無い故に動向も全く語られないため、今なお彼の生死は曖昧なままである。

 例えば「帝星ガミラス以外の星では長く生きられないガミラス人の定住先を探す」というデスラーの真意を知ったヴェルテが弟・ガデルに連絡を取り、デスラーに味方するよう説得した可能性や、デウスーラⅡ世の爆発に巻き込まれて死亡した可能性や療養生活を送っている可能性もあり、まだ今後の再登場の余地は残されているといった状態。


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