ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ノイ・デウスーラ

のいでうすーら

『宇宙戦艦ヤマト2202~愛の戦士たち~』に登場する、デスラー総統の座乗艦。オリジナル版デスラー艦2代目に代わる新規設定艦で、その姿形はオリジナルとは全く異なる。ガトランティスの技術が盛り込まれた新機軸の 戦闘艦である。
目次 [非表示]

概要編集

 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に登場する、ガミラスの元総統アベルト・デスラーの座乗艦である。オリジナル版の新デスラー艦(2代目デスラー艦)に代わる新規設定の大型戦闘艦としてデザインされ、その原型はほぼ留めていないものとなる。ただし『2199』終盤に登場したコアシップが艦前部甲板に取り込まれている形となっている。


 ズォーダー大帝の恩寵を受けたデスラーに与えられた専用艦である。これまでの航宙艦艇とは全く違った、そのカテゴライズを超えたデスラーの分身とも言うべき巨大戦艦として誕生した。


 ちなみにガミラス艦は艦名を引き継ぐ場合は基本的に「○世」とつけているのだが、本艦はその命名規則から外れており、後に登場したデウスーラⅢ世が本艦を飛ばして「Ⅲ世」と名付けられている。ガミラス純正ではないため亜種という扱いなのかもしれない。

 なお、ガミラス語での「ノイ(neu)」は同じ綴りのドイツ語そのまんまに「新しい」を意味する模様(『宇宙戦艦ヤマト2205』で「新天地」を表す際に「neu milok ruha」と表記された。「milok」は「我々の」、「ruha」は「国家」の意)。


デザイン編集

 ミサイル艦ラスコー級突撃型巡洋艦にも通じる横幅に広く上下が対照的な形状を持つ。ただし、それらが円盤型なのに対して、本艦は後方へ広がった翼のような形状で、真上から見たシルエットは無理矢理例えるならミンミンゼミの羽のような感じ。


 全長はゼルグート級を上回る768mで、これは『2202』時点ではアポカリクス級航宙母艦の1240mに次ぐ大きさである。


 かのオリジナル版での新デスラー艦とは、似ても似つかないデザインとなってはいるが、逆に言えば、通常武装関連でヤマトに対抗しえるだけの大口径砲を固定砲数門しか持たず、後は小口径砲塔やミサイル、機雷に収まっていたのに対し、ノイ・デウスーラは戦艦らしく火砲を多く備えている。


スペック編集

  • 全長:768m
  • 武装――
    • ゲシュダールバム「デスラー砲」×1門
    • 480㎜三連装陽電子カノン砲塔×12基
    • 330㎜三連装陽電子カノン砲塔×4基
    • 八連装速射輪胴砲塔×12基
    • 八連装高射輪胴砲塔×2基
    • 瞬間物質移送機×2基
    • 電磁パイロン
    • ゴーランドミサイルx最大38発
  • 機関:波動機関「ガミラス製」*ガトランティス製機関のハイブリット小説版より引用
  • 乗艦

航行能力編集

 この艦の特徴の一つとして、如何なる空間においても影響を受ける事のない波動機関を有している。

 実際に、非常に不安定で尚且つ機関が暴発する危険性さえ孕んでいた特殊空間において、他艦がエネルギー変換の暴走で暴発・轟沈したにもかかわらず、ノイ・デウスーラはデスラー砲を発射して尚平然と航行している事からも、その安定性が見て取れる。

 異空間内ではエンジン周囲にワープグリッドを形成することで暴走を防いでいるとされる。これはデスラー砲使用時にも応用され、発射時に砲口をグリッドで囲んでいる。

 小説版では、ガミラス人科学奴隷も関与しており、内装なども彼らの手が入ったことを示している。機関部に関しても、ガトランティス製機関部と、ガミラス製機関部の双方を使用したハイブリッド機関となっている。


戦闘能力編集

 上下二又に別れた艦首の中心部に装備したデスラー砲が最大の武装。

 通常火器としては、480㎜三連装陽電子カノン砲塔を12基、330㎜三連装陽電子カノン砲塔を4基備え、ガトランティス特有の速射輪胴砲塔も12基装備している。そのほか詳細なデータは無いものの、魚雷発射管ないしミサイル発射管らしき開口部も多数確認できる。加えて瞬間物質移送機を2基備えている上に、前期ゴストーク級ミサイル戦艦の艦首ミサイル(ゴーランドミサイル)を電磁パイロンで多数けん引することも可能とする。

 しかし、劇中ではデスラー砲とゴーランドミサイルしか使わず、残念ながら通常火器は一切披露しなかった。


経歴編集

第四章編集

 冒頭、ズォーダー大帝の命令を無視して独自に追撃を行う第八機動艦隊に対して、粛清を任されたデスラーはデスラー砲による殲滅を実行する。第八機動艦隊の針路上に現れた直後にデスラー砲の発射準備を瞬時に整え、初のデスラー砲を発射。見事に第八機動艦隊を殲滅することに成功する。

 その後、航行中のヤマトに対して、けん引していたミサイルを瞬間物質移送機で転送し、奇襲攻撃を仕掛ける。だが直ぐに加速してしまった為に転送座標が狂い、デスラーの指示で座標修正を行い、全周囲から攻撃するように転送させて再度の攻撃を敢行する。

 ヤマトが一瞬の攻撃の隙を突いてワープを敢行するが、それこそデスラーの目指す罠であった。ヤマトに続いて次元空間にワープアウトし、空間によるエネルギーの異常流入現象で真面に機関を動かせないヤマトに対し、指揮下のラスコー級2隻に攻撃を命じる。ところが、ノイ・デウスーラの安定した機関はともかく、ラスコー級では流れ込むエネルギーを制御できずに瞬く間に暴発し轟沈する。残る2隻には、レーダーの効かない次元空間でのヤマトを補足する為、円筒型天体に逃げ込んだヤマトを追撃させる。

 索敵を任せた直後、デスラー砲を発射。円筒型天体を潜り抜けている最中のヤマトを狙って撃たれ、ラスコー級2隻は蒸発するものの、ヤマトがデスラー砲のエネルギー波を転用したワープを敢行した為に取り逃がし、次元空間の内殻コアを形成していた円筒型天体が消滅した事から通常空間に戻る。

 途端にガミラス艦隊(ゲルバデス級航宙戦闘母艦3隻、他多数)がワープで合流。デスラーを支持するガデル・タラン指揮の艦艇と合流した後、ガトランティスとは別行動を取ることとなる。

 そしてテレザートへと赴くこととなる。


第五章編集

 テレザート星へ赴いた後、デスラー自身がテレサに謁見する為に寺院跡の上空に待機し、先に待機していたヤマトとにらみ合う形となる。

ヤマトが、地上に降りていた古代たちと直接連絡を取る為に、戦闘を仕掛けてきた事でデスラー派艦隊も応戦態勢に入った。それもヤマトが囮になることで、単機で乗り込むクラウス・キーマンを援護する為でもあった。

 ヤマトの攻撃でデスラー派艦隊が数隻の損害を受け、待ち構えていたゲルバデス級の砲撃を掻い潜っていった。そこでノイ・デウスーラは、海面スレスレに飛行するヤマトを抑え込もうと上空から圧し掛かろうとする。その後も追跡劇は続き、大型ミサイルでヤマトを狙うも、海面スレスレの高度を飛んでいた為に誤って海面に着弾していった。

 しかし、裏切ったキーマンの仕掛けた反波動格子によってヤマトの機能が停止し、しばし監視体制に移る。

ところが、今度はキーマンがヤマト側に付き直し、捕虜としていた古代達をノイ・デウスーラから逃がすと言う騒動が生じている。その際、格納庫が爆破されている。

 ヤマトが立ち去った後、デスラーは大規模なデスラー派艦隊と合流する。生きていたハイドム・ギムレーの手引きでガミラス星に凱旋しようとしたが、キーマンのスパイ行為によって無に帰し、ギムレーらデスラー体制派が逮捕されてしまった。

 これによりガミラス星に帰る事も出来ず、宇宙を放浪する事態となっている。


第六章・第七章編集

 火星での臨時改装を終え、ガトランティスとの決戦に赴くヤマトを再襲撃。これはヤマトを撃沈すればガミラス人が移住できる惑星を提供するというミルの提案に乗った格好だった。

 遠距離からデスラー砲でヤマトを狙撃するが、思うところのあったデスラーは事前に発光信号でキーマンへ自身の存在を知らせており、ヤマトには直前にワープで回避される。

 目の前にワープアウトしたヤマトに対し、コアシップを緊急分離して空いたスペースにヤマトを加え込み、そのまま白兵戦に移行。多数のニードルスレイブで襲撃するも、制御システムを破壊され、無力化される。

 その後、ノイ・デウスーラの艦橋では古代とミルによる問答が行われ、ミルを通じたガトランティスとの和解という光明が見え始めたが、デスラーの救出に駆け付けた親衛隊員が咄嗟にミルを射殺してしまうという結末を迎える。


 戦闘終了後、デスラーはノイ・デウスーラの外殻ユニットをヤマトに譲り、コアシップに乗って去っていった。

 この外殻ユニットは後にヤマトがトランジット波動砲を撃つ際に、その強力な輻射からヤマトを守る盾として利用され、消滅した。


余談編集

  • ラフ稿だと730mだったせいか、公式サイトや各種資料では当初ゼルグート級(装甲突入型)の諸元が誤記載されていた。「730m(※前部装甲板を含まず)」と書かれているものがあったらそれはゼルグート級の諸元である(前部装甲板とは「ガミラス臣民の壁」のこと)。
  • ラフ稿段階ではデウスーラⅡ世と同様コアシップの艦橋を使用していたが、小林誠の要望により外殻ユニット側に新規で艦橋が設けられた。
  • オリジナル版『さらば愛の戦士たち』では、本編とは大きく異なる大戦艦の没デザインが存在する。これは、当初のデザイン案でミサイル艦の艦体に対して、多数の主砲塔が搭載されていたもので、それが後にミサイル兵装に代わってミサイル艦もといゴーランド艦として決定された。類似した艦体形状に多数の火砲を備えたノイ・デウスーラはある意味この没大戦艦の復活と言えるかもしれない。

関連タグ編集

アベルト・デスラー 宇宙戦艦ヤマト2202 ガミラス 宇宙戦艦 デスラー艦 デスラー砲 瞬間物質移送機

関連記事

親記事

デスラー艦 ですらーかん

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 3386

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました