概要
『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ(2199も含め)に登場する星間国家で、ガミラス帝国、ガルマン・ガミラス帝国、ガトランティス帝国、ディンギル帝国らが有している装置。
共通する最大の特徴は、本体がワープするのではなく、ワープ光線(仮称)を照射した対象物そのものを、別の宙域へとワープさせる事ができるということである。
なお、瞬間物質移送機との名称は、ガミラス並びにガルマンのみ。それ以外の転送装置に関しては、特に言及されている訳ではない。
ガミラス帝国
劇中最初にこの装置を用いた国。
その対象物は、ワープ機能を有さない戦闘機から、100m以上ある駆逐艦と、割といろんなサイズの物体に対応しており、敵の索敵範囲外から、一気に至近距離まで兵力を送り込む事ができる。この事から、艦載機による奇襲攻撃とは特に脅威となる。
この戦法を、第2作目『愛の戦士たち』で「デスラー戦法」と呼ばれている(※最初にやったのはドメルなんだが)。
2199版では、次元波動機関を過負荷状態で動かすことによって発生する次元の歪み的なものに照射装置で指向性を持たせることで物質転送波を作り出すという仕組みが追加された。つまり艦のエンジンにわざとものすごい負担がかけるということなので、並の艦では使えないと思われる。
また、転送機が2基必要であることの理由に、1基のみでは座標が安定しないとされ、そこで2基を同時に使う事で安定した転送を実現したとされている。
ガトランティス帝国
戦艦メダルーザに搭載された、火炎直撃砲の転送システムとして登場したが、技術経緯は不明確であった。後のゲーム化にして、デスラーを通して白色彗星帝国に技術供与されたのではないか、と推測されている(真田の推察であるが、まぁ、彼なら間違いないだろう)。
リメイク作品の劇場版『星巡る方舟』では、転送投擲機という名称になっている。
ガルマン・ガミラス帝国
ガミラスの技術を強く継承しているため、ほぼ同じ原理である。ただし、二連三段空母に搭載されているのは、甲板先端部に埋め込み式になっており、1機づつ照射し転送することになる(ある意味で手間がかかる)。
ディンギル帝国
こちらはディンギルオリジナルの装置で、単にワープ光線と呼称される。都市衛星ウルクに備え付けられており、惑星クラスでさえもワープさせる事が可能(ガミラスでは、最大でも艦艇規模)。