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戦闘空母ヒュウガ

せんとうくうぼひゅうが

戦闘空母ヒュウガとは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』『ヤマトよ永遠に REBEL3199』登場する地球連邦防衛軍所属艦艇の名称である。
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概要編集

 戦闘空母ヒュウガとは、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』に登場する地球連邦防衛軍所属艦艇の名称である。

 艦級は「ドレッドノート改ヒュウガ級戦闘空母」、通称「ドレッドノート改級戦闘空母」。『3199』では量産化に伴い「ヒュウガ級戦闘母艦」に艦級が改められている。


 艦体左側に斜めに伸びた飛行甲板を有しており、PlayStationのゲーム版に登場した地球空母を彷彿とさせる見た目をしている。

 ただし、下段の飛行甲板が第1主砲塔や前部甲板と同じ高さにあったあちらと異なり、こちらは艦体側面に位置している。


 西暦2203年末に時間断層が放棄された後、地球連邦防衛軍は方針を変更し、「地球の規模に見合った軍備の最適化」へと舵を切った。その一環として、建造途中にあったドレッドノート級の艦体を流用して建造されたのが本艦である。本艦は「多機能複合型標準戦艦構想」に基づき、「戦闘空母」として開発された。

 ちなみに本艦の「空母」は『2205』後章パンフレットによると「航空間機母艦」の略とのこと。たぶん水上機母艦の「水上機」を「航空間機」に置き換えた感じのネーミングと思われる。


スペック編集

  • 艦級・艦種:ドレッドノート改ヒュウガ級戦闘空母→ヒュウガ級戦闘母艦
  • 識別コード:DCV-01
  • 全長:295m
  • 全幅:77m
  • 全高:98m
  • 機関
  • 武装
    • 次元波動爆縮放射機×1門(艦首)※拡散波動砲も発射可能
    • 30.5センチ三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×2基(前甲板)
    • 12.5センチ三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×2基(両舷)
    • 六連大型エネルギー砲×1基(艦橋の天辺)
    • 二連装対空パルスレーザー砲塔
      • 艦橋両舷×2基
      • 艦尾両舷×2基(艦橋のものより大型)
    • 三連装対空パルスレーザー砲塔
      • 艦橋両舷×2基
      • 飛行甲板の両脇×4基(艦橋のものより小型)
    • 拡散型対空パルスレーザー砲塔×2基(艦尾両舷)
    • 四連装魚雷発射管
    • 爆雷発射機
    • 近接戦闘用四連装側方光線投射砲(左舷)
    • 近接戦闘用六連装側方光線投射砲(右舷)
    • 四連装対艦グレネード投射機×2基
    • 魚雷発射機×4門(艦首両舷各2)
    • 小型魚雷発射管×7門(右舷4、左舷3)
    • 八連装ミサイル発射機×2基(両舷)
    • 単魚雷発射管×9門(右舷6、左舷3)
    • 三連装魚雷発射管×2基(艦底)
    • ミサイル発射管×8門(艦底)
  • 艦載機・艦載艇
  • 艦長

 全長は295mで、艦体の半分が戦艦と考えると空母としては小さめで、搭載機数もアンドロメダ級空母よりはかなり少なく(あれと比べてはいけない気もするが…)、分類的には「軽空母」とされている。これは先述した「地球の規模に見合った軍備の最適化」に合致させたものでもある。


 同じくドレッドノート級をベースとする補給母艦アスカ同様、艦体後部が改造されており、飛行甲板となっている。ただ、司令塔から前がほぼ完全にドレッドノート級のままであるアスカと異なり、本艦は艦体前部側も多少バランス調整されている。大きな特徴としては、左側に飛行甲板がある都合上、主砲塔や司令塔が右寄りに配置されており、艦橋上部のアンテナも左右非対称となっている。


司令塔編集

 艦橋はドレッドノート級をベースとしつつも、より前後に長くなり、後部には航空管制用の区画のものと思われる窓が見られる。


 司令塔上部の艦橋部分はやや後ろにずれ、低く抑えられている。

 艦橋内はドレッドノート級から大幅に変更されており、ヤマトに似た配置形式となっている。ただし、艦橋自体が狭いので、座席数は艦長席を含めて5席のみで、前方に2席、左右に1席ずつ、後方に艦長席という配置。前方左側は戦闘指揮席、前方右側は主操縦席、左舷側が通信席、右舷側がレーダー席となっている。


 この艦橋内の様式は基本的にアスカと同じだが、ヒュウガの場合は中央にアナライザーズのリーダー機3体が収まるスペースが設けられている。


武装編集

 艦体前部は波動砲を含めドレッドノート級の武装を引き継いでいるが、飛行甲板の設置と主砲塔のオフセットの都合上、右舷側の対艦グレネード投射機と左舷側の側方光線投射砲は形状が異なっている。


 空母部分には、舷側にパトロール艦の主砲と似た連装砲塔を副砲として設置。艦尾付近に拡散型パルスレーザー砲と、護衛艦の連装対空パルスレーザー砲塔に似た砲塔を両舷計2基装備。飛行甲板の脇には近接防御用として小型の三連装対空パルスレーザー砲塔も計4基設置されている。さらに艦底部には、パトロール艦と同型と思しき魚雷発射管らしきものもある。


艦載機運用編集

 格納庫はヤマトと同じシリンダー形式であり、左右並列に2つ備える「連装式シリンダー格納庫」となっている。


 デザインメモによると艦載機の発艦方法は数種類存在する。

 基本は艦尾側面のエレベーターで飛行甲板上に機体を移動させ、2基のカタパルトで射出するという現用空母と同じ形式。

 艦底部にはヤマトと同形式の発艦口が、左右シリンダーそれぞれに1基備わっており、ヤマトと同じように発艦させることも可能な模様。

 左舷側にある飛行甲板は、左舷側シリンダー用の発進口で、連続発艦が可能。ただし、高加速のためパイロットへの負担が大きい。


 連装式シリンダー格納庫にはスペック上は64機格納できるのだが、『2205』では練習航海ということもあってか半分の32機で運用されている。


 艦前部甲板上にはシーガルの格納庫と発進ハッチがある。


アナライザーズ編集

 本艦は真田の考案のもと、自律型サブフレームAU19「アナライザーズ」40機が配備されている。


 非常に優秀なAIを備えており、全機が連動して効率的な行動が可能。

 運用目的ごとに色が分けられており、青色が航空管制・カタパルト管理、黄色が整備・補給、桃色が火器管制を担当する。


乗組員編集

役職『2205』『3199』
艦長真田志郎篠原弘樹
戦術長坂巻浪郎北野哲也
航海長太田健二郎大島夏樹
船務長相原義一柏木紗香
技術長真田志郎(艦長と兼任)松井里水
主任レーダー手星名百合亜柏木紗香(船務長と兼任)
通信手相原義一(船務長と兼任)松井里水(技術長と兼任)
航空隊長篠原弘樹不明

ヒュウガクルーのみんなでごはん

 艦長はかつてヤマトで副長と技術長を兼任していた真田志郎。なお、技術長も兼任していたことが『3199』での松井里水の解説で明かされた。


 艦橋メンバーとして、戦術長の坂巻波郎、航海長の太田健二郎、船務長の相原義一、主任レーダー手の星名百合亜がいる。


 航空隊は篠原弘樹が隊長、田熊猛が副隊長を務めている。脚本によると旧ヤマト航空隊は山本玲沢村翔を除いて全員ヒュウガに転属しているらしい(劇中でも西川淳以外の航空隊キャラは全員ヒュウガ内にて登場しており、西川も『3199』で登場している)。


篠さん

 『3199』では各員の配置転換により、真田が艦長から退き、篠原が艦長に就任している。

 艦橋メンバーも総入れ替えとなっており、戦術長は北野哲也、航海長は大島夏樹、主任レーダー手は柏木紗香、船務長に替わって技術長(通信も兼任)に松井里水となっている。

 また、航空隊のメンバーは基本的に据え置きのようだが、坂本茂が新たに加わっている。


経歴編集

宇宙戦艦ヤマト2205編集

 第65護衛隊の構成する艦の1隻として、ガミラス星イスカンダル星への航海に旅立つ。


 ガミラス星が消滅したという報せを受けると、イスカンダル星とガミラス移民船団を救出するべく、ヤマトやアスカとともに大マゼラン銀河へ進発し、デザリアム軍と交戦する。

 戦闘空母の名に恥じず、味方艦隊に交じって常に前線で砲撃戦を繰り広げ、搭載機であるコスモパイソンも敵のヒアデス級護衛艦を撃沈するなどの戦果を挙げていった。


ヤマトよ永遠に REBEL3199編集

 将来的なデザリアムの侵攻に備える非公式作戦「オペレーションDAD」の一環として、アルデバランと火星迷彩仕様のドレッドノート級の3隻で第28護衛隊を編成。


 グランドリバースの太陽系侵入の際、オペレーションDADに基づき火星宙域での迎撃作戦を開始。アスカ級艦隊の波動防壁弾による第1次防衛線に続く第2次防衛線にとして、3隻による拡散波動砲での破壊を試みるが、強力な位相変換装甲の前には効果が無く突破されてしまう。

 その後、オペレーションDADの次の段階として、地球にいる元第65護衛隊のメンバーをヤマトに集結させるべく回収する任務に就く。南部康雄、相原、太田を含め多くのメンバーを収容していったが、作業の最中に敵のプレアデス級攻勢型戦艦に襲撃され、拿捕されてしまう。


余談編集

 脚本の福井晴敏氏曰く元々は補給母艦アスカの色違いとなる予定であり、模型展開においてカラバリで安く儲けようという身も蓋もない魂胆があったが、メカデザイン担当の玉盛順一朗氏が「空母というからにはこれくらいあるべき」と言ったため、異なるデザインになったとのこと。


 作品的には英断だったが、模型展開的にはドレッドノート級の使い回しが利かなくなったので、補給母艦アスカと違い1/1000プラモ化の望みが低いという弊害が……と思ってたらまさかの別方面から立体化。アシェットから販売されている週刊組み立て誌「宇宙戦艦ヤマトをつくる」の延長シリーズで1/350キット(全長約85cm)が販売されることに。

 ちなみにこれ単体で総額15万円弱(税込1833円×全80号予定)。前シリーズまでのヤマトとアンドロメダを合わせれば45万円以上の出費になり、(週刊組み立て誌全般に言えることだが)なかなか強気にファンの財布に挑んできている。


 そしてプラモデルはというと、2024年の静岡ホビーショーにてバンダイから『3199』に関する今後の商品展開としてヒュウガのシルエットが映し出され、

 加えて2024年10月の第62回全日本模型ホビーショー BANDAI SPIRITSブースでの宇宙戦艦ヤマト新商品紹介ステージにて、1/1000 ヒュウガの制作が正式に発表された。

より明るくなったシルエットとともに

   2025 SUMMER Coming Soon

と書かれている


関連タグ編集

宇宙戦艦ヤマト2205 ドレッドノート級前衛航宙艦 補給母艦アスカ

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