「俺もあんな風に……強く、気高く、美しく!」
概要
CV平川大輔
「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズに登場するキャラクターの一人。航空隊に所属するパイロットで、航空隊長である加藤三郎の右腕。旧作における山本明に相当するポジションとのこと。
プロフィール
所属 | 宇宙戦艦ヤマト戦術科/航空隊(~『2202』)→戦闘空母ヒュウガ(『2205』~) |
---|---|
役職 | ヤマト航空隊副隊長(~『2202』)→ヒュウガ航空隊長(『2205』)→ヒュウガ艦長(『3199』) |
搭乗機 | コスモファルコン(『2199』)→コスモタイガーⅡ(『2202』)→コスモパイソン(『2205』) |
階級 | 三等宙尉(~『2202』)→一等宙尉(『2205』)→三等宙佐(戦時特例)(『3199』) |
生年月日 | 2175年10月19日 |
年齢 | 24歳(『2199』)→28歳(『2202』)→30歳(『2205』)→31歳(『3199』) |
出身 | 栃木県 |
人物像
長髪(ヘルメットを被るときや海パン姿のときはポニーテールにしている)で飄々とした印象があるが、芯は通った青年である。
加藤とは所謂凸凹コンビであり、真面目かつ熱血型の加藤を軽い調子でフォローする。
気配り上手で、太陽系赤道祭の際には実家に連絡を入れようとしない加藤に自らの境遇を語って連絡を促したり、勝手に戦闘機を持ち出した挙句おしゃかにしてしまい罪悪感を滲ませる山本玲に「お前が無事な方が大事」と告げたりなど、繊細な心配りが出来る一面を見せている。
一方で進んで損な役回りを引き受ける苦労人でもある(『2199』スタッフによると加藤や山本が壊したロッカーの修理を行っているのは彼とのこと)。
その面倒見が良さから、沢村翔や小橋拓哉などの若手からは「篠さん」という愛称で呼ばれている。
山本玲の兄である明生とはかつての戦友であり、彼の飛ぶ姿に強い憧れを抱いていた。元々は彼と同じく偵察機を志望していた過去がある。
また、髪型にはこだわりがあるらしく、『3199』で艦長職に就く際に髪は切らないと宣言したという逸話があるとされる。
劇中での活躍
宇宙戦艦ヤマト2199
加藤とともにヤマトに配属され、航空隊副隊長となる。
ガミラスの冥王星前線基地を叩くメ2号作戦では、根本幹雄とバディを組んで敵基地捜索を行い、作戦終盤では窮地の加藤のところへ救援として駆け付ける。
中盤での亜空間ゲートを越えてのバラン星への偵察任務では、自ら志願し、鹵獲したツヴァルケ単機で出撃する。この時、折悪くバラン星ではヘルム・ゼーリックにより1万隻以上の艦艇を集めた大規模観艦式が行われており、篠原機はその只中へ突っ込むことになってしまう(ただ、その後のヤマトがそうだったように、ガミラス側は亜空間ゲートの作動を感知できるため、むしろゲートが引っ切り無しに作動しているタイミングだったからこそ見つからずに済んだのかもしれない)。
マゼラン銀河側の亜空間ゲートの存在と、バラン星内部の人工物の存在を突き止めた直後、ガミラスのパトロール部隊に見つかってしまい、被弾するもののなんとかヤマトまで帰り着き、バラン星の情報を持ち帰ることに成功する。
その後の七色星団海戦では先の偵察任務での負傷のためパイロットとしては参戦できず、ガミラスの工作員がヤマトへ潜入した際の白兵戦に加勢。片腕を吊った状態ながらも工作員の一人であるベリス・ライチェに銃撃を当てて倒した。
ガミラス星の戦闘ではパイロットに復帰し、山本と連携してポルメリア級を沈める。
イスカンダルでは他のクルーと一緒に海水浴に乗り出すが、ヤマトのカタパルトからの飛び込みをさせられそうになり、あまりの高さに尻込みするもメルダ・ディッツに蹴落とされる羽目になり、そのまま水面で気絶していた(ちなみに喫水線からカタパルトまでは20m以上の高さがあるので、下手な落ち方だと普通に死ぬ)。
漫画版(ネタバレ注意)
むらかわみちおの漫画版でもアニメ版同様、バラン星の偵察に赴き、重傷を負って帰還する。
……と思いきや、なんと単行本化の際に改稿され、戦死してしまった。
宇宙戦艦ヤマト2202
第5話でのアンドロメダの艦隊の訓練シーンで初登場。
ヤマトの反乱に際し、他の元ヤマト航空隊員7名とともに脱走し、ヤマトに合流。後から合流した加藤や後輩たちとともに、再びヤマト航空隊として活躍する。
物語後半で白色彗星に引きずり込まれるヤマトから一時離脱した際には、描写は無いが波動実験艦銀河の航空隊に配属されてブラックバードを率いて戦っていた。
本作は航空隊自体の出番がかなり少なく、その少ない出番でさえ加藤や山本、クラウス・キーマンが優先的にピックアップされたのもあって、篠原のパイロットとしてのまともな見せ場は初登場の第5話のみとなった。
一方でヤマトを裏切ってしまった加藤のメンタルケアを行うなど、日常シーンでの活躍が見られた。
ちなみに最終盤で滅びの方舟に対してキーマンが波動掘削弾を持って突撃するシーンがあるが、脚本ではその前の都市帝国内部での戦闘において航空隊が波動掘削弾を使って状況を打開しようとするシーンがあり、キーマンが使った波動掘削弾はその時に篠原機に搭載されていた不発弾である(キーマンの「これも縁というやつだろう」という台詞も、たまたま掘削弾を撃ち損ねていたためである)。この時篠原は負傷しており再出撃ができず、そのため本来自分の役目であるべきであろうことをキーマンに押し付ける格好になったことに悔しさを滲ませていた(なんだったら掘削弾不発のせいで代わりに加藤が突撃して戦死することにもなっているので、篠原的には大分辛い話である)。
宇宙戦艦ヤマト2205
戦闘空母ヒュウガの航空隊長へと転属(脚本によると山本と沢村以外は全員ヒュウガに転属している模様)。
序盤の演習では月のアステロイド域で山本率いるヤマト航空隊と空戦。第十一番惑星宙域での総合訓練では、ヤマトに対して対艦攻撃を仕掛けている。
イスカンダル事変におけるデザリアム軍との戦闘では、ヒュウガ航空隊を率いて主に対艦戦闘を担当する。
また、設定では加藤の遺児である翼の成長を何よりの楽しみにしているとされる。
ヤマトよ永遠に_REBEL3199
本作では真田志郎に代わってヒュウガの艦長に就任する。
なお、公式サイトによると、艦長就任についてはかなりゴタゴタがあったようで、最終的に「艦長になっても髪は切らないからな!」という条件で就任することに納得した様子。そんなにロン毛に命かけてるんか。
余談
元々は山本明としてデザインされていた。しかし明が玲として女性化されることになったので、新規キャラとして篠原が誕生した。
カップリング
篠玲:玲の兄であり、篠原の有人だった明生を存在を介して、バラン星の件以降急接近。『2199』では友達以上恋人未満みたいな距離感で終了する。だが続編の『2202』で公式がキー玲を推したため、自然消滅している。