スーパーアンドロメダ級戦艦
すーぱーあんどろめだきゅうせんかん
『宇宙戦艦ヤマト復活篇』に登場する地球連邦艦隊の主力艦。ドレッドノート級主力戦艦と共に艦隊を構成する。全体的な形状はアンドロメダを継承しつつも、艦尾や艦橋周りのデザインラインがだいぶ変化しているため、艦首の形状や艦底部のタンク上パーツ(格納庫)等でアンドロメダの継承であるとようやく判別できる。
武装は収束波動砲2門、三連装ショックカノン砲塔3基、と旧アンドロメダに比して主兵装が減っている他、艦橋砲といった固定武装も装備されていない。ただし、ドレッドノート級主力戦艦と同じように、艦載機対策のために増設された対空火器が多く追加されているため、対空防御能力ははるかに向上していると思われる(実際に使われた描写はないが)
- 全長、推定約250m
- 全幅、不明
- 全高、不明
- 機関、波動エンジン×1基
- 武装
- 収束波動砲×2門
- 三連装ショックカノン砲塔(推定41cm口径)×3基
- 八連装対空ミサイルポッド×1基
- 連装副砲×2基(艦橋左右)
- 格納式対空連装パルスレーザー機銃×24基
- 煙突型対空レーザー
- 搭載機
- 専用重砲撃機”紫雲”×28機
性能
アンドロメダの流れを組んだ後継型の戦艦。艦橋は塔状となっている他、オリジナルよりも武装は減ってドレッドノート級に対する性能の優位点が無くなっているように見えるが、対空武装等の強化でバランスを図っている模様。
なお建造数が非常に多く、逆に中小の補助艦艇は全くと言っていいほど登場していない事から、地球連邦艦隊にはこれとドレッドノート級の二種類以外の量産艦艇は存在しない、ないしは極少数しか量産されていない可能性もある。(これは嘗ての都市帝国ショックを始め、最早台風レベルの頻度で銀河の彼方から滅亡が襲い掛かってきていた過去のトラウマと、それに伴う外宇宙に対する猜疑心を地球が未だに引きずっている事の表れと思われる)
攻撃性能において、オリジナルよりも主砲数が3門少なく、主力戦艦ドレッドノート級と同程度しかなくなっているが、波動砲2門は健在。また艦底部のタンク状の部位は艦載機格納庫に変更され艦載機を多く積んでいるために軽空母としての機能も有している(劇中で艦載機を発進する場面はないが)。火力は昔ながらのもので、エトス星戦艦を一撃で撃破している。
なお、波動砲は収束型になっており、旗艦クラスの大型の敵はスーパーアンドロメダ級が、無数の中小型の敵はドレッドノート級がそれぞれ担当するという役割分担なのだと思われる。
防御性能において、脆くは無いと思われるが詳しい事は不明。エトス艦隊との戦闘で爆沈こそしないものの煙に巻かれて離脱する艦もいた。
航行性能において、明確な描写は無い。
一見すると旧アンドロメダと比べてスペックダウンしているが、だからと言ってこの艦がアンドロメダの劣化版というわけでは断じてない。元々ワンオフの超戦艦であったアンドロメダの流れを組みつつも、時間断層のような超次元技術に頼らずに数百隻という膨大な数の同型艦を比較的短期間で用意できているあたり、過剰な火力を廃して小型化し、量産性能に重きを置いた艦であるという事が解る。
つまりスーパーアンドロメダ級は、アンドロメダ級に求められている部分と汎用性を押さえつつも、コストパフォーマンスに照らし合わせて大量量産できるレベルまで無駄を削ぎ落した、艦隊防御に特化した量産艦であるといえる。
経歴
本級は地球連邦が投入した9個艦隊全てに配備されてるようで、各移民船団護衛の為に同行していた。しかし第1次移民船団に同行した艦隊200数隻は、SUSの待ち伏せ攻撃にあって壊滅。多数の撃沈艦を出してしまった。
中には森雪が乗ったスーパーアンドロメダもあったが、多大な損害を追って止む無く離脱を図るもののワープ直前に被弾し、その後は無人のままでアマールへ自動航行しながら漂着していた。第2次移民船団でも、連合国で構成された艦隊の待ち伏せにあって、大半が撃沈されてしまった模様。 (元々、波動砲艦は敵の進撃路がある程度絞られる惑星・星系防衛戦や、決戦地を自分である程度決められる攻勢作戦が得意で、逆に今回のような不意の奇襲戦・遭遇戦や護衛任務との相性が最悪であり、その相性面での不利を埋めることが出来るだけの艦隊指揮官や旗艦にも恵まれなかった以上、この結果は致し方なかった節がある)
第3次移民船団では、第7〜9艦隊を構成していた。こちらは古代進が敵奇襲の可能性を考慮していた故に、多数で襲い掛かる連合艦隊を相手に奮闘した。さらに旗艦ヤマトの存在があってか、その戦意は高く、エトス星艦隊司令長官ゴルイ提督もその士気の高さに気づいていた。アマールに到着した頃には、艦隊は160数隻と数を減らしてはいたが、倍近いと推定される連合艦隊に半包囲されかけながらも、奮戦し見事に戦線を支えきったことは、賞賛されるべきであろう。
最終決戦であるウエスト恒星系では、SUS要塞に肉薄せんとして突撃戦を仕掛ける。しかしSUS司令官バルスマンとメッツラーの冷酷な判断によって、連合国艦隊と地球・アマール艦隊諸共、要塞主砲ハイパーニュートロンビーム砲の乱射によって大打撃を被るに至った。回避に遅れた殆どの戦艦が巻き込まれてしまった模様(何故回避行動を取れなかったのか、という突っ込みもあるが)。
初期のデザイン案では、スーパーアンドロメダ級の艦底部にはドレッドノート級と同じく第3艦橋が設けられていた。が、他スタッフとデザインの検討している中で「第3艦橋が無い方が、スッキリ纏まるのでは?」という意見が出た為、それを採用して再デザインを挙げて完成したのが現在のスーパーアンドロメダである。