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ヤマト英雄伝説

やまとえいゆうでんせつ

宇宙戦艦ヤマトと銀河英雄伝説のコラボ・クロスオーバー作品に付けられるタグ。
目次 [非表示]

概要編集

宇宙戦艦ヤマトシリーズ銀河英雄伝説は、共に宇宙戦艦宇宙艦隊)が戦う星間戦争を描いたスペースオペラであり、どちらもかなり人気が高い。


※以下、宇宙戦艦ヤマトシリーズ全体を指す場合は「ヤマトシリーズ」、銀河帝国は「帝国」、自由惑星同盟は「同盟」と略す。


メディアについて編集

銀河英雄伝説は田中芳樹の小説が原作である。


宇宙戦艦ヤマトはアニメ第1作が原作であるが、プロデューサーの西崎義展とキャラ原案及び第一作のアドバイザーであった松本零士との間で知的財産権を巡っての熾烈な法廷闘争が繰り広げられ、最終的には西崎義展の勝訴に終わる。


漫画編集

松本零士自身も宇宙戦艦ヤマトの漫画を描いているが、こちらは現在で言うコミカライズ的な存在である。


銀河英雄伝説は、道原かつみ版と藤崎竜フジリュー)版の二つのコミックが登場している。

  • 道原かつみ版は原作の途中で連載が終了してしまったが、藤崎竜版は2023年11月現在でも連載が続いている。

アニメ編集

銀河英雄伝説のOVAアニメ化においてシリーズ監督を務めた石黒昇は、宇宙戦艦ヤマトにおいてアニメーションディレクターを勤めた。

  • 後にリメイク版のDie Neue Theseと区別するために「石黒版」と呼ばれることがある。

また両作品とも、2010年代に入ってアニメがリメイクされているのも特徴。


※以後、銀河英雄伝説のOVA版は「OVA」、リメイク版のDie Neue Theseは「ノイエ」と略す。


作中の戦争事情編集

宇宙戦艦ヤマトの場合は、基本的には地球人類と(ガミラスガトランティスボラー連邦などの)地球に起源を持たない異星人相手の戦争である。

  • ただし、1995年に製作された「YAMATO2520」における敵役であるセイレーン連邦は地球から独立した地球人類(ホモ・サピエンス)の国家であり、しかも「銀河100年戦争」と呼ばれるほど長期にわたって戦争が続いているという点は銀河英雄伝説に近い(装甲騎兵ボトムズの百年戦争がインスパイア元の可能性もある)。
  • また、リメイク版の「2199」においても、ガミラス侵攻以前の2164年に火星入植者の自治政府が地球に対する自治権を要求して、地球との間で内惑星戦争と呼ばれる戦争が起こった
    • 序盤こそ何故か地球よりもはるかに進んだ技術の宇宙艦隊を擁していた火星自治政府が優勢であったが、一度終結した後に2179年ごろに再発。最終的にはガミラス侵攻開始以前の2183年に地球側の勝利で終結。火星の住人は全て地球へ強制移住させられた。
    • ヤマト建造以前の2191年からガミラスと戦っていた国連統合軍の宇宙艦隊(金剛型宇宙戦艦村雨型宇宙巡洋艦など)や、遊星爆弾の攻撃から民間人を避難させるのに使われた地下都市も、この内惑星戦争において建設された、という設定になった。
    • オリジナルのようにガミラスが攻めてきてから泥縄式に宇宙艦隊と地下都市を建設しても、資材、機材、人手、宇宙艦隊戦闘に必要なノウハウ、そしてそれら習得ないし建設するのに必要な時間の全てが足りない(あるいは、宇宙艦隊と地下都市の間で奪い合いになる)であろうことを考えると、結果論ではあるが地球は内惑星戦争を通して、2191年から2199年までの間はガミラスとの戦争を継続できる程度には戦争準備を整えることができたのである。

銀河英雄伝説は、帝国・同盟共に宇宙の星々に移住植民した地球人類(ホモ・サピエンス)同士の戦争であり、150年間も慢性的な戦争状態に陥っている。

銀河英雄伝説では、地球は過去のシリウス戦役において人類社会の中心的地位を失って以来、永らく辺境の惑星に落ちぶれているが、新興宗教団体である地球教の崇拝対象となっている。

  • 帝国はヴァルハラ星系の惑星オーディン、同盟はバーラト星系の惑星ハイネセンが首都である。

また帝国・同盟共に、国内の反乱騒動とは無縁ではなかった。

  • 特に帝国は、国内にいる貴族たちが領地からの徴税権や私兵の編成権を持っていたため、貴族の反乱がしばしば起こっていた(カストロプ動乱やクロプシュトック事件など)。これら貴族階級は、後のリップシュタット戦役においてラインハルト陣営に一掃された。
  • 同盟でも、作中で政府への不満を募らせた一部軍人が救国軍事会議を組織してクーデターを起こすが、ヤン・ウェンリーが反乱に賛同せず鎮圧する側に回ったことなどにより失敗した。

階級編集

ヤマトシリーズでは、オリジナル版では地球・ガミラスともに階級が明言されていなかったが、2199からは階級が明言されるようになった

  • 地球側は「三尉(三等宙尉)」「一佐(一等宙佐)」などの自衛隊式。
  • ガミラスなどは「大佐」「上級大将」などの一般的な軍隊式。

銀河英雄伝説では原作の時点で、普通に大佐や准将など、一般的な階級呼称が使われている。

ただし、ガミラス軍及び銀河帝国軍の将官の階級は5階級制度となっている(大佐准将少将中将大将上級大将元帥)。

  • 現代の軍隊では下記のように、准将の階級がある国では上級大将の階級が存在せず、上級大将の階級がある国では准将の階級は存在しない。
准将がある国※1大佐→准将→少将→中将→大将→元帥
上級大将がある国※2大佐→少将→中将→大将→上級大将→元帥

※1:アメリカやイギリス、現在のドイツ連邦軍など。自由惑星同盟軍の将官の階級も、こちらに準じる。

※2:ロシアやかつてのドイツ(ナチス時代のドイツ国防軍東ドイツ国家人民軍)など。


兵器・技術関係編集

ヤマトシリーズでは、ヤマト完成以前の地球艦隊は(オリジナル、2199問わず)科学技術において完全にガミラスの後塵を拝していた。

  • ワープの可否という明確な格差以外にも、アニメ第1話における地球艦とガミラス艦の戦闘においては、同じ距離で砲撃を行っても、地球艦の砲撃はガミラス艦の装甲に弾かれてしまうのに対し、ガミラス艦の砲撃は地球艦の装甲をいとも容易く貫通するという、戦闘というより一方的な殺戮に近い展開であった。それこそガミラス側にとっては(ヤマト登場以前の)地球側の艦艇など、実弾演習の標的も同然ですらあったろう(オリジナル版の戦闘描写は沖田艦、2199版の戦闘描写はメ号作戦を参照)。

銀河英雄伝説では、帝国・同盟の間での科学技術の差は殆どなく、どちらかが相手に対して圧倒的に優越しているような描写は無い。ただし、指向性ゼッフル粒子の開発や、ブリュンヒルトおよびその改良型であるパーツィバルの装甲など、帝国側が若干有利である。


艦船関係編集

ヤマトシリーズは、ガミラスなどの敵側も含めて、旋回式砲塔や船体外部に突き出た艦橋など、現実の軍艦のデザインが色濃く反映されている。

ただし、波動砲拡散波動砲、「2199」における金剛型宇宙戦艦キリシマ」が艦首部分に装備していた陽電子衝撃砲は、砲身を艦体に埋め込む形で装備されている。


また、ガミラス高速空母(2199のポルメリア級強襲航宙母艦)などの例外もある。


銀河英雄伝説は、石黒版OVA・ノイエ版共に「主砲等の艦砲は船体内部に埋め込む方式(※1)」「艦橋も艦内部に埋め込み、カメラで撮影した画像を、艦橋内部のスクリーン画像に表示する方式(※2)」など、デザインの方向性がヤマトとは真逆である。

  • 特に帝国軍は艦艇自体が直接大気圏内に降下することから、同盟軍に比べてアンテナ等の露出部分が少ない傾向がある。OVA版のアースグリムファーレンハイト艦隊旗艦)などでは、着陸時にアンテナを艦内に収納する描写もある。
  • 同盟軍の艦艇は、艦自体は衛星軌道上に待機させて、人員は艦載シャトルで往復する。大気圏突入時のことを考えなくてよいため、特にOVA版では艦隊旗艦を務める大型戦艦の艦体上下に、多数のアンテナが林立している(その顕著な例が、ヤン・ウェンリーの旗艦であるヒューベリオン)。

※1:ヤマト側で例えるなら、波動砲に近い搭載方式。銀河英雄伝説の側でも、ファーレンハイト艦隊旗艦のアースグリムが、艦首のくびれ部分に波動砲と同様の超大口径ビーム砲を搭載しているが、エネルギー消費が激しいうえに艦首周りの装甲が溶解するなど使用時に艦に与える負荷が大きく、波動砲よりも使いどころが難しいため、作中でも1回しか使っていない

※2:ノイエ版では必要に応じて艦橋を艦外に展開させることが可能になっている(帝国軍艦艇は下側、同盟軍艦艇は上側に展開させる)。


ヤマトガミラス、シュルツ艦ガトランティス大戦艦
ワープ!シュルツ艦ガトランティス大戦艦
ブリュンヒルト(OVA)ヒューベリオン(OVA)ヒューベリオン(ノイエ)
ブリュンヒルト自由惑星同盟軍 戦艦ヒューベリオン自由惑星同盟 旗艦ヒューベリオン


宇宙空母・宇宙母艦編集

宇宙戦艦ヤマトでは、宇宙空母も個艦戦闘能力も充実させた航空戦艦的なデザインになっていることが多い。そうでない艦艇でも現実の航空母艦と同様に飛行甲板を有しており、艦載機はエレベーターを使って格納庫に出入りさせる設計が殆ど。

ただし、ガミラス高速空母(2199のポルメリア級強襲航宙母艦)は、本体から突き出た4本の突起部分の下部から艦載機を発艦させるという、異形の形態である。


銀河英雄伝説の場合、石黒版OVAでは艦載戦闘艇は発進時には直接宇宙空間に(同盟軍は下方、帝国軍は側方が原則)放出させ、帰還時にはベイに直接ドッキングさせる(以下全て、石黒版OVAに準じる)。

  • 母艦本体は、帝国軍は「大型戦艦の艦体上部に、格納庫を追加した」航空戦艦的な方式なのに対して、同盟軍はより母艦としての機能に特化した設計になっている。
  • また、標準型の戦艦や巡航艦でも、一定数の艦載機を搭載できる(同盟軍の標準型戦艦は9機、標準型巡航艦は3機のスパルタニアンを搭載可能。帝国軍は標準型戦艦で12機、巡航艦で6機、駆逐艦でも2機のワルキューレを搭載可能)。


宇宙戦闘機編集

ヤマト・銀河英雄伝説の双方ともに宇宙戦闘機がある。


ヤマト側はコスモゼロブラックタイガーコスモタイガーコスモファルコン


銀河英雄伝説では同盟軍がスパルタニアン、帝国軍がワルキューレを運用している。


ヤマト側は、主翼が付いているなど現用の戦闘機の影響が強いが、銀河英雄伝説側は主翼が無いなど宇宙空間での運用に特化されたと思しき特徴的な外見である(OVA版では、ワルキューレが大気圏内での近接航空支援を行うシーンがある)。


エースパイロットとしては、ヤマトシリーズでは加藤三郎など、銀河英雄伝説では同盟側のオリビエ・ポプランイワン・コーネフが代表例。

帝国側では名有りの現役エースパイロットは登場しないが、カール・グスタフ・ケンプが提督就任前はワルキューレのパイロットであり、OVA外伝「千億の星、千億の光」における第6次イゼルローン要塞攻防戦にて空戦隊長時代の彼が描かれている。


コスモゼロブラックタイガーコスモタイガーIIコスモファルコン
コスモゼロブラックタイガーコスモタイガーII99式空間戦闘攻撃機 コスモファルコン
スパルタニアン(OVA版)ワルキューレ(OVA版)
スパルタニアンワルキューレ

陸戦・白兵戦部隊編集

ヤマトシリーズでは、劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト』およびTV版『宇宙戦艦ヤマト2』でのみ、空間騎兵隊と呼ばれる陸戦部隊が登場する。

リメイク版第2作『2202』においては、空間騎兵隊の装備の一つとして二式空間機動甲冑と呼ばれるパワードスーツが登場している。


銀河英雄伝説でも、帝国軍装甲擲弾兵や同盟軍のローゼンリッター連隊などの陸戦部隊が登場する。

銀河英雄伝説の世界では『ゼッフル粒子』と呼ばれる気体爆薬が存在しており、充満している環境下でブラスターを発砲すると誘爆するので、戦斧トマホーク)やボウガンなどの原始的な武器による白兵戦も行われる。この時に着用する装甲服は宇宙服を兼ねており、着用すれば呼吸可能な大気が無い惑星や宇宙空間でも戦闘可能。

なお、OVA版の装甲服は帝国・同盟ともに『スター・ウォーズ』に登場するストームトルーパーの影響が見受けられるが、ノイエ版ではこちらもパワードスーツに変更されている。


陸戦部隊の隊員としては、ヤマトシリーズでは斎藤始、銀河英雄伝説では同盟側のワルター・フォン・シェーンコップや帝国側のオフレッサーが代表例。


空間騎兵隊隊員二式空間機動甲冑
空間騎兵隊2式空間機動甲冑
帝国軍装甲擲弾兵(OVA)帝国軍装甲擲弾兵(ノイエ)
帝国軍装甲擲弾兵装甲擲弾兵
ローゼンリッター装甲服(OVA)※
薔薇の騎士

※ヘルメットを着用していない。


医療技術編集

ヤマトシリーズ、銀河英雄伝説の双方で、戦傷による四肢欠損に備えた機械の義肢義手義足)の技術が普及している。


ヤマトのオリジナルでは、真田志郎の両手両足が義肢である(原因は月面の遊園地における幼少期の事故であり、ガミラスとの戦闘ではない。この事故において、真田志郎は結果的に姉を死なせてしまった)。

  • TVアニメ第18話でのガミラスのマイクロウェーブ要塞破壊の際には、この義肢に爆弾を仕込んで出撃。手足を外して爆弾を作動させ、マイクロウェーブ要塞を爆破した。
  • 2199では、真田志郎の四肢が義肢であるという描写は省略されている(設定が抹消された可能性もあり)。少なくとも「四肢が義肢である」と明確化させるような描写は無い。
    • ただしむらかわみちお版コミックにおいては、月面の遊園地で事故を起こし、その結果姉を死亡させてしまった設定はオリジナル版アニメと共通である。
    • またむらかわみちお版コミックでは、真田志郎の代わりに伊東真也の両腕が義手になっているが、こちらはガミラスとの戦いで受けた戦傷が原因。地球の科学技術でもクローン培養した腕を生体移植することは可能であったが、戦時下の統制で機械の義手になっていることが、ミレーネル・リンケの幻視術により明らかになっている。

銀河英雄伝説では、コンラート・リンザーが右腕、アウグスト・ザムエル・ワーレンが左腕を失い、機械の義手を装着するようになった。

また、パウル・フォン・オーベルシュタイン両眼が義眼であるが、この義眼は光学コンピュータを内蔵しており、装着していれば健常者と同様の視覚を得られる代物。ただしオーベルシュタインが義眼を装着するようになったのは、戦傷ではなく先天性の視覚障害が原因である。


その他編集

ヤマトシリーズ序盤の強敵の一つである、冥王星前線基地に設置された反射衛星砲が、銀河英雄伝説でも道原かつみ版コミックス限定で、序盤のカストロプ動乱にて登場する。

  • カストロプ動乱の首謀者であるマクシミリアン・フォン・カストロプ公爵は自領の惑星に籠城し、反射衛星砲と妹のエリザベート・フォン・カストロプ(※)率いる5千隻の私兵艦隊の連携で、ジークフリード・キルヒアイス率いる討伐艦隊と戦った。
  • カストロプ動乱は、原作小説及び藤崎竜版コミックス・ノイエ版アニメでは普通の艦隊戦、石黒版OVAではフェザーン自治領より売却されたアルテミスの首飾り頼みの籠城戦で戦っている。いずれにおいても反乱はキルヒアイス指揮下の艦隊に鎮圧され、首謀者マクシミリアン・フォン・カストロプは自分を見限った臣下たちに殺害される。

※:道原かつみ版コミックのオリジナルキャラ。率いる艦隊が大貴族カストロプ公爵家の私兵であることを差し引いても、銀河英雄伝説で唯一人の女性提督という貴重な存在である(女性と明言された提督は、帝国はおろか同盟にすら登場しない)。


キャラクター関係編集


人名編集

宇宙戦艦ヤマトの乗組員の名前は日本人のそればかりであるが、銀河英雄伝説では日系の名前はムライ参謀長、ヤマムラ軍医少佐(※1)、トダ技術少佐(※2)などごく一部であり、しかも全員苗字のみでファーストネームが設定されていない


ヤマトでも、ガミラス人は苗字だけであったが、2199ではファーストネームが改めて設定された(デスラーアベルト・デスラーヒスレドフ・ヒスシュルツヴァルケ・シュルツドメルエルク・ドメルなど)


また、銀河英雄伝説では帝国側はドイツ風の名前のみであるが、同盟では西洋式・東洋式の名前が入り混じっており、前者を「W式」、後者を「E式」と呼んで区別する設定がある。結婚時には、W式名のフレデリカ・グリーンヒルがE式名のヤン・ウェンリーと結婚して以降は、フレデリカ・グリーンヒル・ヤンと名乗っていたことから、名前の読み順を変えるようなことはない模様。


※1:フォーク准将の病状(転換性ヒステリー)をビュコック提督に説明した医師。道原かつみ版コミックでは女性だが、フジリュー版コミックでは男性。OVAではグリーンヒル総参謀長が役目を代行しているため登場せず。

※2:ヒューベリオンのスパルタニアン整備班長。機銃の射角調整ミスからポプランと取っ組み合いになる。


女性キャラ編集

ヤマト・銀英伝共に男性キャラがメインで、女性キャラは少なめ。


ヤマトはリメイク版の『2199』において女性乗組員が大幅に増やされた。これは単に美女キャラで華を増やすことや、男女平等意識の高まりだけでなく、旧版でヤマト唯一の女性乗組員であった森雪はレーダー担当、生活班長、さらには看護兵という3つの職務を交代要員皆無で務めるという、あまりの超絶過重労働を分担・緩和させる意味合いも大きい。


ガミラス側でも、女性キャラとしてネレディア・リッケや、宣伝・情報大臣のミーゼラ・セレステラとその部下であるミレーネル・リンケなどが登場している。


2199で登場した山本玲はオリジナル版で登場した山本明を女性キャラに変更したものであるが、ガミラス側でもオリジナルでヤマトの捕虜となったガミラス兵(男性で名無しのモブ)が女性兵士のメルダ・ディッツに置き換えられた。

また、銀河英雄伝説でも道原かつみ版コミックス限定で、ホワン・ルイアドリアン・ルビンスキーが女性キャラに変更された(後者は名前自体もアドリアーナ・ルビンスカヤに変更された。ただし髪型はOVA版と同様にスキンヘッドである)。


肌の色・人種編集

ガミラス人の肌は青色だが、シュルツガンツなど冥王星前線基地のガミラス軍人たちは地球人と同じような肌の色である。

  • オリジナル版では単に「シュルツたちが戦死退場した後に、ガミラス人の肌の色の設定が変更されたため」という、製作スタッフが設定を煮詰めずに、とある准将の如く「高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対応した」結果であった。
  • しかし、リメイク版の『2199』ではこの行き当たりばったりを逆手に取り、「シュルツたちは、ガミラス帝国に征服され服属した二等臣民の一種族であるザルツ人」という設定が編み出された。

ガミラス人以外の異星人勢力も、肌の色(ガトランティス人は緑色、ボラー人は雪のような白色、など)以外は、地球人類と非常によく似た外見である。


2199以降のリメイク版の独自設定として、山本玲火星生まれのマーズノイドである。地球人類が火星に入植後に生まれ育ったので、遺伝的には地球人と変わらないはずなのだが、なぜかマーズノイドは瞳が赤色かつ、髪が白く肌も褐色という特徴がある(作中で山本玲以外のマーズノイドが登場していないので、詳しいことは不明)。

  • マーズノイド(=火星植民者)の自治政府は、かつて地球に対してより広範囲の自治権を要求して内惑星戦争を起こし、敗戦の結果マーズノイドは全員地球へ強制移住させられた経緯がある。
    • アニメではマーズノイドとの軋轢は触れられていなかったが、むらかわみちお東まゆみのコミック版ではガミラスの侵攻以前には、マーズノイドへの差別が横行していたことが語られている。

同じく2199以降のリメイク版の独自設定として、ガミラス側に登場するミーゼラ・セレステラミレーネル・リンケは、生粋のガミラス人ではなくジレル人である。

  • ジレル人は、テレパシーで人の心の中を読んだり、脳内へ直接語り掛けたり、人に幻覚を見せたりするなどの特殊能力を持っているが、その能力故に他種族から忌み嫌われ、凄まじい弾圧と迫害に晒されてきた歴史がある。
  • ミーゼラ・セレステラが宣伝情報大臣としての地位を得ていたのは、ひとえにアベルト・デスラー総統の信任によるところが大きい。ガミラス上層部でも他の軍人や官僚からは「ジレルの魔女」と呼ばれて嫌われていたが、セレステラ自身もデスラー個人への忠誠は誓っていてもガミラス人自体は嫌っていたザルツ人などの二等臣民は嫌っていない)。


銀河英雄伝説では、帝国側ではいわゆる黒人は登場しない。同盟側ではシドニー・シトレルイ・マシュンゴなどが登場する。


帝国では貴族平民の間での身分差別が厳しい。

  • ラインハルトアンネローゼの母親であるクラリベルは、外出中に門閥貴族が運転する車によって家族の前で轢き殺された挙句、事件自体が加害者の実家の圧力でもみ消されてしまったことが、「黄金の翼」(道原かつみ版コミックおよび劇場版アニメの双方)にて語られている。

同盟でも、帝国からの亡命者に対する差別意識が存在する。


宗教編集

ヤマトシリーズでは、『III』にてシャルバート教が登場する。この宗教は戦争状態にあるガルマン・ガミラス帝国ボラー連邦双方に信者がいるが、両国で厳しく弾圧されている。その弾圧故に過激派が暴動やテロを起こすことがある。


銀河英雄伝説では、地球教が登場する。こちらは地球そのものが信仰の対象であり、帝国同盟の双方に信者が存在するが、本編中の前半では両国でも特に弾圧はされていなかった(少なくとも弾圧を示唆する描写は無い)。

  • 同盟においては、「聖地である地球の奪還」という名目から主戦派に与する傾向が強かったが、なぜか同盟軍よりも憂国騎士団に信者が多かった。
  • 帝国における作中前半の地球教の境遇は具体的な描写が無いため不明だが、こちらもラインハルトの皇帝即位後はサイオキシン麻薬による洗脳などで帝国軍内外の信者たちを操っての謀略やテロ活動を繰り広げるようになり、その最たる結果が・・・

共通出演声優一覧編集

宇宙戦艦ヤマト・銀河英雄伝説共にいくつも作品が作られており、特にリメイク時には同一人物でも声優が入れ替わっていることが多い。

また、リメイク以前でも既存の声優が亡くなるなどして交代を余儀なくされている場合があるため、キャラ名の後に出演作品の注記を記す。

※宇宙戦艦ヤマト:旧→TV第1作~復活篇、2050→YAMATO2520、新→2199以降

※銀河英雄伝説:旧→石黒版OVA、黄→黄金の翼、新→Die Neue These


特に、真田志郎ムライ参謀長は、それぞれの旧版とリメイク版で同一人物(旧版では青野武、リメイク版では大塚芳忠)が演じているのが特徴。

(心当たりのある方は追記をお願いします)


声優名あ行編集

声優名ヤマトシリーズ銀河英雄伝説
青野武真田志郎(旧)ムライ(旧)
秋元羊介レドフ・ヒス(新)
麻上洋子エリザベート・フォン・リューネブルク(旧※1)
石井康嗣
飯塚昭三ハンス・ディートリッヒ・フォン・ゼークト(旧)
池田勝
池水通洋薮助治(旧・初代)エベンス大佐(旧)
石田太郎ルガール大神官大総統(旧)ハイドリッヒ・ラング(旧・2代)
石塚運昇※2土方竜(新・初代)
石丸博也コズモダート・ナスカ(旧)カール・ロベルト・シュタインメッツ(旧)
井上和彦ダスティ・アッテンボロー(旧)
井上真樹夫北野哲(旧)アンスバッハ(旧)
宇垣秀成マイゼル・ドラム(新)ホワン・ルイ(新)
梅津秀行パッカード(2520)ファイフェル(旧)
江川大輔ヴォル・ヤレトラー(新)ジョアン・レベロ(新)
江原正士山南修(新)ロックウェル(旧)
大木民夫フラーケン(旧)ラザール・ロボス(旧)
大塚明夫エルク・ドメル(新)チュン・ウー・チェン(旧)
大塚周夫バルゼー(旧)ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム(旧)
大塚芳忠真田志郎(新)
大友龍三郎ゴラン・ダガーム(新)
緒方賢一マリネスク(旧)
置鮎龍太郎島次郎(旧)エミール・フォン・ゼッレ(旧)
小野大輔古代進(新)ウォルフガング・ミッターマイヤー(新)

※1:ヘルマン・フォン・リューネブルクの妻。

※2:2018年8月13日の死去後、土方竜役は楠見尚己、メルカッツ役は山路和弘が引き継いだ。


声優名か行編集


声優名さ行編集

※:リューネブルクの妻・エリザベートの兄(=リューネブルクの義兄)



声優名た行編集

※:1995年9月25日の死去後、「復活篇」における古代進役は山寺宏一、OVA版外伝におけるヤン・ウェンリー役は郷田ほづみが引き継いだ(死去時点で本編での出番は無くなっていたため)。


声優名な行編集


声優名は行編集


声優名ま行編集


声優名や・ら・わ行編集

※:「2199」に登場するドーテム・ゲルヒンの元ネタ。


関連イラスト編集

  • ヤマトVS銀河英雄伝説の仮想シミュレーションゲーム風

宇宙戦艦ヤマトのゲーム〔 仮 〕その2銀河帝国軍 VS 地球・ガミラス連合軍



関連タグ編集

クロスオーバー 版権クロスオーバー コラボレーション


宇宙戦艦ヤマト 銀河英雄伝説


宇宙戦艦ヤマトシリーズ YAMATO2520 「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズ


地球防衛軍 国連統合軍 ガミラスガルマン・ガミラス帝国ザルツ人ジレル人) ガトランティス白色彗星帝国) ボラー連邦 シャルバート 暗黒星団帝国デザリアム) ディンギル帝国 大ウルップ星間国家連合


銀河帝国(銀河英雄伝説) 自由惑星同盟 フェザーン自治領 地球教


宇宙戦艦 宇宙空母 宇宙戦闘機 宇宙要塞


宇宙戦艦ヤマトシリーズの登場人物一覧 銀河帝国軍艦艇 自由惑星同盟軍艦艇 スーパー宇宙戦艦大戦


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銀河艦これ伝説 / ヤマト艦娘艦隊これくしょん(艦これ)とのコラボタグ。ヤマトシリーズおよび銀河英雄伝説の艦艇を艦娘化したイラストが多数投稿されている。

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