CV:宮内幸平→糸博(石黒版OVA) / 岡和男→西村知道(Die Neue These)
概要
ゴールデンバウム朝銀河帝国の国務尚書(宰相が空位であるため、事実上臣下として最高の地位)で、爵位は侯爵。国政に無気力な皇帝フリードリヒ4世の代理人として実質的な銀河帝国の最高権力者である。
皇帝フリードリヒ4世の外戚であるブラウンシュヴァイク公爵とリッテンハイム侯爵の壟断を快く思っていないが、リヒテンラーデ侯爵自身も権力欲の権化のような人物である(と言っても国への忠誠心が全くない上の二人よりはマシか)。
皇帝フリードリヒ4世の崩御に際して、門閥貴族に国政を壟断させないため国務尚書の地位と国璽、さらに銀河帝国軍宇宙艦隊司令長官ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥との協力関係を盾に、フリードリヒ4世の直系の孫であるエルウィン・ヨーゼフ2世を皇帝に即位させる(エルウィン・ヨーゼフ2世には外戚の後ろ盾が無かったため、リヒテンラーデ侯爵にとっては政治的に御しやすい存在であったことも大きい。また、フリードリヒ4世も生前に後継者指名を行っていなかった)。さらに、自身の爵位を公爵に上げるとともに長年空位とされてきた帝国宰相に就任。
さらに、アントン・フェルナー大佐の暴発によって始まったリップシュタット戦役においては、ラインハルトによって拘束されたエーレンベルク元帥及びシュタインホフ元帥からそれぞれ軍務尚書及び統帥本部総長の地位を取り上げてラインハルトに兼任させ、皇帝の名においてリップシュタット連合軍討伐を命じた。
ただし、リヒテンラーデ公爵自身は皇帝寵姫である姉の威光を笠に着た成り上がりであるラインハルトのことも快く思っていない。実際ラインハルトたちのリップシュタット連合軍討伐の最中に帝都に残った貴族と頻繁に会っていることをヒルダから報告されており、さらに道原版では部下に「彼の次の宇宙艦隊司令長官も人選しておかねば」と発言するなど、リップシュタット連合軍討伐後は用済みのラインハルトも処分する考えであったことは疑いない。
このため、アンスバッハがキルヒアイスを殺害した事件において、「『キルヒアイス暗殺をアンスバッハに命じた黒幕はリヒテンラーデ公爵である』ということにして、リヒテンラーデ公爵を逮捕して皇帝の身柄と国璽を確保し、ローエングラム侯爵の独裁権を確立すべし」とのオーベルシュタインの提案により、ラインハルトの部下の提督たちが急遽帰還して帝都オーディンを強襲。リヒテンラーデ公爵自身もロイエンタールにより逮捕された。
その後は明確な描写こそないが、ラインハルトとロイエンタールの通信から、本人は(苦しまぬ方法にせよ)自裁を強要され、一族も女子供は辺境に流刑、10歳以上の男子は全て死刑となったもよう。この時流刑にされた一人が、リヒテンラーデ公爵の姪の娘エルフリーデ・フォン・コールラウシュである。
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銀河英雄伝説 銀河帝国(銀河英雄伝説) フリードリヒ4世 エルウィン・ヨーゼフ2世 エルフリーデ・フォン・コールラウシュ