概要
CV:茅原実里
- 所属:大ガミラス帝星 宣伝省、情報省
- 肩書:宣伝情報相
- 年齢:不明(少なくとも地球年齢に換算して20代であることは間違いないと思われる)
『宇宙戦艦ヤマト2199』のオリジナルの女性キャラクターであり、滅びかけている(後の作品『星巡る方舟』では生き残りがまだいたことが判明)ジレル人の末裔。大ガミラス帝星の宣伝情報相と務めているアベルト・デスラーの側近的な存在。情報機関の統括、国家宣伝・国民啓発等、職務は多岐に渡る。
容貌は、灰色の肌、エルフ耳、広い額、絶ぺk…ではなくスレンダーな体型、意外と低めの背丈である。服装については、薄紫色の袖なし且つミニスカートの出で立ちで、太股まであるロングブーツと二の腕まである手袋、そしてマントを着用している。なおジレル人は、身体に特有の模様が生まれながらに刻まれているため、彼女はそれを隠すようにブーツと手袋を着用していると思われる。
地球換算年齢は何故か公表されていないので、もしかしたら訊いてはいけないのかもしれない。ただ、回想シーンを見る限り19歳と設定されているリンケと年齢差はなく、デスラーより一回り以上年下なのは確かであり、デスラーが地球年齢に換算して32歳相当とされているため、彼女の年齢は地球年齢に換算すると~20代の若者…ということになる。官僚クラスの人物としては異例ともいえる若さであるが、ガトランティスのシファル・サーベラーが23歳で丞相になったという事例もあるため、『2199』の宇宙世界では、若者が官僚に抜擢されるというのは然程珍しいことではないのかもしれない。
性格・特徴
冷静沈着な性格だが、稀に激しい気性を露わにする。時折「おどきなさい!」「どいて!」と一喝して遮る者を押しのけて突撃する場面が見受けられる。また、同族かつ妹分の部下ミレーネル・リンケが死亡した際には人目を憚らず静かに泣き、第二バレラスへと向かったデスラーに置いてけぼりにされた際には絶望の悲鳴を上げていた。
通称『ジレルの魔女』。デスラーから多大な信頼を寄せられているものの、他の官僚や軍人たちからは使う手段や出自から快く思われていない。とはいえ、彼女の方もデスラー以外の純血のガミラス人全てとガミラス本星を心の底から見下し、「自分たちからは動かないから」という理由でイスカンダル人のことも本心から嫌っている。
ただしイスカンダル人や純血のガミラス人でなければ問題はないらしく、ザルツ系である従者:ヒルデ・シュルツや地球人である森雪(ユリーシャに扮していたが、早くも見抜かれていた模様)に対してはかなり温和な態度で接していた。
アベルト・デスラーとの関係
幼少時、ミレーネルと共に惑星レプタポーダに囚われていたところを、若きデスラーにより助け出された経緯の持ち主。それ故に、彼への忠誠心は非常に強い。
雪との会談時「(デスラーを)愛しているの?」と彼女に訊かれた際には一笑に付している。その一方で、第二バレラス崩壊で死んだと思われていたデスラーの生存を知って彼のもとに駆けつける際の表情はどう見ても恋する乙女であった。
忠誠心という気持ちから、次第に愛情へと変化していた可能性もある(本人は自覚していないだろうが)。
最期
デスラーに見捨てられ、自分の唯一の居場所を失ったことで自暴自棄になり、FS型宙雷艇でガミラスを脱出して宇宙空間を放浪しているところをヤマトに保護された。その後、亜空間ゲート内で、デスラーがヤマトを鹵獲するべく襲撃してきた際に彼の生存を知り、喜びを露にしながらデスラーの元に駆けつける。
しかし歓びの余りに精神感応波を発してしまい、それに過剰反応したデスラーに誤って銃撃されてしまい、重傷を負う。無論、それはデスラーが故意に発砲したわけではなく、嬉しさのあまりに冷静さを欠いていた、セレステラの配慮欠如によるものと言えるだろう(無理もないのだが)。
誤射されてしまったセレステラは、最期にデスラーの行動を止めようと銃で発砲し、そのまま自殺しようとした。だが、その直前にデスラーを警護していた侍女達から銃撃を受けてしまい、結局は射殺されてしまった。
コミック版
なお、むらかわみちお氏の描く漫画版「宇宙戦艦ヤマト2199」では、同族であるミレーネルとはもう少し深い関係として描かれている。プライベートの時間帯では、お互いに「ミーゼ姉様」、「ネル」と呼び合っている間柄で、さらには女性同士でありながらも接吻をするなど、レズビアンをうかがわせる程の間柄かつ親密さを増し、劇中とは多少違った印象を与える。
なお、そうなるのも無理からぬことで、ジレル人というだけで蔑まされて生きてきたセレステラとミレーネルにすれば、信頼できるのは同族である2人のみだったと考えられる。ただし、デスラーをあまり信用していないミレーネルに対して、セレステラはデスラーに対して深い恩義を感じている。そのため、彼女はミレーネルとデスラーにのみ信頼を置いていると考えても不思議ではない。