「老いたりといえど腕は衰えずというところを貴様に見せてやるわい」
CV:ふくまつ進紗
概要
『宇宙戦艦ヤマト2199』から登場したリメイク版新規キャラクター。
ガミラス帝国軍軍人で、旧作でのハイデルンの役割の一部を担う者として設定された老兵(旧作のハイデルンは戦闘空母の隊長かつ重爆撃機のパイロットだが、バーレンは後者を担っている)。
プロフィール
所属 | 大ガミラス帝星 軌道航宙軍 臣民突撃兵団(2199)→退役(2205) |
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階級 | 大尉(2199) |
年齢 | 64歳相当(2199)→70歳相当(2205) |
人物像
ガミラスの老兵。禿げ頭に髭を生やしており、頭の左側には戦場で負ったと思しき大きな古傷がある。
性格は陽気で、年齢を感じさせない好々爺。一方で年長者として落ち着いた面を見せることもある。
かつてエルク・ドメルの指揮下にいたこともあり、ゴルニ戦役と呼ばれる戦争で戦った。
ドメルの幕僚にして腹心であるヴェム・ハイデルンは戦友。また、同じくドメル幕僚のフォムト・バーガーや第8警務艦隊のネレディア・リッケとも旧知の間柄で、彼らの哀しい過去を把握している。
デスラー政権が崩壊し、ガミラスが民主化した後に退役した。
経歴
宇宙戦艦ヤマト2199
登場するのは第19話と第20話。七色星団海戦直前に召集された兵士のひとり。
アベルト・デスラー総統暗殺未遂事件に関与していないことは判明したものの銀河方面作戦司令長官としては事実上解任されたドメル上級大将は旗艦「ドメラーズⅢ世」のほかドック入りしていたゲルバデス級航宙戦闘母艦「ダロルド」と旧式化しつつあるガイペロン級多層式航宙母艦「シュテルグ」「バルグレイ」「ランベア」の3隻、乗組員に老兵と新兵が与えられ、ヤマト迎撃に出撃することが命じられた。
総司令部からの命令にバーガーは不満を口にするが、ドメルをはじめとする将兵は「ガミラス帝国国歌」をともに歌うことで士気を高めるだけでなく、本来工事用であったドリル付き爆弾「特殊削岩弾」を転用し、ヤマト攻略の切り札に使用する作戦を立案。バーレンは特殊削岩弾を搭載する空間重爆撃機ガルントの機長を任された。
戦闘は当初ドメルの思惑通りに進み、バーレンの駆るガルントはヤマトの艦首波動砲口に削岩弾を突っ込ませることに成功する。
しかしその直後、直掩機として出撃していた山本玲のコスモゼロの攻撃に機体が被弾し、嵐渦巻く雲海に墜落。そのまま戦死したと思われた。
なお、バーレンが撃ち込んだ特殊削岩弾は、その後ヤマトに逆に利用されてしまい、ドメル艦隊壊滅の要因となってしまった。
星巡る方舟
同じく雲海に沈んだランベアに運良く救出されて生き延びていた。
ランベアを停船させに来たネレディアの第8警務艦隊ともども謎の惑星に迷い込み、調査のためにバーガー、クリム・メルヒ、ネレディアとともに地上に降下したものの、謎のホテルの中に閉じ込められてしまう。
そこで同じく迷い込んできたヤマト乗組員の古代進一行と邂逅するも、ホテルが見せる幻影によって彼らをザルツ人兵と誤解したことで戦いにはならず、協力してホテルからの脱出を試み、数日を共にする。
やがてここが絶滅したと思われたジレル人の生き残りが身を寄せる聖地であることが判明。ネレディアに変装してバーレン達を閉じ込めた張本人であるジレル人・レーレライ・レールによって古代達が地球人であることが暴露されるが、数日間の共同生活で互いの敵意は消えていた。
同じ頃、ヤマトを追撃してきた雷鳴のゴラン・ダガーム率いるガトランティス艦隊が出現し、ヤマトとガミラス艦隊は共同でこれに対処することになる。
バーレンは一人ランベアに降り、老兵・少年兵とともに戦闘宙域から退避する。苦闘の末ガトランティス艦隊を撃退した後、唯一戦没を免れたランベアで、バーガーら生き残りのガミラス兵とともにガミラス星へと帰っていった。
宇宙戦艦ヤマト2202
最終話で1カットのみ登場。デスラーを迎え入れる面々の中に映っている。
……が、バーレンは続編で退役済という設定になったため、おそらく無かったものになっていると思われる(あるいはこの直後に退役したという見方もできるが、このシーンの面々は続編にて「移住先探しの旅に出るデスラーに合流したメンバー」という扱いになっているので、無期限の長期航海に退役間近の人間が放り込まれて結局途中離脱するということになり少々厳しい)。元々このシーンはガミラス側のキャラクターを片っ端からモブとして放り込んでいる(ネレディアなどもいる)ので、あまり気にしない方がいいだろう。
宇宙戦艦ヤマト2205
退役しており、ガミラス本星にて悠々自適の老後生活を送っていた。
しかし、ガルマン星への移民船に乗り込んだ矢先、デザリアムの攻撃でガミラス星が消滅。移民船団はイスカンダル星に退避するも、イスカンダル星が軌道を外れて暴走したことで、地表は天変地異に見舞われる。
バーレンは船外作業に参加するも、イスカンダル星から見てガミラス星があったであろう位置を眺めながら、「儂より先に逝くことはなかろう…」と悲しんでいた。
その後も無気力な状態が続き、避難民を元気づけようと奔走するザルツ人のヒルデ・シュルツに対しても、かつてガミラスがザルツを滅ぼした負い目から「あんたが頑張ると報いを受けてるような気になる」と吐露した。
しかし、生まれも種族も関係なく、ただ愛されたからそれを返したいと話すヒルデの姿に励まされ、直後にガミラス艦隊が避難民の救出を諦めていないことも知り、気力を取り戻す。
最後まで生き残り、他の避難民と同様ガルマン星へ向かうことになる。
余談
『2205』時点で(一応)リメイク版シリーズ皆勤賞。異星人キャラクターは『星巡る方舟』のタイミングでデスラーを含め大半が振り落とされたので、皆勤賞を取っているのは彼とフォムト・バーガーの2名だけである。ハイデルンの代理に過ぎなかった脇役がここまで息が長いキャラとは誰が予想しただろうか。
と言ってもバーレンの場合『2202』と『ヤマトという時代』は登場したと言っていいのか微妙だが…(特に後者は背景で見切れた状態のが1カットあるだけ)。