どうやら、全員命令違反で軍法会議送りですな
CV:辻親八
概要
『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場した、ガミラス帝国の軍人。オリジナルのハイデルン(宇宙戦艦ヤマト)のリメイクキャラクターで、今回はフルネームが設定されている。容貌はほぼ踏襲されており、軍服は緑地に黒ずんだ赤の対点線となっている。旧作と違い、マントは着用してない。
ドメルと共に、幾多の戦場をくぐり抜けてきた叩き上げの古参士官であり、それだけドメルとの付き合いも長い。恐らくは、ヴァルケ・シュルツらと共に戦場を行き来したことも推察でき、彼自身の戦友ハンス・ヴァーレンとも戦場で戦ってきていた。
人間関係
ドメル軍団こと第6空間機甲師団の幕僚団では、最も年長者であるためか、他の幕僚団にとって「親爺」的な存在になっている。また、最年少の幕僚であるフォムト・バーガーには手を焼いており、小マゼラン防衛線での軽薄な言動に呆れている。
また、カレル163での戦闘でも、ヤマトを補足したバーガーが「いたいた、獲物だぜ、親仁さん!」と直ぐに熱くなっていたため、通信越しで「はしゃぐなバーガー!」と落ち着かせたりしている。尤もそんな手の焼く存在故に可愛かったのか、バーガーが乗るランベアがイオン乱流に没する光景に思わず「バーガー!」と叫んでいる。
性格
性格も親仁的な存在だけあって、戦友であるヴァーレンと会話していて豪快に笑ったり、先ほどの様に厳しく窘めたりと頼りがいのある存在感を醸し出している。また戦闘が好きなようで、ドメルからも「貴様の楽しみがなくなるな」と冗談めかして言われた事もある。また、たたき上げの軍人らしくも、最期の戦いで自爆する決意を固めた時も、余裕の態度をドメルに見せていた。
経歴
大半はドメラーズⅢ世の艦長として戦闘参加しているのだが、カレル163での戦闘では、旗艦の艦橋にはおらず、恐らくは別働隊の指揮を執っていた可能性が高い。実際、待ち受けるポイントは5つあったので、ドメル、ゲットー、バーガー、クロイツェ、ハイデルンの5人が各艦隊の指揮を執っていたと推測できる。
七色星団の時は、元のドメラーズⅢ世艦長として参加。参謀としても務めている模様で、第3次攻撃隊の発艦を即したりしている。また、ダロルドが轟沈した際には、見事な咄嗟の回避運動も披露している(明確な指示描写は無いが、艦長としての責務を負っている以上は自然ではないかと思われる)。
しかし、最期の砲撃戦では、イオン乱流の測定を怠ったためか、艦が巻き込まれて操舵不能に陥ってしまう。退艦命令を出すドメルの指示を拒否し、最期までドメルに付き従い自爆してしまった。その折の「どうやら全員、命令違反で軍法会議送りですな」の台詞は豪快な彼の人為りを示すユーモアであった。