概要も相当冗談がお好きで
それは、ある宴の席での出来事だった。
自身が好敵手と認めた宇宙戦艦ヤマトのクルーの無事を祈って乾杯しようとデスラーが乾杯の音頭をとった時だった。
一人のKYなガミラス軍人の笑い声だ。
「ヤマトの無事を祈ってか?こりゃ面白い。“総統”も“相当”冗談がお好きで…」
そんなKYなガミラス人にイラっとしたデスラーは、「キュピーン」と落下スイッチを発動させる。するとKYなガミラス人は奈落の底へ…。
「ガミラスに下品な男は不要だ」
最近ではリメイクに当たる『宇宙戦艦ヤマト2199』でも再現されている。
この時は、テロン人(地球人)の健闘を祈って乾杯の音頭を取った時、一人のガミラス人の笑い声が。
宴に参加していた官僚の1人…ドーテム・ゲルヒンである(名前の由来は”とても下品”をもじったもの)。乾杯の音頭をとる前にすでに酔っ払っていたゲルヒンは言う。
「これは愉快!罠に落としておいて健闘を祈るか?“総統”も“相当”冗談がお好きで…」
その発言に加え、乾杯の前から酒を飲んでいたゲルヒンの無礼な振る舞いに完全にカチンときたデスラーは、「キュピーン」と落下スイッチを発動させる。するとゲルヒンは断末魔の叫びとともに奈落の底へ…。
「ガミラスに下品な男は不要だ」
そう、デスラーはKYやダジャレ、下品な振る舞いが大嫌いなのだ。
この部分は誰も聞いてはならぬ裏ヤマトに於いてもバレル大使とキーマンによって言及されている。また、4章では諸々の事情によって排気用の穴に使われかけた(座乗艦にも落し穴機能が搭載されていた)が、煙は当然天井方向に溜まるため意味は無かった。
それに加え、デスラー総統本人も甥っ子が持ち込んだアニメ作品を視聴してハマってしまうこともある。実は意外と俗っぽいことには寛容なのかもしれない。
しかし射殺や連行といった方法でなく、いわゆる没シュートのごとく開くシュールな落とし穴(とスイッチ)を用意して使ったのはなぜかというツッコミどころがある。
スパロボ初参戦となる『スーパーロボット大戦V』においても再現される。しかも「ガミラスに…」の部分は声付きである。