概要
『宇宙戦艦ヤマト』に登場したガミラス帝国の宇宙戦艦。冥王星基地司令官のシュルツが座乗していた事で有名な戦闘艦艇である為、多くのファンからは『シュルツ艦』として呼び親しまれている。何処となく鮫や魚をイメージしたような独特のフォルムが特徴的。
ただし登場回数は少ないもので、初登場したのは冥王星基地が水没した際に脱出したのが最初。その後はヤマト追撃に当たったが、体当たりも空しく撃沈してしまい、これ以降に第1作目で同型と思われる艦艇は登場していない。
その後のTVシリーズ第2作目『宇宙戦艦ヤマト2』では、合流するガミラス艦隊の中にその姿を確認できる。ただしそれだけであって、直接戦闘に加わるような描写は全くない。そしてこれ以降、デストロイヤー艦に座を奪われて完全に姿を消してしまった。
PS版、PS2版におけるゲームでは艦級が与えられており、前作が『艦隊旗艦級戦艦』で、後作が『ガミラス艦隊指揮戦艦級』とされた。ゲームと会って活躍と登場する回数は多く、特にPS版ではガミラス艦隊の旗艦として度々登場している事がある。中にはミサイル兵装版の艦も存在する。PS2版では自分のユニットとして使用可能。対空性能もついた非常に優秀な戦艦で、使い勝手も良い存在となっている。
リメイク版は『ガイデロール級航宙戦艦』を参照のこと。
スペック
シュルツ艦
- 全長:270m
- 全幅:不明
- 全高:不明
- 基準排水量:不明
- 主機関:1基
- 兵装
・大型三連装エネルギー砲×2基
・中型三連装エネルギー砲×1基
・小型三連装エネルギー砲×4基
・魚雷発射管多数
- 搭載機:不明
性能
ヤマトに匹敵する巨体を有するガミラス軍の宇宙戦艦。その存在は多くは無いようで、艦隊旗艦として運営されている可能性も考えられるが詳しくは不明である。
攻撃性能において、シュルツ艦は従来のガミラス艦艇よりもかなり重武装であることが窺える。大中小の口径が異なる主砲を搭載しているとはいえ、合計して21門もの砲門を有しているのだ。さらに魚雷発射管を多数備えており、艦首に12門、艦底部だけでもその倍は備えられている模様。このように、攻撃面では戦艦として申し分ない能力を有している。
防御性能において、こちらは撃ちあった経験もないため詳しい事は不明。しかし、流石に小惑星に衝突して無傷と言う訳にはいかないだろうが、これは比較する方がおかしい。
航行性能において、他の艦艇よりも機動性は高くは無い可能性もある。ロケットアンカーを撃ち込まれて直ぐに進路修正が出来なかったところを見ると、そうとも考えられるのではないだろうか。
経歴
シュルツの座乗艦(冥王星基地艦隊旗艦)として登場。ただし冥王星海戦では未登場であった。本艦は冥王星が水没する直前にシュルツとガンツを乗せて他の艦共々脱出。その後、デスラーから「戦って死ね」と言われてしまい、血眼になってヤマトを探し出して撃破を目指す。
アステロイドベルトでヤマトを発見したものの。アステロイドリングによって攻撃が防がれてしまった。この時間稼ぎで波動砲を撃たれると考え、焦ったシュルツは特攻を決意。しかし拡散された小惑星の破片がガミラス艦隊を襲い、次々と自滅していった。最後に残ったシュルツ艦も、ヤマトのロケットアンカーによって進路をずらされてしまい、掠った程度でそのまま小惑星に激突。轟沈した。
ゲーム版
艦隊旗艦級戦艦
PS版では艦隊旗艦級戦艦とされ、ガミラス艦隊の旗艦として多数登場。元のグリーンカラーの他、ブラウンに塗装されたコルサック艦『バードラⅡ』なども登場しているが、こちらは老朽戦艦として設定されている。
ミサイル級戦艦
ミサイル兵装を主力としたバージョン。ただしゲーム画面のポリゴン映像のみで、詳しい設定画等は皆無である為詳細は不明である。
ガミラス艦隊指揮戦艦級
PS2版に設定された艦級。多少の能力差が設定されており、一番高い能力を有するのがタランが座乗する『カンプルードⅢ』である。ステージ4のクリアで強制参加する当艦はやや砲撃可能な範囲が狭いものの高火力と防御に加えて、対空火器も有しているため、ミサイル迎撃にはかなり重宝する存在。ただしクリアランクによってランダムで参加する他の艦『シュルツⅣ』といったものは対空火器が外されている仕様であった。