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フェザーン自治領

ふぇざーんじちりょう

「フェザーン自治領」とは、田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』に登場する自治星系。

概要

「フェザーン自治領」とは、田中芳樹作の小説『銀河英雄伝説』に登場する自治星系。
人口は約20億人。勢力比は帝国:5、同盟:4、フェザーン:1のまま、ゴールデンバウム朝、同盟の治政末期まで変わることはなかった。有力商人の合議制で物事が定められるが、首席として「自治領主(ランデスヒル)」が置かれている。現在の「自治領主」は「フェザーンの黒狐」の異名をとる第8代・アドリアン・ルビンスキーである。

銀河帝国領内のフェザーン星系にあり、同盟領に通じる交通の要衝として昔より「イゼルローン回廊」とともに「フェザーン回廊」と呼ばれ並び称された。

それゆえ、2つの回廊は異なる歴史を歩むこととなる。
帝国暦331年・宇宙歴640年、ヘルベルト大公率いる帝国軍は「イゼルローン回廊」より同盟に進攻して大敗、同盟軍が逆侵攻してくることを恐れた帝国はこの敗戦をきっかけに回廊内に巨大要塞(イゼルローン要塞)を建設、「イゼルローン回廊」は軍事的衝突の主戦場となった。

その一方で「フェザーン回廊」は地球出身の商人・レオポルド・ラープが「地球教」からの資金援助を受けたのち、帝国の有力貴族たちに「異常な熱意をもって説得」したり、賄賂を送るなどして創設、帝国内にありながら商人に自治権を与える特殊な自治星系を認めさせるにいたった。

長い歴史のなかで伝説の商人・バランタイン・カウフの名を冠した経済大学が、彼の友人の手によって創設され、卒業生は帝国・同盟・フェザーンを問わず存在、有能な経済官僚・経済学者・貿易商人を輩出したことでも知られる。
その特殊な歴史ゆえに帝国領でありながら貿易商が主導する「自主・自立」の気風が国民のなかにあって自由に帝国・同盟を行き来しているだけでなく、一種の中立地帯でもあることから帝国・同盟の駐在事務所が置かれ、互いの情報を収集する場ともなっている。

しかし、その影にあって「フェザーン自治領」成立に策動した「地球教」が初代・レオポルド・ラープから「歴代自治領主」を操り、フェザーンを通じて帝国・同盟にもひそかに勢力を広げており、自立を目指した第4代自治領主・ワレンコフは「地球教」に殺害される憂き目にあっている。
同盟軍・ヤン・ウェンリー大将でさえフェザーンが「経済的利益」だけを求めて行動していることに違和感と整合性のなさを感じ、首をかしげていたが、養子のユリアン・ミンツが「もしかしたら宗教が(フェザーンを)動かしているのかも」と根拠もなく思いつきで漏らしたことにより、ヤンがユリアンとオリビエ・ポプラン中佐に「地球教」を調査させる遠因となった。

現在の「自治領主」は前述のとおり第8代・アドリアン・ルビンスキーである。
陰謀家のルビンスキーはワレンコフの故事に学びながら、「地球教」からの自立を目指しており、お目付役であったデグスビィ主教をサイオキシン麻薬で篭絡、厳格な禁欲家でもあった主教は酒色に溺れた末、後述する帝国軍侵攻のおりに同盟へ逃亡、そのさなかに同盟軍駐在武官・ユリアン・ミンツ中尉に看取られ死去した。
ルビンスキーはイゼルローン要塞駐留艦隊司令・ヤン・ウェンリー大将のもとにボリス・コーネフをスパイとして送り込む一方、首席補佐官だったニコラス・ボルテックを帝都・オーディンに派遣、皇帝・エルウィン・ヨーゼフ2世を門閥貴族の残党に誘拐させた後同盟に亡命させることで「同盟攻略」の口実を与えることで恩を売ろうとした。
しかし、帝国の実権を握る宰相・ラインハルト・フォン・ローエングラム公爵と総参謀長・パウル・フォン・オーベルシュタイン上級大将は逆にボルテックを取り込み、帝国歴490年・宇宙暦799年、フェザーンは帝国軍に占領、ルビンスキーは側近とともにいずこへと逃亡した。

新帝国歴1年・宇宙歴799年、ゴールデンバウム朝最後の皇帝・カザリン・ケートヘン1世からの譲位を受けたラインハルトは即位、フェザーンを新たな都に定めたことにより「フェザーン自治領」の歴史は終わることとなった。

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アドリアン・ルビンスキー ルパート・ケッセルリンク ボリス・コーネフ

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