概要
CV:目黒裕一(現:目黒光祐、石黒昇監督版) / 平川大輔(Die Neue These版)
石黒監督版(左) | Die Neue These(右) |
---|---|
帝国軍時代
当初は銀河帝国軍・ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ上級大将の副官として登場、階級は少佐。
OVA版とDie Neue Theseで容姿が全く異なるが、原作に忠実なのは後者である。
銀河帝国皇帝フリードリヒ4世の死後、国務尚書リヒテンラーデ侯爵は門閥貴族が国政に介入してくるのを嫌い、エルウィン・ヨーゼフ2世を擁立、宇宙艦隊司令長官ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥も侯爵に同調した。
門閥貴族のなかでも最大の勢力を誇り、フリードリヒ4世の孫でもある自分の娘を女帝に擁立することを考えていたオットー・フォン・ブラウンシュバイク公爵はこの動きに反発して多くの貴族たちとともにガイエスブルク要塞に籠り、ここに帝国を二分する内乱が起こった。
いずれにも加担する気のなかったメルカッツは、「(メルカッツの)家族を害する」とブラウンシュバイク公に脅迫され、やむなく加担する。シュナイダーはこのとき、「ブラウンシュバイク公から軍事のすべてを任されること」を素直に喜んだが、メルカッツは「貴族たちはすぐに命令を聞かなくなり、ラインハルトより私を憎むだろう」と門閥貴族の敗北を予言。この言葉の通り、目下の者に従うことにも我欲を抑えることにも縁のない貴族連合軍は、職業軍人の命令を聞かずに敗北を重ねていき、ガイエスブルク要塞も陥落した。
ヤン艦隊→正統政府時代
シュナイダーは敗北の責任をとって自殺しようとする上官に自由惑星同盟への亡命を勧め、イゼルローン要塞駐留艦隊司令官ヤン・ウェンリー大将のもとに身を寄せた。メルカッツは中将待遇、シュナイダーは中尉待遇となる。
その後エルウィン・ヨーゼフ2世が自由惑星同盟に亡命し、レムシャイド伯によって「銀河帝国正統政府」が樹立されるとメルカッツは「元帥」に叙せられ「軍務尚書」に任じられ、シュナイダー自身も「中佐」に昇進した(以降、「中佐」と表現される)。
が、「銀河帝国正統政府」には数人の貴族と5人の兵士しかおらず、帝国の実権を握ったラインハルトに到底及ぶべくもなかった。
惨状ともいえる現実にシュナイダーはユリアン・ミンツ少尉に「よほど気宇が壮大なのか、それとも精神の骨格がチョコレートの蜜漬けでできてるのか、おそらく後者だろう」と愚痴っている。
シャーウッドの森艦隊→イゼルローン革命軍時代
「銀河正統政府」の瓦解と自由惑星同盟の降伏後、同盟がメルカッツを罪人として引き渡すことを危惧するシュナイダーの意見により、表向きはメルカッツは戦死したとして数隻の艦隊とともに同盟領を放浪し「民主主義」の種を各地に残すことを依頼、ヤンのイゼルローン帰還に際して艦隊に合流した。
ヤンの死後もメルカッツは客員提督としてイゼルローン軍に参加。帝国軍総旗艦ブリュンヒルト潜入戦の囮艦隊を指揮していたメルカッツは座乗艦ヒューベリオンの被弾とともに致命傷を負い死亡、シュナイダーは休戦後、生き残りの部下を率いて旧帝都オーディンに帰っていった。メルカッツの遺族にメルカッツのことを伝える予定とのこと。
性格
「上官はメルカッツ一人」というように、メルカッツに対しての敬愛は非常に強い。
メルカッツが不当に扱われたと感じるとしばしば激高し、メルカッツの方が抑えに回ることも多い。
自由惑星同盟への亡命を勧め、とっさの機転でメルカッツの自決を阻止するなど能力も非凡であり、メルカッツも「シュナイダーの能力があればラインハルトも重く用いる」と評している。
余談
シュナイダーを演じた目黒氏は『銀河英雄伝説』の新作アニメ「Die Neue These」では同盟軍第4艦隊司令・パストーレ中将を演じている。
2011年公演の舞台版第1作「銀河帝国篇」では村上幸平氏が演じていた。