声:石丸博也
概要
ローエングラム陣営の主要提督の一人。
旗艦はフォンケル。
時系列上の初登場は、第4次ティアマト会戦にラインハルト(当時大将)の生涯の乗艦となるブリュンヒルトの初代艦長(大佐)としてである。この会戦中にラインハルトが艦の運用に口出しをした際に、「艦の指揮権は艦長に帰属する」として諫めた。ラインハルトはこれを是として詫びており、一目置かれるようになる。
会戦後は辺境勤務に回され、リップシュタット戦役の際に辺境星域の平定を行っていたジークフリード・キルヒアイス上級大将の麾下に入った。石黒版OVAでは麾下に入った際に、「ヴェスターラントへの核攻撃をラインハルトが事前に知っていながら見殺しにした」との噂が流れていることをキルヒアイスに伝える役になった。
戦役後にはラインハルト麾下の艦隊司令官(大将)となり、ラグナロック作戦では第4陣を担った。
作戦中に発生したライガール・トリプラ両星系会戦でヤン艦隊と交戦、策にはまって艦隊の8割を失う大敗を喫してしまう。
ローエングラム朝成立後は上級大将に昇進、ガンダルヴァ駐留軍司令官として惑星ウルヴァシーに赴任する。ヤン・ウェンリー同盟軍退役元帥の逮捕から始まった騒乱の際は、高等弁務官ヘルムート・レンネンカンプ上級大将拉致後に高等弁務官代理として交渉にあたり、レンネンカンプの遺体返還にこぎつけることが出来た。
第2次ラグナロック作戦の際はウルヴァシーに駐留し、マル・アデッタ星域会戦後はハイネセン制圧にあたった。
統帥本部総長オスカー・フォン・ロイエンタール元帥の新領土総督就任内定後は、新設された大本営幕僚総監に任命されるも、回廊の戦いにおいて戦死した。死後元帥に特進。
人物
作中でのエピソードは少ないものの、ブリュンヒルト艦長時代のエピソードから「忠誠心と卑屈さとの区別を厳然とわきまえていた」と評される。
またラインハルト陣営の中では年長者ではあるが、同じく年長者のレンネンカンプとは違い、自らを破ったヤンの容姿を見た際に一度は憮然としたものの、すぐにその考えが間違いであると自省する柔軟さも持ち合わせている。
戦死時、グレーチェン・フォン・エアフルトという女性と5年間の交際関係にあった。結婚も考えてはいたものの、ラインハルトがいまだ未婚であるために憚っていた。