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レイラ・ディスティニー・シュラ

れいらでぃすてぃにーしゅら

レイラ・ディスティニー・シュラは松本零士原作の漫画「銀河鉄道999」およびそのスピンオフ作品「銀河鉄道物語」に登場するキャラクター。銀河鉄道全線の運行管理を統括する管理局の総司令官を務めるキャラクター。(背景の青い髪の女性)
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概要編集

レイラ・ディスティニー・シュラは松本零士原作の漫画「銀河鉄道999」シリーズ、およびそのスピンオフ作品である「銀河鉄道物語」に登場するキャラクター。

999号を含む銀河鉄道を運行する全路線の運行・管理を担当する管理局の最高責任者である総司令官を務める謎めいた女性。

声優は麻上洋子


外見編集

床まで届くような長い青髪が特徴の神秘的な美女。顔の造形はいつもの松本風美女ではあるが、特筆すべきは「エターナル編」本編で鉄郎直々に「メーテルに似ている」と言及されていることである。

なお、さらに特徴的なのは服装であり、空間鉄道警備隊司令官である藤堂司令以下ほとんどの職員は軍服のような制服か、鉄道員の制服を着用しているのに対し、胸の部分がハート型に切り抜かれたハイレグレオタードに裏地が星のようにキラキラしているマント、さらにハート型の切れ込みの入ったブーツを履くという異色にもほどがある格好をしている。かっちりしたロングコートに身を包んだ藤堂司令と並んで会談する姿はシュールである...。とはいえ、一応場合に応じて礼服を身につけることもある様子。(小説版「アルティメットジャーニー」)

いつもは目を閉じて物思いに耽るような表情をしているため目を開く場面は決して多くないが、目を開いた際には緑色の瞳が顕になる。


性格編集

その名前が示す通り、"レイラ"、"ディスティニー"、"シュラ"という複数の人格を持つ多重人格者。原作者である松本から話を聞いた演者の麻上曰く「レイラ、ディスティニー、シュラという三つの人格がある」とされるが、"レイラ"と"ディスティニー"はまとめられることもある様子(後述)

レイラ編集

通常時表面に出ている人格。憂いを含んだ表情で銀河鉄道、並びに宇宙全体の運命の流れを観測するという重要な立ち位置にいる。しかし、あくまで「観測」「把握」するのみで、自分から未来を変える行動はできないという制約がある様子。そのため、宇宙に満ちる過酷な運命を知りつつも何もできないことからか、静かに涙を流す描写が非常に多い

また、宇宙の状態とレイラ自身の体調はリンクしているのか、「銀河鉄道物語」本編で並行宇宙から侵略を受けた際や次元断層が大量発生し空間軌道がめちゃめちゃに破壊された際には床に倒れ伏し身動きもままならない状態に陥った

ディスティニー編集

運命を司る女神としての人格(とされる)。レイラと併せて「レイラ・ディスティニー」と称されることもある。(OVA「忘れられた時の惑星」)

シュラ編集

レイラとは真逆の運命や生命を愚弄するものを許さない苛烈な人格。後述の彼女の「神性」を合わせると、「レイラ」は「ディスティニー」は和魂(にぎみたま。神の優しく平和的な側面、仁愛、謙遜等を象徴)、「シュラ」は荒魂(あらみたま。神の荒々しい側面、勇猛果断、義侠強忍等を象徴)とも言える存在。

自発的に人格を切り替えることはできないようで、劇中でもこの人格が登場したのは僅かに4回(「物語」で3回、「999」で1回、他に疑わしい描写が1回ある)。そのうち、自ら実力を行使したのは3回である。(有紀渉特攻する際の加護、「時の執行人」の排除、銀河鉄道の車両を無差別攻撃した傲慢な女王の処刑)。そのうち一回は「全てを知りつつ見届けることしかできない存在なのですか?」と誰にいうもでもなく問いかけた結果「レイラ」から「シュラ」に変貌する姿が描かれた。

ちなみに「シュラ」になると松本作品に登場する女神たちが往々にして行う宇宙に自身の巨大実体を投影することも可能になるらしい。

ちなみに「シュラ」のことを「シュラ様」と呼び、時間を変にいじくり回し他人の運命まで変えてしまう存在を取り締まる「時の執行人」という存在が配下にいる様子だが、「レイラ」とこの「執行人」たちは決して良好な関係ではないようで、「レイラ」のことは「レイラ・ディスティニー」と敬称なしで呼ばれ、執行人の活動に首を突っ込まないよう釘を刺されている。(とは言え、惑星から脱出しようとするシリウス小隊や999号まで巻き込んだことでシュラの怒りに触れ、「執行人」たちは蹴散らされてしまったが)


正体編集

「物語」本編では一貫して「運命を見通す謎の女性」としか描かれていないが、「アルティメットジャーニー」にてワルハラの女神の1柱であることが判明した。奇しくも松本世界における「ワルハラの神々」のモデルとなった北欧神話における運命の女神ノルン3人1組の女神であるため、レイラ・ディスティニー・シュラは3人の女神を一つの体で体現しているともいえる。

ただし、ノルンの3柱は「過去」「現在」「未来」をそれぞれ担当するので「レイラ」「ディスティニー」「シュラ」の三つの人格が担うものとは異なる。


関連タグ編集

銀河鉄道物語 銀河鉄道999

ノルン


メーテル:知己。彼女からは「レイラ」と呼ばれており、過酷な任務を代わることを申し出られるなど、案じられている。


有紀学:「物語」の主人公。なぜか彼のことは「学」と下の名前で呼んでいる。ちなみに、彼の母親と中の人は一緒であるが、これが意図的なものなのかは不明。学の方もレイラが総司令であることは知っているが、実際のところはレイラが一方的に学のことを案じている状態である。


セクサロイド・ユキ:シリウス小隊専属の医療用セクサロイド。銀河鉄道の職員からは「備品」として扱われることも多い中、深刻なエラーを起こし機能不全を起こした彼女に再プログラミングする処置を自らの権限で強制的に取りやめにさせるなど異様なほど気にかけている。

ちなみに、ユキのモデルになった人物とレイラの中の人は同じという何かの意図を感じる関係でもある。


オーロラ姫:漫画版「アルティメットジャーニー」では大王星の統治者である彼女もワルハラの女神の一人でありレイラとは旧知の仲である。メーテルとも知己。

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