CV:大塚明夫
アニメ銀河鉄道物語の登場人物。前任者の有紀渉が殉職した後、シリウス小隊隊長に就任。冷静な判断力と優秀な頭脳を持ち、行動力に優れた頼れる指揮官。基本的には冷静な人物だが、小隊の打ち上げ費用を(「全額とまではいかないが」と前置きしつつも)自費で支払うことを明言したり、慰安旅行でアニメのED曲を熱唱したり、謹慎期間中にもかかわらず勝手にSDFとしての任務をした学に対して「ディスティニー標準時刻だともう謹慎は解けてるから無問題」と見て見ぬふりをしたり、迷い猫にメロメロになったりと茶目っ気のある性格。
なお、いかにもお酒が似合いそうな風態だが、飲むのはもっぱらトマトジュースである。
顔に大きな傷があるが、これは有紀渉が殉職した任務の時に出来たもの。SDFに入隊してから1日しか休暇を取ったことがなく、シリウス小隊のメンバーがなかなか休暇を取れないらしい。
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有紀渉:敬愛する元上司。銀河鉄道707号の乗員・乗客、およびシリウス小隊隊員(と密航してきた息子2人)を守るため正体不明の敵戦艦に単身体当たり攻撃を敢行した彼を今でも敬愛している。また渉からは殊更目をかけられていたようで、カタリナとの縁を取り持ったり、お遣いを言いつけるふりをして彼女と連絡する時間を作ったりと色々としてもらっていた様子。
カタリナ・シェリル:元恋人。凄惨な鉄道事故の数少ない生き残りであり、その事故で渉に助け出された。その後渉の紹介でバルジと恋人関係になり婚約一歩手前まで行っていたが、渉の殉職を機に関係を解消してしまった。なお、渉が殉職した日はバルジがSDF入隊後1日しかとったことのない休暇当日であり、本来なら休暇を利用してカタリナのいる惑星まで赴き婚約指輪を渡す予定だった。しかし、結局緊急事態によるスクランブルで休暇は取り消しになり、渉は殉職。しかもそれを受けて、カタリナもバルジの下を去ってしまうと二重の悲劇に見舞われたことから、それがトラウマとなってバルジは休暇を取らなくなったと考察するファンも多い。
ただし、カタリナは上記の鉄道事故で両親を亡くしたため、いつ命を捨てなければならないか分からないバルジの下を去ったのは不義理とは言えないだろう。なお、バルジ自身はカタリナの意志を尊重しつつも彼女のことが忘れられないらしく、度々彼女のレストランに電話をかけるもカタリナが受話器を取る前に自ら電話を切ってしまう。カタリナの方もバルジのことを忘れられないような描写もあり、もどかしい関係が続いている。
ガイ・ローレンス:TVアニメ2期で登場したケフェウス小隊隊長で、同期かつ隊長仲間。共に渉の下シリウス小隊に在籍していたが、何らかの原因でローレンスはシリウス小隊を離れ、不在の間に渉は殉職。その結果、渉の覚悟を引き継ぐ決意を固めたバルジと渉の体当たり攻撃を非論理的だと思い「力」を欲するローレンスで訣別することとなってしまった。だが、互いに隊長職になった現在も「バルジ」「ローレンス」と気安く呼び合う仲であるほか、共に射撃訓練を行なったり迷い猫を世話するための道具を買い込み仲良く迷走するなど基本的にそれほど仲は悪くない。
また「偽ビッグワン事件」ではローレンスがただただ逃げるのではなくきっちり敵のデータ収集までしていたことを読み切り、「ただ逃げたと思ってたんじゃないのか?!」と驚愕するローレンスに「お前がそんなタマか」と言い切るなど心底信頼している。
惑星アーベントの駅長:1期に単発で登場したゲストキャラ。近々恒星に飲み込まれる惑星アーベントの駅長を務める男性で、長いこと職務に励んでいた様子。惑星が飲み込まれる前に住民全てを移民させる任務をシリウス小隊が請け負ったことで、バルジと言葉を交わした。
...とここまでなら普通のモブなのだが、何を隠そう、この駅長を演じたのは大塚周夫氏である。中の人的に言えば貴重な親子共演である。(同じアニメに出演したことはあっても、演じるキャラが作中で面と向かって会話するのは極めて少ない)
ちなみに発売されている設定資料集にはスタッフの落書きか「タカクラさん」という名前が書かれており、「『自分が』が口癖ないい人」とされている。