究極のヴィジュアル系と謳われた。
かつてGACKT(当事の表記はGackt)がヴォーカルとして所属していたことでも知られる。
概要
略歴
1997年にメジャーデビューするも、1998年末に二代目ヴォーカルのGacktが失踪(その後、翌99年に正式脱退)、1999年にドラムのKamiが急逝するという自らのバンド名である「悪意と悲劇」をそのまま辿った経緯がある。
2000年、サポートを経てヴォーカルのKlahaが加入。主演映画『薔薇の婚礼』を公開するも、すぐに活動停止に至る。
その後、各メンバーのソロ活動や別ユニットでの活動がメインとなる。
2018年、25周年ライブを開催し、ゲストボーカルを迎えて久々にMALICE MIZERとしての演奏を行った。また、ドラマははZIGZOのsakuraが「kamiに体を貸した」という形で代役を務めている。
ヴィジュアル系全盛期、1997年から1998年頃にはLa'crymaChristi、FANATIC◇CRISIS、SHAZNAと共に「ヴィジュアル系四天王」と言われていた。
なお、VersaillesのKAMIJOやMoranのHitomiがローディを務めていた事がある。
クラシック音楽とロック、テクノなどをフュージョンした、非常にドラマティックかつテクニカルな音楽・ライブパフォーマンスで知られる。
最終所属メンバー
- Klaha(Vo)…三代目ヴォーカル。プリン。元「PRIDE OF MIND」の春名真樹。現在消息不明。
- Mana(Gt、syn)…リーダー。青い人。通称「Mana様」。女形。カレー好き。ゴシックロリータの権威。現在はソロプロジェクト「Moidixmois」で活動中。
- Közi(Gt)…赤い人。ガンダムマニア。無類のねこずき。現在は「ZIZ」「Eve of Destiny」「DALLE」で活動。全身タトゥーだらけ。常に一杯やっている。
- Yu~ki(Ba)…黄色い人。通称「伯爵」。髭。おじいちゃん。震える。自分の名前なのに「~」が打てなかった。(2000年の会報インタビューより)。ジュエリーデザイナーとしても活動している。
故人
- Kami(Dr)…紫の人。蝶。長髪(髪の長いKami)。旧名は神村右狂(右狂)。在籍中の1999年6月21日にくも膜下出血の為、逝去。メロン。風林火山。「キスは挨拶」とGacktに騙されよくされていた(1997年~98年ラジオ番組より)。非常に素直。
過去のメンバー
- Tetsu(Vo)…初代ヴォーカル。現在は本名の高野哲を名乗っている。ZIGZOを経てnilで活動。
- Gackt(Vo)…二代目ヴォーカル。98年下半期に突如失踪し、翌1999年に正式脱退。直後にソロ歌手としてデビュー。
- GAZ(Dr)…脱退後KnewklidRomanceに加入したが、解散。その後はDOVERMANのメンバーとなった。2017年に癌で他界している。
各種エピソード・トリビア
- 当時、ヴィジュアル系バンドといえば確かな技術をもって演奏する実力派ばかりであった。特にマリスに関しては演奏技術や音楽センスだけではなく、メンバー全員で踊ったり、楽曲のバックグラウンドを演じたりと1バンドの枠に留まらない表現を行い、観客の度肝を抜いた。これに影響を受けてライブで寸劇を演じるバンドや、打ち込み主体のバンドも出現するようになった。
- 初期はプライベートでもキャラ設定を徹底していたようで、自宅では夜にろうそくを灯すなどしていた。
- かつてはガノタ2名とレトロゲームヲタクが共存していた。
- あまりに高貴なので、Mana様のお声はメンバーか雑誌編集者しか拝聴することができない。ライブでは「通訳の方」やメンバーに耳打ちする形でお言葉が届けられている。
- KamiとGACKTのセッション(例①/例②)は日本のロックシーンにおいて今でも語り継がれるほどの名演として評価されている。
- エアV系バンドことゴールデンボンバーの鬼龍院翔はMALICE MIZERの影響でヴィジュアル系にのめり込み、MALICE MIZERのコピーバンドを企画したことがMIDIを使った打ち込みを始めるきっかけとなった。また、素人時代からGACKTの大ファンで、芸能界デビュー後も親交が深い。