「さて 0時の鐘が鳴った …私達も本気で行くぞ」
「ホロホロホロ …ここから逃げられると思うなよ!! マヌケ共!!」
概要
王下七武海(当時)、ゲッコー・モリア率いるスリラーバーク海賊団の幹部であり、スリラーバーク四怪人の1人。
プロフィール
本名 | ペローナ |
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異名 | ゴーストプリンセス |
年齢 | 23歳→25歳 |
身長 | 160cm |
所属 | スリラーバーク海賊団四怪人 |
所属船 | スリラーバーク |
悪魔の実 | ホロホロの実 (超人系) |
出身地 | 西の海 |
誕生日 | 6月7日 (ペローナ=6,7) |
星座 | ふたご座 |
血液型 | XF型 |
好物 | ベーグルサンド、ホットココア |
笑い方 | ホロホロホロ |
初登場 | 単行本46巻 第449話『スリラーバークの四怪人』 |
WT100 | 25位(80255票) |
CV | 西原久美子 |
人物
容姿
ウェーブのかかったピンクの長髪とチョッパーにも似た丸くて大きな目が特徴(ちなみにSBSで描かれた幼少期では黒目に小さくハイライトが入っている)。
ゴスロリ系のファッションを好み、常にゴーストを模した日傘を持ち歩いている。
2年前
初登場時はケープを羽織り、ゴシック柄の長袖シャツにへそ出しが魅惑的。ミニスカートに美脚が引き立つ縞模様のタイツ(フィギュアやイラストでは縞ニーソで描かれる場合もある)と赤いブーツを履いており、さらに座ると頻繁に足を組むため、2年前は特に脚線美が強調されて下半身がセクシーに描かれていた印象が強い。
2年後
2年後に再登場した際には、活発でキュートな雰囲気がどことなく落ち着いてより女性的な衣装へと変化。美しいラインが特徴的だったおみ足はフリルのロングスカートに覆われ、美脚に代わって鎖骨や肩出しが際立っており、左肩にモリアのブリックバットを模したタトゥーを入れている事が明らかになった(ただし2年前は長袖だった為、すでに入れていたのか、最近入れたのかは不明)。
性格
フリルやロリータファッションの似合う可愛い女性だが、中身は勝気でワガママ、かつ男勝りなお転婆娘。可憐な声とは裏腹に、話し方は男性口調とギャップがある。
動物の姿をした「びっくりゾンビ」たちを従えており、罵倒しながらこき使っている。
とくにクマシーは(声以外)お気に入りのゾンビであるらしく、なにかと側に置いていた。
こうしたキツイ側面が表立っている一方で、1人になると寂しくなって泣いたりもするし、想像以上に残念な人を見ると全力で応援したくなるなどツンデレ要素の持ち主でもある。また、ゴキブリやとんでもない力持ちには恐れおののいて泣きじゃくってしまうことも。
その他、ホグバックとともに働いていた時に医学を習ったのか、それなりに外傷などの治療ができる模様。
能力
悪魔の実
「このゴースト達は私の分身 人の心を虚ろにする!!」
「ホロ」とは「hollow」、つまりは幽霊・幻影の意。自らの体を媒体として霊体を産み出し、それを自在に操る事ができる「霊体人間」。
作り出したゴーストにはそれぞれ簡易的な人格が宿っており、ペローナの指示である程度の自立行動が可能。
ゴーストなので実体が無く、物理的な攻撃も当たらないし、火で燃やしたりもできない。
また視覚をペローナと共有する事ができるので、本体では侵入できない場所の偵察、ターゲットの監視などにも役立つ。
ゴーストは「ネガティブ ネガティブ」と囁きながら浮遊しており、人間がこれに肉体を通過されると、例え前向きが服を着て歩いているような人物でも超ネガティブ思考に襲われ、その場で膝を付いて(まさにコレ→orz)やる気や戦意を喪失してしまう。
大多数の人間には効果があり、一度捕まればそれだけでどれほどの高額賞金首でもあっという間に無力化されてしまう恐ろしい能力。麦わらの一味でも前向きなルフィ、ゾロ、サンジ、フランキーをあっという間にネガティブにしてしまった。
ただし元々が極度のネガティブ思考の人物には効果が無い。むしろそういった人物に多用しすぎると、ゴーストやペローナ本体の方に影響が出始める。
※ウソップは「おれは元からネガティブだァ!!!!!いいかお前ら…物事をマイナスに考える事においてこのおれを越えられると思うなァ!!!!」などと言い切っていたが、普段はそれ程ネガティブではない。しかし当時はメリー号の一件や仲間との確執からまだ日が浅く、どこかネガティブな部分はあったのかもしれない。
但し、ネガティブ思考の人物には効果がないといっても、それはあくまで直接命中させた場合であり、周囲がネガティブ思考に陥って戦意を失い、膝をつく光景を通して動揺させることは一応可能。後述のミニホロ等とは異なり、味方や建築物などに物理的損傷を加えるリスクがなく、狭い屋内でも気兼ねなく使用できる点も地味ながら脅威。
また、自分の意思で自由に幽体離脱する事もできる。
抜け出た霊体は基本的には傘や服など持ち物を含めて本体と全く同じ風貌や大きさで、誰の目にもはっきりと見える。しかし、やはり実体は存在しないので物体や攻撃はすり抜けるし、空中にも浮かべるし、大きさも自分の意思で自在に変化させられる。
霊体のままでは相手に直接触れる事はできないが、相手の目の前に陣取って視界を塞いだり、触れる事ができない点を逆に利用して相手の体に手を突っ込んで驚かせたり、元々当たらないのに敢えて攻撃を避ける素振りを見せて相手に無駄弾を撃たせたりなどの攪乱戦法は充分に可能。しかもウソップの逃げ足に追いつけるほど素早く飛び回れる。おまけに作り出した霊体を破裂させる事で衝撃波を発生させ、相手を攻撃する事も可能。幽体離脱のカラクリを見破らない限り、相手は自分の攻撃は一切当たらないのにペローナからの攻撃は一方的に受け続け、尚且つどこまで逃げても空を飛び、壁をすり抜けながら追ってくるという理不尽極まりない戦闘を強いられる。
ただし、幽体離脱状態では本体が完全に無防備な状態になってしまうのが最大の弱点。そのため、幽体離脱中は可能な限り安全な場所に本体を隠しておく必要がある。万が一本体の居場所を知られ、本体に攻撃されてしまうと防御も回避もできない。
下手したら世界を制圧出来るレベルの超危険な能力であるものの、作中内での強さに留まっているのはペローナが「人間は生きているだけで少しポジティブ」という精神が根底に存在している為。事実上の親であるモリアの教育が良かった為だろう。
2年後の原作では農業以外は空を飛んでいることが多いが、単に新聞といった持ち物ごと幽体離脱しているのか本体が飛べるようになったのかは不明。
技
霊体を飛ばし、それを通過させた相手の心を折る。
あのポジティブ思考の塊であるルフィが「生まれ変われるならナマコになりたい…」などと言い出す辺り、この技が如何に恐ろしいかが窺い知れる。
しかし、極度のネガティブ思考であるウソップには効果が無かった。
巨人族などの巨大な相手には「ネガティブ特大ホロウ」といった技を使うこともある。
- ミニホロ ゴースト・ラップ
掌に収まるような小さな霊体を作り、指を鳴らすのを合図として破裂させ、その衝撃波で相手を攻撃する。
ミニホロの小ささに反して衝撃波の威力は石の壁が陥没するほど強力であり、しかも霊体であるミニホロを物理的に振り払うことはできないため、纏わりつかれればもう破裂を待つしかない。
- 特ホロ 神風(カミカゼ)ラップ
人間の上半身を丸ごと呑み込めるほどの巨大な霊体を作り、それを相手に喰らい付かせてから破裂させる。
簡単に言えば上述の”ゴーストラップ”の強化版。その威力は人体が一撃でバラバラになるほどだという。しかもこれも物理的に取り除くことはできないため、その威力もあって喰らい付かれれば本当に絶望的となる。しかし、特ホロ本体の巨大化と「衝撃波」による攻撃であることが仇となり、劇中ではウソップの持っていた「衝撃貝」(インパクトダイアル)にダメージの全てを吸収され、結果的に不発に終わった。また、同じく衝撃波を扱えるうえに瞬間移動までできるくまとも少々相性が悪い。
技名の由来は恐らく、『ドラゴンボール』のキャラゴテンクスの技、スーパーゴーストカミカゼアタック。
同技も同じく、爆発する霊体を生み出す技となっている。
活躍
第一部 サバイバルの海 超新星編
スリラーバーク編
モリアから自分達やブルックの影を取り返そうとする麦わらの一味に立ちはだかり、そのトリッキーな能力で翻弄する。
しかし彼女のゴーストを上回るネガティブ精神を持つウソップにゴーストは効かず、ウソップの驚異的な打たれ強さと化かし合いの技量に敗れ気絶(この時黒光り星をくらってしまい絵面が大変なことに)。
その後、身の危険を感じ島から脱出しようと、麦わら一味の船「サウザンドサニー号」にモリアの財宝や食料などを積んで逃亡しようとするも、突如襲来した王下七武海バーソロミュー・くまの能力によって遥か遠くへ飛ばされてしまう。
マリンフォード頂上戦争前後
彼女が飛ばされた先は、同じく七武海のジュラキュール・ミホークの住居であるクライガナ島「シッケアール王国」跡地であった。くまへの注文通り、薄暗くてジメジメした雰囲気にご満悦だったが、愛しのモリアや仲間たちのいない孤独で不便な環境にすぐに嫌気が差し、寂しさからホロウの姿で島中を飛び回って他の生存者を探していた。
その後、同様にくまによってシャボンディ諸島から飛ばされてきたロロノア・ゾロを発見し、先の戦いでの遺恨を晴らさんと一度は見殺しにしようとしたが、ようやく見つけた生存者ということもあり、傷だらけの彼を城に運び込んで介抱した。更にその後、城の家主であるミホークも帰還し、まるで気質の異なる3人での奇妙な同居生活を2年の間送ることになる。
ミホークとゾロが修行を始めてからは、文句を言いつつもゾロの手当を行っていた。
第二部 最後の海 新世界編
2年後の麦わらの一味集合時には、シャボンディ諸島までゾロを見送った(極度の方向音痴の彼が島に一番乗りで上陸できたのもひとえに彼女のおかげである)。
一味を待ち伏せていた海軍の大部隊による追走時には、ホロウをけしかけて海兵たちを無力化し、彼らの出港をサポートした。元敵とはいえゾロに対する愛着もあったようで、最後まで世話を焼かされたことをボヤきつつも、少し物悲しげに「また別のおもちゃ探さないとな…」とつぶやいた。
扉絵ではその後のペローナの動向が描かれており、スリラーバーク跡にたどり着き、抜け殻になったクマシーを発見している。
71巻のSBSで作者からモリアを心配していると語られており、モリアとは未だ再会できていない事が窺える。
その後はシッケアール国に戻り、ミホークやヒューマンドリル達と共に農耕生活を送っていた。
世界会議編
世界会議後、モリアの生存が新聞で報道されると、再会するべくシッケアール王国から再び旅立った。
エッグヘッド編
モリアを救出すべく単身で黒ひげ海賊団の本拠地であるハチノスに潜入していたことが判明。
また、モリアの居場所の情報提供と引き換えに丁度捕虜にされていたコビーを牢から解放している。
アニメでの活躍
“3D2Y”
ミホークと共にバーンディ・ワールド討伐(?)に参加。ワールド海賊団幹部で巨魚人(ウォータン)のセバスチャンと交戦、「ネガティブ特大ホロウ」で一瞬のうちに仕留める。
ちなみに、その際偶然にもルフィと再会したことでボア・ハンコックに浮気を疑われることとなる。
STAMPEDE
映画『ONE PIECE STAMPEDE』でもミホークと共に現れる。
登場時には不意打ちで戦桃丸たち海兵をネガティブ状態にして高笑い。ミホークが立ち去ろうとするとペローナもそれに追随した。
余談
モリアとの関係
モリア様には遊び半分で付き合っていた、と本人は語っているが、実際にはモリアに執心している姿ばかりが描かれている。
それもそのはず、実はペローナは幼い頃からモリアによって育てられた拾い子であり、ずっと一緒にいたモリアを父親のように慕っているのだという。
ゴシック調の服装や寝室のぬいぐるみ趣味はモリアの影響なのかもしれない。
そのためか、1度はモリアを置いて逃走を図ろうとしたものの、(出会ったタイミングが悪かったとはいえ)あくまでモリアのためにくまに正面から迎撃するという果敢な姿も。
小説での話
この小説ではシッケアールで2年近く過ごした中での世界最強の剣士と世界最強を目指す剣士との不思議な関係性について語られていた
小説のタイトルが「わたしがわたしでいられる場所」とあるように閉鎖的な環境で今まで過ごしてきたからこそのカノジョがのびのび過ごす日々
「こいつらと私はどんな関係なんだろう?」と考えるペローナ
友達でも仲間でも家族でもない。でも無感情ではない。そんな関係性
ヒューマンドリルに色々畑仕事を教えるペローナ
ペローナ自身畑仕事が好きになってたり…
畑仕事は強制ではなく基本的に自主的にやるがペローナはきちんと手伝っていたりする
そんなペローナにミホークはかなり優しいようだ
日差しに弱いペローナに自身の麦わら帽子を被せたり、自主的に手伝いに来たペローナに暑いから城に戻れと言ったり、気遣いもできるようだ
他にもペローナのためにフルーツをカットしてサングリアを作ってあげたり(完璧な立方体にすることで切り口をよりなめらかに味会うことが出来るようで、ペローナも宝石の様にカットされたフルーツを眺めながらミホークの技術を心の中で絶賛していた)、ペローナの好物であるココアカカオの苗木を植えるなどのことをしている
ゾロとは友達のような関係を築いており、ゾロもペローナには優しいようだ
ペローナがミホークのワインを巡ってミホークに挑もうとしたのを、ゾロが「俺に任せろ!」とワイン盗もうとするペローナの味方をしてミホークと1対1で退治しようとしてくれる。(おそらくはゾロ自身がミホークと戦いたかったからだけだが)
他にも命令された訳では無いのに部屋に出た超トラウマのアレを退治してくれたり、フルーツを刀でカットしてくれたり(それを真似したいけどゾロみたいに上手く切れない。そんなペローナに否定しないで「切れてる」の一言)、ゾロは傷だらけだし海水は傷に染みるから自分で海に落とした物を拾おうとしたペローナを止めて自分が傷だらけなのに海に入ったり(ペローナは能力者なので海の近くによるのが怖いのをわかってやってくれた)と、とにかく優しい。まるでどっかのコックのような優しさを見せた。
ペローナはそんなゾロに困ったら無料で助けてやるという約束をしている。
親について
誰が親なのかは一切不明。そもそも捨て子なのか死に別れたのかについても不明。
作中で登場しているペローナと外見的に似ている部分がある人物はロジャー海賊団のMr.モモラ位である(ともにピンクのウェーブヘアで特徴的な目元をしている)。
関連イラスト
- 2年前
- 2年後
関連タグ
ゲッコー・モリア クマシー ドクトル・ホグバック アブサロム
シュガー(ONEPIECE)…ペローナに続き、ウソップの機転に敗れた上でエネル顔を披露している。