大魔王マデサゴーラ
だいまおうまでさごーら
CV:石井康嗣(『ドラゴンクエストライバルズ』)
レンダーシア大陸編のキーパーソンとなる大魔王で、魔幻宮殿に住まう。
ストーリー中では世界の偽りを暴いたときにようやく存在が判明。真のレンダーシアでは結構有名で度々名前が聞かれ、彼の居城である魔幻宮殿のガイドから後述の話が明らかになる。
長い顎鬚や3対の腕を生やし、クワガタムシのあごの様な飾りがついている鎧といった、派手な衣装を着たいかにも魔王といった姿をしている。
そんな独特のデザインや人柄から、プレイヤーから「クワガタおじさん」等といった愛称で呼ばれることもしばしば。
光の河の奥底からアストルティアに現れ、その時に創生の魔力の破片である創生の渦を発見、その力で偽りのレンダーシアを創り、真のレンダーシアを侵食しようとした。
また部下の魔元帥ゼルドラドをグランゼドーラを襲わせトーマを殺害した他、冥王ネルゲルにエテーネの民を滅ぼす力を与えた代わりにレンダーシアを迷いの霧で封印させている。
神の緋石の破壊に勇者の力が必要であったため、前述のグランゼドーラ襲撃の他に魔勇者アンルシアを創造したり、トーマを蘇らせ闇の勇者として操っている。
その本質は良くも悪くも生粋の芸術家と言えるものであり、善悪や倫理、他者への影響に無頓着で、自らの美学の元、満足する作品を生み出すためなら手段を選ばない。勇者を道具と呼ぶ点からも彼の性格が窺える。
アストルティア側・魔界側双方に大きな被害を出した「アストルティア侵攻」も、彼にとっては「偽りのレンダーシア」という作品の「創作活動」でしかなかったことが示唆されている。
悪役としての側面も部下に指示を与えていた事を窺える程度で、自分を犠牲にしてでも世界を滅ぼす程の使命感や目的意識は無いようだ。「悠久の回廊」における享楽の間でも、その「人生エンジョイ勢」的な一面が見えるコメントを残している。
元々の出身も、本当に王族でも何でもないいち芸術家で、そこから大魔王にまで成り上がったという非常に珍しい存在。
その居城も彼自ら手がけた大量の絵画に溢れており、配下ゼルドラドは芸術家としての彼に心服していたらしい。
高い芸術的センスと才能を持っていたとされ、稀代の芸術家として名を売っていた彼の持つカリスマ性に惹かれるように実力者魔族たちが集結し、魔界の寂れた辺境であった故郷ゴーラは一代で芸術の都へと発展。
そのまま前大魔王ネロドスの死後混沌としていた魔界統一を果たし、大魔王となった後も様々な絵画などの作品を制作し、アストルティアへ出征するまでに多くの作品と、魔界の芸術文化への多大な影響を後世に残したという。
そんな彼の功績もあってゴーラの民は今でも彼を心から尊敬しており、多くの作品と共に愛されている。
ただ上述の通り、民も敵も省みず創作欲に沿って行動するワガママな人物だった為、後に自国が大打撃を受ける原因をも作っている。
それ故、魔界全土での評判はトータルで見ればそこそこレベルだった模様。
最終決戦場である悠久の回廊の最奥、奈落の門で初めて勇者らの前に姿を現す。
勇者の力によって奈落の門をあけるため、まずはトーマ王子と戦わせる。
戦いの中でアンルシアから一時的に勇者の力を身に受けた王子に門を開けさせるよう仕向け、
大いなる闇の根源の力を古き契約により借りて時間稼ぎに一行と対決する。
一度敗れると、奈落の門から溢れ出た創生の霊核の光を浴び、象徴的な6本の腕はそのままに竜の頭、鳥の羽根と足、蛇の尾を組み合わせた異形の巨大な魔獣「創造神マデサゴーラ」へと変貌する。変身後は創世の力により空間を転移し、それぞれの世界で自分の定めたルールで戦う。
ver.2全体のラスボスだけあって前哨戦の段階からとても強く、大魔王の時点でHPは8.6万もある。
戦闘と同時に闇のころもを纏う上に頻繁に怒り状態になり、そこから繰り出される通常攻撃は即死級なのでプレイヤーは聖女の守りを使い、アンルシアに攻撃させないようにしたい。
魔力回復の後に使うマダンテはまず9999ダメージを食らうため射程範囲から逃れるべし。
創造神になるとHPはトータルで約15万になり、ラスボスらしく実装段階では全ての敵の中で最高のHPだった。
呪文を中心にあやしいひとみなどの異常も搦めてくる他、ある程度HPが減る度にこちらを麻痺させた上で「創生の力」を使い、敵味方全員に特殊状態を付与する。
混沌たる世界
発生ダメージが倍になり、会心率も大きく上昇する。そのため会心ガードをつければ大きく軽減できる。この状態では呪文連射と異常漬けを切り替えて使ってくる。
攻撃をプレイヤーで捌き、アンルシアに殴らせるのも手。
オフライン版
マデサゴーラとの戦いではアンルシアは必ずフロントに出す必要がある。
こちらも3連戦だが、インターバルで全回復するので出し惜しみは必要ない。
大魔王のHPはオフライン版の約半分になっており、闇のころもを纏っている間はアンルシアのテンションが上がり続ける上にスタン系の休みが効くため無力化は容易。
そこまで怒り状態にならない上にマダンテも使用しない(にもかかわらず魔力回復は使う)ためマホカンタとキラキラポーンを欠かさなければ与し易く、前哨戦らしく調整されている。
本番に備え、余裕があればテンションを溜めておこう。
創造神はHPは11.3万程。こちらもキラキラポーンとマホカンタ、そしておいかぜは欠かせない。
ターン制なので加速する世界では全員が行動回数+1の効果に変わっている。以降に備え、控え含めてバフを渡しておこう。
攻撃は激しく、マダンテも使ってくるが、マダンテは大きく弱体化しておりむしろサービス行動。アンルシアのテンションを高めて必殺技を使っていくのがセオリー。
なお、「全ての敵が強い」のしばりをつけるとLv99でも普通に殺される超絶強敵と化す。
敵が強いしばり下ではHPは17万にも膨れ上がり、特に不浄なる世界以降の攻撃が苛烈極まりただでさえキラポンで忙しいフウラやラグアスの負担が増し、アンルシアも回復に回らなければならないのである。
スタン系の休みがよく効くため、チャージタックルが使えるヒューザが大活躍するのだが、アンルシアを控えに動かせない仕様が祟り、オフライン版のアンルシアの非力さもあって攻め手にいっそう困窮してしまう。
混沌たる世界では最早手番を渡した瞬間壊滅もザラなため、「勇者の光」で足止めし、SHTマイユの必殺技連打等で早急にケリをつけたいところ。
撃破後には追い込まれ、元の姿に戻っても諦めずに創生の霊核を手中に収めようと、空間転移のような術で主人公達の隙をつき奈落の門の目前にまで近づき不敵に笑う。
が、そこにチカラが弱まったおかげで支配から一時的に逃れ、自分の意思で動けるようになったトーマの一撃に行く手を阻まれる。
怒ってトーマを殺そうと攻撃を加えるが、結果疲れがより酷くなってしまい、最期は兄の頼みに応えたアンルシアの一閃で消滅し滅びた。
最後まで神の道具と侮っていた者達に討たれる結果になった。
Ver.5.1では再び内乱の渦中にある魔界が舞台となるが、これはマデサゴーラがいなくなった為だとされている。
そして彼の孫ペペロゴーラもストーリーに関わっていく。そこでは妻も子供も魔瘴で亡くした事が明らかになっている。
マデサゴーラの創造は、夜明け前からすでに始まっている。
起きるとすぐに昨晩見た夢について羽ペンで書き起こし、詩をしたためる。
夜が明けると木づちと彫刻刀を手に取り、その詩のイメージに沿って木工作品を作り上げる。
日が昇ると遅い朝食を楽しみながら、戯れにハサミを手に取り紙を加工してまた作品を生み出す。
昼下がりになると夜の絵画制作に備えてパレットに顔料を解いて入念に準備しておき、興が乗れば夕方にコテを取って町の芸術作品の制作に手を貸すこともある。
そして、最も創作意欲が研ぎ澄まされる夜を迎えると、アトリエで絵筆を取り作品を描き上げる。
そうして一日の創造の進みに満足したところで、明日の新たな創造を予感しつつ眠りにつく。
冥王ネルゲル ナドラガ キュロノス 異界滅神ジャゴヌバ…歴代Ver.のラスボス。
羅刹王バラシュナ…創造神マデサゴーラの色違い。
その他
アリナ・グレイ…マッドアーティスト兼悪の組織の上層部繋がり。また後述の点でも共通点がある。