※この記事には、『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』のストーリーにまつわるネタバレが含まれています。
概要
『ドラゴンクエストヒーローズ』の世界において、光の女神と対をなす、漆黒のドラゴンの姿をした闇を司る邪神。タイトルの「闇竜」とはこのシャムダのことであり、初代『ドラゴンクエスト』以降、ドラゴンをクエストすることが滅多になくなったシリーズにおいて、久々に登場したドラゴンのラスボスである。
大昔、光と闇のバランスが崩れた影響で世界征服を企て始めたことから地底深くに封印されており、闇の力を世界樹に吸い取られることによって抑えられている(世界樹の光はこいつから吸い上げられた闇が光に変わったもの)。
彼の名前は闇の一族の末裔ヘルムードがたびたび口にしているものの、登場するのはヘルムードが倒されてからである。この時点ではまだ目覚めて間もなく、地底から地上へ這いあがっている段階で、そのしばらく後にエルサーゼを襲ってくる。
能力
闇の邪神竜というだけあって強大な闇の力を秘めており、アクトやメーアらでも傷ひとつ付けられないほどであったが、途中でホミロンがアクトとメーアを庇ったことでかぶっている光の腕輪の力が解放され、闇の力が弱められて対等に戦えるようになる。
体力が減ってくると空中に飛び上がって攻撃パターンが変わる。
経歴
光の女神と違い人格らしいものが存在するのかが一切不明で終始無口であるため、詳細は他の登場人物の口を通して語られる。
ヘルムードは不当に貶められ封印されたと言っていたが、光の女神によれば、もともとは光を司る自分と対になる存在として共に世界の調和を保ってきたが、時代と共に光と闇の均衡が崩れ、力を増したことで世界征服の野望を抱くようになったために地中深くに封じられたという。
封印されてからは世界樹の根によって力を吸われ、発散され続けている。
『ドラゴンクエストヒーローズ』の世界樹が放つ光はこのシャムダの闇を変換したものである。
物語終盤、ヘルムードによって世界樹の力が弱められたことで封印が解け、地上に出現するとエルサーゼに侵攻を開始。アクトやメーアたちの攻撃もバリアで阻み、物ともせず侵攻し続けた。
だが、勇気に目覚めたホミロンによって光の腕輪の力が引き出されたことでバリアを失うと、足を止めて主人公たちと激突。最後は激闘の末に討伐された。
経緯は不明だが闇竜にまつわる伝説が『ドラゴンクエストⅤ』の世界に異世界の物語として伝わっていることが判明しており、フローラがお伽話というテイで語っていた。
派生作品
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』で初登場し、『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』などにも出演している。
シドーとゾーマの配合で作れるが、『テリーのワンダーランドSP』以降は闇竜繋がりかりゅうおう×バルボロスとなっている。
原作でダメージが通らなかったことの再現なのか、「つねにアタックカンタ(後にアタカンタに改名)」「つねにマホカンタ」を持っており、体技・踊り・ブレス以外はまともに通らない。
その他の特性も「いあつ」や「いきなりバイキルト」、「AI2回行動」など強力なものがそろっている。
強力な特性ゆえHPに下降補正がかかっているのだが、それをカバーしてくれるのがダイヤモンドスライム。
ダイヤモンドスライムで「みがわり」をすることでシャムダを守るというオーソドックスな戦法。
『テリーのワンダーランドSP』の対戦ではこのシャムダとダイヤの組み合わせ(シャムダイヤPT)が人気を博しており、対策は必須だった。
関連タグ
ラスボス 黒幕 悪のカリスマ 闇属性 闇竜 黒龍 邪神 悪魔 チート 勝てる気がしない
他作品
りゅうおう:『ドラゴンクエストⅠ』のボス。元祖ドラゴン系ラスボス繋がり。
魔王ザラーム:続編『ドラゴンクエストヒーローズ2』のラスボス。
煌闇帝オプス・キュリテ:『バトルスピリッツ』のカード。闇系ドラゴン繋がり。