ドーク
どーく
狭間の世界の主にして、天空の世界の魔物を統率する魔王。『ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 イルの冒険・ルカの旅立ち』の表ラスボス。
たくさんの宝を持っているコレクターでもあり、マルタのへその代わりになるものが彼の城にあると聞いてやってきた主人公と戦うことになる。
見た目と違って、魔王にたがわぬ威厳と冷酷さを兼ね備え、人々の絶望を喜び、配下のダークマスターを容易く葬る。始終シリアスなキャラ。
『マルタのふしぎな鍵』では、本来覚えない「ギガスラッシュ」を使い、多くのプレイヤーを灰にした。しかし一方で水耐性が少なく、これに気付いてしまえば「かんけつせん」を利用した戦法で割とあっさり勝ててしまう。
強いモンスターや珍しいモンスターを集めるという収集要素を主体としたゲームに似合った、コレクターの魔王という存在は独特であり、破壊や支配ではなく、己の栄養となる他者の欲望を集めることを目的としている。
言ってしまえば魔王でありながら世界征服などに興味がないのである。
しかしこれから戦いを始めるというときに、世の中には二種類のコレクターがいるなどと急にコレクター談義を始めるあたりは、本当にその道に通じた魔王なのだと思わざるを得ない。
最終的には負けたことによって、主人公は自分の望む見栄や欲に駆られた冒険者ではなかったことを知り、そういった感情で動かない者はコレクターとしては最低だが、代わりに貴方は最高の仲間を集めたようだと語りながら息絶えた。
同作のラスボスではあるのだが、一部からは「見た目が威厳に欠ける」という声もあったようであり、これが理由で当時は「真の黒幕がいるんじゃないか?」や「第2形態もあるんじゃないか?」という噂も存在した(実際にはそんなものは無かったが、後述のリメイク版ではその噂が現実となった)。
ニンテンドー3DSで発売されたリメイク『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵』では一転してコミカルかつ若干小物臭いキャラに。
一度倒されてもそこで終わらず、神聖の宝珠を飲み込んで巨大化しパワーアップした「ネオ・ドーク」(4枠)として再び襲いかかってくる。
ハイテンションからの全体攻撃が強力で3回行動と非常に強い。
負けた後は『マルタのふしぎな鍵』とは異なりくたばる事も無く、マルタのへそを持っているというのは嘘だったことを白状し、今までの偉そうな態度とは打って変わってぺこぺこ謝り、カメハに「しょっぱい魔王がいたもんだな」と言われる。
ドークのコレクションの中に金ぴかのワルぼうの金像があり、一応マルタのへその代わりは見つかった。
主人公(イルorルカ)が去った後、カメハにお宝をとられたらしく、その中にあったある一つの宝箱が原因で、マルタは再び危機に陥る。
ちなみに、『イルとルカの不思議なふしぎな鍵』ではドークの屋敷の中にコレクションと思しき品がいくつも飾ってあるのだが、ファンサービスなのかラーの鏡や精霊の冠、キーエンブレムやマデュライトなど歴代ドラゴンクエストシリーズのキーアイテム群がある。
ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵
ラスボスとして初登場。入手方法は小さなメダル10枚。彼自身がコレクション化されている。
配合方法も配合先もない。その上習得特技も「メラ」「ギラ」「ちからをためる」という非常に地味なもの。
ただ、この特技の組み合わせは「メラミ」&「ちからをためる」で「かえんぎり」を思いつくものであり、元から剣技系の特技を使えるモンスターではあったようだ。
ネックレスや宝石など格好が中東の王族を思わせる部分もあるので、どこかにシャムシールのような刀でも隠し持っているのだろうか?
能力値は????系の中では珍しくバランス型で特出したものは少ないが、MPは1000以上、他も600前後は伸びしろがあるので全能力値を最大にはしやすい。????系の中では最終的に必要な経験値がりゅうおうやハーゴンに次いで低いので育成もしやすい方である。状態異常耐性はほぼ完璧だが特技の耐性には難がある。
ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2プロフェッショナル
その後は長らく登場が無かったが、本作で再登場。
1枠ながらHPが1000もある。なんと状態異常が殆ど無効という1枠とは思えない耐性を誇る。
コレクターな設定ゆえか珍しい特性を持ち固有スキル「ドーク」も珍しい特技がそろう。
「ドーク」は「つるぎのまい」や「じごくのおどり」を覚える有用なスキルであった為、重宝された。
ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D
1枠でありながらHPが1620とさらにタフに。さすがに高すぎたのか、耐性は下げられた。
攻撃を倍の威力で返す「ギャンブルカウンター」の特性を持つのでタフさを活かして攻撃力を高めて反撃する戦法がとれる。