概要
正式名称はジブチ共和国。アフリカ東部に位置する国家。
面積2万3200平方km、人口100.2万人(2021年)、首都はジブチ市。
北西はエリトリア、西から南にかけてエチオピア、南東はソマリアと接する。
海向かいはイエメン。信仰はイスラム教が94%、キリスト教が6%。
通貨はジブチ・フラン(Dfr)、1米ドル=177.7Dfrの固定レート。
ソマリアやイエメンなどの紛争地帯にも近いため軍事的に重要な場所で、アメリカ、フランス、中国もその重要性に着目し、空母運用できる軍事基地を設置している。
ジブチ料理はアラブ系とインド系の伝統にフランス料理の要素を組み合わせ、羊・魚・レンズ豆などから多彩な料理を生み出している。
略史
ソマリア系とエチオピア系の民族紛争が繰り返され、1991年に反政府勢力FRUDとの内戦が勃発。
初代大統領グーレドが民主化を推進し1994年に和平合意が成立。1999年に政権交代がなされると思いきや、ゲレ候補が野党統一候補を大差で破り大統領に就任。以降独裁政権が続いている。
世界一暑い?
国土のほとんどが砂漠や半砂漠かつ海に面しているため、世界でも類を見ないほど暑い国と言われている。
首都ジブチ市の年平均気温は約29℃、夏期には日常的に最高気温が40℃を超える。湿度も80%を越えるため非常に蒸し暑い。
海に面していない砂漠は夏季には湿度が10%台になり、日本の夏ほど暑さを感じないらしい。
このため昼間には大半の店が営業を行わず街も静かだが夜になると賑わう。
日本との関係
日本に対しては友好的で、自衛隊初の海外駐屯基地が設けられている。哨戒機の出撃、補給、輸送などの機能を確保している。
また、阪神大震災の時に当時の大統領が現地の平均年収の9倍にあたる額を寄付。東日本大震災の時も支援を申し入れており、2011年3月23日には「日本国民との連帯の一日」として、大統領から一般市民まで約800人がジブチ市の広場に集まり哀悼の意を示した。
渡航
目的に応じた査証が必要。
日本の外務省は治安情勢は安定しつつあるが北部は軍と反政府勢力との衝突が頻発、エリトリア国境は武力衝突の恐れがあるため絶対に近づかないようにと勧告。また、イスラム過激派によるテロの危険があるため要注意とのこと。