概要
ドラゴンクエストシリーズで習得・使用できる戦闘特技の一つ。
敵全体に冷気属性のダメージを与える吹雪系ブレスのうち、威力が最も低いもの。
同系統の特技として「こおりのいき」「こごえるふぶき」「かがやくいき」「絶対零度」があり、「つめたいいき」は「使用する魔物が出現する」「プレイヤー側のキャラクターが習得する」段階が最も早い。
字面だけ見るとそれほど強力そうな印象はないが、火属性ブレスの「ひのいき」の倍近い威力がある。
シリーズ全体を通じて、火炎系ブレスより吹雪系ブレスのほうが威力が高い代わりに耐性持ちの敵が多く全体的通りが悪い傾向にある。
氷属性とはいうものの、「通りが悪い代わりに弱点とする敵に刺さりさえすれば特大のダメージを期待できる」その性質はポケモンで言えば、使い勝手はむしろくさタイプに近い。
各タイトルごとの扱い
シリーズにおける吹雪系ブレスの初登場はファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストⅢ』だが、この段階では画面上の表記が「ふぶきを はいた!」で統一されており、内部データ的には弱・中・強の三段階に分かれている。
なお初代『ドラゴンクエスト』以来の火炎系ブレスも、データ上は強弱の段階があり、画面上の表記は「ほのおを はいた!」で統一されている。
『ドラゴンクエストⅣ』でも前作『ドラゴンクエストⅢ』同様の扱いだが、「つめたくかがやくいきをはいた!」と表記される四段階目のブレスが新たに設定された。
仲間モンスターが戦力の中核を担う『ドラゴンクエストⅤ』でブレス系の特技も整理され、「つめたいいき」「こごえるふぶき」「かがやくいき」の三種類が習得可能となっている。
『ドラゴンクエストⅥ』で「つめたいいき」と「こごえるふぶき」の間に「こおりのいき」が追加され、特技の名称と戦闘時の表記の間にあった齟齬も整理された。
以後のタイトルでも継承される標準スタイルが本作で確立されており、旧作のリメイクも『ドラゴンクエストⅥ』以降のスタイルに合わせて変更されていることが多い。
五段階目の吹雪系ブレス「絶対零度」は『ドラゴンクエストⅩ』や派生作品で登場する。