概要
全身に緑色のローブを纏った魔法使いモンスター。初登場は『ドラゴンクエストⅢ』
序盤に登場するまほうつかい系の色違いモンスターであり、最上位モンスターでもなんでもないが、後述の理由により『ドラゴンクエストⅢ』のトラウマモンスターとして君臨している。
『ドラゴンクエストⅢ』でエンカウントする場所はバラモスの城内部。
中級モンスターでありながら上位呪文の「マヒャド」を連発してくるという中々鬼畜な行動パターンになっており、それ以外も「メラミ」「メダパニ」「マホトーン」「ラリホー」「ベホマ」等のどれを使われても嫌な呪文を取り揃えている。
おまけに何故か炎を吐く。この姿でどうやって炎を吐いているのか突っ込んではいけない。
バラモス城はエンカウント率が異常に低い代わりにエンカウントするモンスターはいずれも強力なものになっているが、エビルマージの場合更に4体セットで出てくるのでタチが悪い。
4体全員で呪文を連打した場合の火力は普通にバラモスを越えている上に耐性装備はこの時点で完全には揃わない(一応ドラゴン系装備が手に入るが、前衛しか付けられない)ため、怒涛の全体攻撃により後衛が落とされて攻略を断念もしくは全滅という事態を招きがち。
一応、救済としてなのか「ニフラム」にとても弱いという弱点があり、僧侶や賢者が確実に先制できるのであれば比較的安全に対処可能。
また、ニフラム耐性が無い=ゾンビキラーがとても有効なので、前衛が殴る時にも役立てる事ができる。
ファミリーコンピュータ版のおまけ要素であるモンスター格闘場の出場モンスターでもあるが、何故かモンスターIDが非常に若いためバハラタやダーマ程度のモンスターとの対戦カードで登場する事が多く、明らかに場違いレベルで強い。
同じく抜群の打撃攻撃力により暴れまわるひとくいばことの二強状態である。
このような扱いだからなのか、書籍等でもバラモスの側近や腹心、四天王といった立場で描かれる事が多い。
公式攻略本冒頭に掲載されている漫画では、オルテガを火口に落としたのはヘルコンドルとこいつの手柄という事になっていた。
なお、このようにインパクト絶大なモンスターではあるのだが『ドラゴンクエストⅢ』以降登場する作品は長らく無く、『ドラゴンクエストⅪ』にて実に30年ぶりの再登場を果たした。
モンスターとしても登場する一方、縛りプレイモードのひとつ「はずかしい呪い」は女性(?)のエビルマージがある男性にローブをめくられて恥ずかしい思いをした報復にかけた呪いが発祥であると書かれている書物がゲーム内に登場する。
近年では漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のスピンオフ『勇者アバンと獄炎の魔王』にも登場。魔王軍幹部ガンガディアの部下でヨミカイン図書館を占拠した。前述の炎を吐くはかぶっている頭巾をずらし使用した。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズでは『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』で上位種達を引き連れて登場している。また、『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』ではアークマージが登場した。
エビルマージ系のモンスター
レーベ東あたりから出現する。
主に「メラ」を唱えて攻撃してくる。
ファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストⅢ』では同系統最上位モンスター。
「イオナズン」と吹雪(リメイク版では「つめたいいき」)でこちらを攻撃し、「ザオリク」で倒れた魔物を生き返らせる。
上記の通り『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』で再登場した。しかし、何故こいつが選ばれたのだろう?
- デビルウィザード
リメイク版『ドラゴンクエストⅢ』と『ドラゴンクエストⅪ』に登場。
「イオナズン」「ザオリク」「ベホマ」「ルカナン」「バイキルト」「マホトーン」を唱える。
魔法使い系列にもかかわらず体力、攻撃力が結構高く厄介だが、「バシルーラ」には滅法弱い。比較的高い確率で「いのりのゆびわ」を落とす。
- ひるのていおう
PlayStation 4版を除く『ドラゴンクエストⅪ』に登場するボスモンスター。グラフィックはデビルウィザードと同じ。冒険の書の世界のトロデーン城を「ラナルータ」でずっと昼にし、月の世界に繋がる扉が発生しないよう阻止し続けている。
「メラゾーマ」「マヒャド」「マホトーン」を使ってくるが、戦闘中は効果が無い「ラナルータ」も使う。