概要
物語終盤、ロン・ベルクがクロコダイン用に製作した大型の両手斧。自然界や魔界の大型怪物や獣人ならば楽に振るえるレベルの武具である。
斧の中央部と柄部分に魔法玉が填め込まれており、これにより魔法の発動が可能となっている。
バダックによれば真空系だけではなく「轟火」の言葉で火炎系呪文が、「爆音」の言葉で爆裂系呪文が発動できるとのこと。
活躍
大破邪呪文(ミナカトール)攻防戦
ミストバーンやザボエラが指揮する魔影軍団の鎧兵士や妖魔師団の魔法使い系怪物、魔界の魔物達を倒すために使用。
(その破壊力を見て『ちょっとしたアバンストラッシュ気分だ!』と思わず感動してしまうほど)。
超魔ゾンビ戦
開幕「轟火」による攻撃を直撃させたがまったく通用せず、直接攻撃でも歯が立たず刃こぼれしてしまった。グレイトアックスが通じないのでその後は肉弾戦に切り替えた。
ザボエラ戦
クロコダイン用ということもあり、かなりの重量を誇るらしく、地面に突き立てた状態から柄の部分を落とすだけで奇襲をしかけたザボエラの両腕をへしおり、動きを封じた。
ミストバーン戦
その後はバーンパレスへ向かうときも所持していたが、ミストバーンとの戦闘で獣王激烈掌の使用時に手放してしまう。
その後
ロン・ベルク制作の武器なので自己修復機能を備えているはずだが、上記のように放棄されてしまっている。大魔宮の崩壊に巻き込まれ消失した可能性が高い。
但し、ヒュンケルの場合は鎧の魔剣も鎧の魔槍も戦闘後で破損した状態でも彼の意志に応じて自動的に戻って来た。もしかしたらクロコダインが武器を求めた時にグレイトアックスも戻ってくる可能性も十分有り得る。
余談
アバンの使徒が手にしたロン・ベルク製の武具は大物相手に活躍を見せたが、実はこの武具で大魔宮のネームドにトドメを刺したのはダイの剣と鎧の魔槍と魔甲拳(メタルフィスト)のみ。
ブラックロッドは直接攻撃や機動力に劣るポップの補助に使われ、グレイトアックスも柄の重みでザボエラの両腕をへし折るという形で補助に使われた。
ロン・ベルク製の武器でザボエラの両腕を折るというのは、間違いなく両腕が折れたロン・ベルクの意趣返しだろう。
バーンと戦っていたダイのもとに駆け付けたときには所持していなかったため、理由は不明だがそのまま放棄してしまったようだ(老バーンやミストバーンとの力の差を痛感しながらも、それ以上に強い真・大魔王バーンと尚も戦おうという動機は、ダイの盾になるためとクロコダインは断言しており、攻撃を一切捨て防御に徹するためだったのかもしれない)。