人物
長崎県出身。血液型B型。
父親は脳外科医(後に長崎大学医学部名誉教授となった)、母親が鍋島藩士の大奥の末裔と言う家庭で育つ。
愛犬家であり、カエルグッズのコレクターでもある。
漫画内での自画像は、普段は普通の人間キャラだが突然なんの脈絡もなくデフォルメされた動物キャラに変わるのが特徴。当初は頭が人間の「タコ」であったが、『ドキばぐ』以降はほっそりとした「タヌキ」を使うことが多い。ただし、よくキツネに間違われる。
武蔵野美術大学短期大学→同学の専攻科を卒業後、画廊に就職するも半年ほどで退社。リクルート関連の製作会社でイラストレーターとして勤務する。
会社員時代の1990年に、友人の勧めでエニックス(現スクウェア・エニックス)の『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』にて執筆に参加。
複数の作家が参加する本作において、当時からキレのあるギャグを繰り出し人気を博していた。
とくに『ドラゴンクエストⅢ』を題材にした「ニセ勇者」シリーズで知られる。
今現在でも、ニコニコ動画のドラゴンクエストシリーズ(主に『ドラゴンクエストⅠ』~『ドラゴンクエストⅣ』)の動画には高確率で彼女の漫画のネタがコメントされている。
しかし当時はまだプロの漫画家としてやっていく気はなく、エニックスが発刊を企画していた「月刊少年ガンガン」にて執筆依頼を度々受けていたが断っていた。その後、私生活で嫌なことがありヤケになっていた際に渋谷の路上でエニックスの編集者から「漫画を描かないか」と声をかけられ、思わず頷いてしまったことからプロ漫画家に転向する決意を固めたという。
プロとして初の連載作品『南国少年パプワくん』を前述の月刊少年ガンガンにて連載。
ガンガン初のTVアニメ化作品となるほどの人気作となり、彼女の代表作となっている。
『パプワくん』の連載開始後は多忙のため専業漫画家として独立している。
2000年代後半から、体調を崩したことをきっかけに美容に関する活動を始める。
2012年には美容ブログを開設。2016年には自身のプライベート美容サロンをオープンし、翌2017年に漫画家引退が一部で報じられ、本人も雑誌インタビューで「私、美容家になります。漫画を辞めても悔いはない」と美容家への完全転身をほのめかす発言をしたが、その後も漫画を継続して発表している。
2020年に突如YouTuberデビューを果たした。
2022年にはスタッフの勧めもあって『刀剣乱舞』にハマり、Twitterでよく刀剣男士のイラストをアップロードしている。
更に2021年よりKOMIYAMA TOKYOから画家としてデビュー。
作風
連載中期頃からの画力向上が凄まじいことは有名な話。
当初はドラゴンクエストシリーズのキャラクターデザインを担当する鳥山明の影響が強く見られたが、徐々に独自の画風を確立していく。
アニメ風のはっきりとした着彩・太めの描画線で、デフォルメの効いたキャラクターが特徴。
作風は基本的にはギャグ漫画。また、少年漫画も多数執筆している。
「パプワ」シリーズではとくに生態系や地方ネタなどのニッチな知識をギャグに織り交ぜる傾向が目立つ。一方で、少年漫画の王道とも呼べる友情やバトル描写もしっかりと踏襲しており、いざという時には命を賭してでも何か守り通す意志・情の強さを見せるシリアスな場面を含んだ漫画を多数執筆している。
また、特に少年漫画において、個人的な趣向でBL的な要素がみられたり女性キャラクターがほとんど登場しないのも特徴。
その徹底ぶりから腐女子の上を行く「ドグサレ」なんて呼ばれ方も一部でされている。
イラストレーターとして多数の仕事をこなしていた影響から、非常に速筆で知られている。ただし、一時期仕事を安請け合いしすぎて逆に遅れてしまい、印刷所をストップさせてしまった経験から、現在は仕事量をセーブしている。
代表作
「パプワ」シリーズ一覧
作品リスト
「ドキばぐ」
「ジバクくん」
「自由人HERO」
「TKman」
「カミヨミ」等多数。
その他
4月1日(エイプリルフール)になると自身のサイトで決まってネタを出す。
声優の緑川光と親交があることでも知られる。
緑川は前述のパプワくんのTVアニメにて主要人物であるシンタローの声を担当している他、後に登場した“もう一人のシンタロー”に「キンタロー(金髪のシンタローだから)」と命名したことでも知られる。
『真・女神転生デビルチルドレン』ではゲームに「キツネのナマモノ(本来はタヌキなのでアトラス側の間違い)」としてゲスト出演している。
また、『龍が如く見参!』にて、見世物小屋の『戦慄鬼女!蛇を食う奇女』役で出演していることが語られている。
外部リンク
- 公式サイト
- 漫画家の犬たち~茶壺と伽羅の愉快なブログ~
- 女漫画家の極限美容!
- 柴田亜美のアーミンワールド(YouTubeチャンネル)