概要
「牛魔王一家」とは『Fate/GrandOrder』における、アルトリア(ランサーオルタ)・ナイチンゲール・モードレッドの3名ないし内2名のグループタグ。
同作の期間限定イベント「星の三蔵ちゃん、天竺に行く」において、「牛魔王」をアルトリア、その妻である「羅刹女」をナイチンゲール、2人の息子の「紅孩児」をモードレッドが演じたことに由来する。
シナリオパートにおいて、モードレッドはアルトリアを「父上」と(ひねくれながらも)慕っており、イベント中ではアルトリアからはっきりと子供だと認定されているからか、テンションが物凄く高い。また、ナイチンゲールの事も「母ちゃん」と呼び、怖れながらも慕っている描写が存在している。
アルトリアとナイチンゲールは別居中という設定(原典の『西遊記』に準じたもの)であり残念ながら2人の会話は描写されていないが、両者とも互いに夫婦として認める旨のセリフが存在している。
なお、アルトリアはナイチンゲールの料理を「家庭的で美味しい英国料理」と評する一方で、食卓やクロス、ナプキンに食器に至る何から何までが消毒薬の刺激臭にまみれていて台無しになっていると嘆いている模様。
ちなみに、モードレッドとナイチンゲールは両者とも声優は沢城みゆき氏が担当しており、作中でも「母ちゃんと声が似てるから紛れもない親子」という旨の声優ネタセリフが存在。
容姿は父親似、声は母親似と親子として違和感ないキャスティングとも言える(なお、胸は両親から遺伝しなかった模様)。
その後
現在では天竺イベントも終了し、牛魔王一家の存在もイベント終了に伴い幕を閉じた。
…かに思われたが、後に行われた水着イベントにて一家の存在を匂わせるイベントが発生する。
島の開拓中に主人公が施設建設でゲームセンターを建設するとモードレッドのイベントパートに突入する。モードレッドが出来上がったゲームセンターに好奇心を働かすが、そんなモードレッドの様子に島の住人であるうりぼう達が、
「母上に引っ張られて帰るまでがセットでありますなー」とモードレッドを非行する子供に例え、その後畳み掛けるように、「女神様の中に、赤い服を着た看護師殿はおられますか?」と、某白衣の天使様を呼び掛ける。その際にモードレッドは「母ちゃん、勘弁!」という台詞と共に戦慄した様子を見せた。
この様に、天竺イベントが終了した後もFGOイベント時空内ではこの一家の設定は生き続いてる様子。
そしてメインシナリオ「禁忌降臨庭園セイレム」において「番外劇」という形でまさかの一家再登場。
同シナリオ内では天竺イベントでは見られなかったアルトリア(牛魔王)とナイチンゲール(羅刹女)の会話シーンが有り、夫のことを「マイハニー」と呼ぶ、他の女の所にいたことに嫉妬する姿を見せるなど、羅刹女の夫に対する愛情が描かれている。
また、モードレッド(紅孩児)は天界修行中であり彼女からの手紙の内容が描かれる場面でのみ登場するが、そこでも変わらずに両親を慕っていた。
2023年水着イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!」の高難易度クエスト「委員長の同人誌を読み尽くせ!」において、アルトリア(槍オルタ)が「牛魔王の食卓」名義で登場。
登場時に「牛魔王は羅刹看護に弱い」というスキルを使用する。効果は味方全体の弱体耐性アップ(5T)&無敵貫通を付与(5T)。
他作品において
コンプティーク2016年11月号掲載の『コハエースDX』第2話の「私立コハエース学園」において、モードレッド、ランサーアルトリア、ナイチンゲールが家族設定で登場。
ナイチンゲールに消毒済み弁当を持たされ、アルトリアに対して「あいかわらず乳でけーな」と挨拶するモードレッドの姿が描かれている。
『FGOArcade』でのナイチンゲール実装時の公式紹介動画ではパーティメンバーがランサーアルトリア、モードレッドという牛魔王一家の組み合わせとなっている。
2022年エイプリルフールアプリ『Fate/Pixel Wars』ではランサーアルトリア、ナイチンゲール、モードレッドの三人が揃うと「牛魔王一家」という名前のボーナス得点が入る。
ユニットとしての相性
三者のユニットとしての相性であるが、Buster攻撃宝具を持つランサーアルトリアとモードレッドは、ナイチンゲールのBuster強化スキル「天使の叫び」で攻撃力を高めることが可能。
また、ランサーアルトリアは強力なクリティカルスキルである「最果ての加護」を所有しており、ナイチンゲールはQuickとEXアタックでのクリティカルスターを生産、モードレッドはスキル「直感」による任意タイミングによるスター排出が可能であり、スキル使用のタイミングを合わせることでランサーアルトリアにクリティカル込みの強力な一撃を放つアシストが出来ると、場を整えれば中々の連携を発揮してくれる。
余談
アルトリアは生前、同性の妻ギネヴィアとの関係に苦悩し、また、子であるモードレッドの叛逆が彼女の死に繋がった。
モードレッドは生前、母のモルガンからはアルトリア破滅のための「道具」のような扱いをされており、また、前述の通り、アルトリアから嫡子として認められずに彼女に対して叛逆を起こして相打ちとなった。
そしてナイチンゲールは生涯独身で夫や子供はいなかった。
そのような背景を持つ三人が家族として(妻・母を怖れながらも)仲睦まじく暮らしている姿は、イベントシナリオ時空ならではだろう。
なお、ナイチンゲールとアルトリアの夫婦は女性同士のため、ふたりの組み合わせは必然的に百合カップリングとなることから、三人の親子・家族関係を示す「牛魔王一家」としての呼称の他に両者のカップリングについて「ナイ乳」という言葉が使用されている(ナイチンゲールと、ランサー版アルトリアの愛称「乳上」を組み合わせたもの)。
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