「さあ オレと戦えカカロット これ以上死体の山を増やしたくなかったらな・・・!」
概要
魔人ベジータとは、「魔人ブウ編」において、ベジータがバビディに洗脳された状態に対する通称。
作中ではこの状態を表す名称がなかったため、アニメ関連書籍や一部ゲームでは「破壊王子」「破壊王子ベジータ」(『ドラゴンボールヒーローズ』など)、ごく一部のゲームでは当記事のように「魔人ベジータ」(『Sparking!』シリーズ、『レイジングブラスト』シリーズ)、「凶戦士ベジータ」と名づけられている。
その一方で、一部の読者の間では、額に魔人化の印「M」が刻まれてあるので「Mベジータ」と呼ばれている。
M字ハゲの額にM字マークというギャグと紙一重の姿は、読者にさんざんネタにされている。
当初は悪役として登場した、亡惑星の戦闘民族サイヤ人の王子・ベジータ。
地球での暮らしに慣れ、家族を得て徐々に穏やかな気持ちになっていく自分を許せず、生まれついての戦士としてのプライドを取り戻すため、本来なら斃すべき相手バビディにわざと魂を売り渡し、魔人化した。
しかし、バビディの術に自らかかってなお、彼の誇り高き精神はバビディの支配に決して汚されることはなく、あくまで悟空との決着にこだわっていた。
自身の秘めたるパワーを限界を超えて引き出されたことで、かつて下級戦士とみくびっていたカカロット(孫悟空)の強さに追いついたと思い込んだベジータは、雌雄を決せんがため、悟空との対決で超サイヤ人2になって対決を申し込む。
しかし、この時の悟空は超サイヤ人3になれることを隠していた上、逆に憐憫の情をかけるなどがあり、結局決着はつかなかった。
アニメ版では戦闘シーンが長く描かれ、リング状にした気弾で悟空の手足を拘束するといったオリジナル技を見せている。
この闘いの間に魔人ブウが復活。その責任からブウを斃すため単身戦うも敵わないと悟り、家族をはじめとする自分以外の者を守るため、ブウを巻き込んで自爆。ブウの肉片が残っていたことから、ブウは復活してしまうもベジータの自爆は仲間たちが撤退するまでの時間稼ぎになった。
自爆前のベジータと息子トランクスらとのやりとりは、ベジータの心の変化が如実に現れた作中屈指の名シーンと言われており、担当声優の堀川りょうもこのシーンを気に入っている。
超サイヤ人の段階は不明だが、超サイヤ人2と同じように気にスパークが加わっている。(後年のゲーム作品では、超サイヤ人2との差別化かスパークが赤くなっている)
二度目の死亡であり、罪の無い人々を殺し悪人と見なされたこともあり地球のドラゴンボールで蘇生されることはなかった。
しかし、魔人ブウとの戦いが激化し閻魔大王の計らいで一時的に肉体を戻して、現世に戻されるにあたって、同席していた占いババは心配をしていた。
この時にはバビディの洗脳が解け、元のベジータに戻っていた。しかし魔術による戦闘力の向上がどうなったのかは明記されていない。
バビディの破壊王達
ドラゴンボールヒーローズではベジータの様にバビディの洗脳を受けたキャラクターが多数登場する。また、同作品には破壊王子ベジータの超サイヤ人3も登場している。
また、名前はそのまんまだが、部下も一応破壊王になっている。破壊王ジンジャー、破壊王ニッキー、破壊王サンショ、破壊王アンギラ、破壊王ドロダボ、破壊王メダマッチャ…と、上げていてはきりがないほど多い。
破壊王Dr.ライチーはデストロンガス装置、マインドブレイクに加え、破壊王ハッチヒャックに対して防御指示も行うのでとても厄介。
因みに破壊王とは呼ばれてないが、ダーブラ、プイプイ、スポポビッチ、ヤムー、ヤコンも、バビディに洗脳されているので、この中に入ると思われる。(ヤコンのみ額ではなく、胸部にM字のマークがある。)
ゲーム
対戦ゲーム
おそらく初出はスーパーファミコン用ソフト『ドラゴンボールZ超武闘伝3』。
『ハイパーディメンション』や『アルティメットバトル22』など魔人ブウ編を扱うゲームでは大体魔人化したベジータが採用されており、逆に孫悟空がベジータにあわせて超サイヤ人ではなく超サイヤ人2で採用される場合もある。
PS2版『ドラゴンボールZ』シリーズや『Sparking!』シリーズなど、データ容量が増加し登場キャラクターも大幅に増え、変身までもプレイ中に再現できるようになったゲームでは、大体超サイヤ人2と同等かそれよりも少し上の性能。
Sparking!シリーズでは通常のベジータとは別枠のキャラ扱い、Zシリーズではバビディの魔術のスキルを装備した状態で追い詰められると変化する(ただし、スキルの関係で超サイヤ人4との両立は出来なくなる)
PSVita用ソフト『BATTLE OF Z』ではストーリーモードに敵として登場。この時はダーブラと共にプレイヤーに勝負を挑んで来る。
ソーシャルゲーム
技属性、速属性、力属性の3体がSSRとして実装されている。
そのうち速・技はドッカン覚醒(いわゆる進化)が実装されている。
技属性版はドッカン覚醒で、数百存在するカードの中でも数少ない「敵全体を攻撃する必殺技」を持つ。
全体攻撃は威力こそ低めだが、イベント「天下一武道会」のような7対7の大人数で戦うバトルでは7体全員に攻撃できるためかなり有利に働く。
速属性版は2回のドッカン覚醒によって最強のステータスを持つレジェンドレア(LR)まで進化可能で、実装一年近くが経っているが、インフレの頂点の一枚として存在している。
固有スキル(パッシブスキル)は必殺技発動時にATK150%UPという超高倍率のスキル。
LRは必殺技を撃つのに必要な気力メーターの最大値が通常キャラの倍あり、通常必殺技と超必殺技の二種類に変化する。
LR魔人ベジータの場合は超必殺技が技属性版と同じ全体攻撃で、威力も文字通り桁違いの一撃必殺クラスの威力になっている。
力属性版は3周年で実装されたSSRで最も新しいが、インフレが続くゲーム内で立ち位置をなくさないためか、パッシブスキルが「速気玉を力気玉※に変化、力気玉取得ごとにATKとDEF12%UP」と強力で、ドッカン覚醒した戦士並の強さを誇っている。
同時実装された超サイヤ人2孫悟空も同種のスキルを持っているが、あちらは「力気玉を速気玉に変化」させるのでスキルが食い合って相性がすこぶる悪い。
そして2022年3月18日、サイヤの日ドッカンフェスの目玉キャラクターとして、知属性版が新たに実装、これにより全属性で魔人ベジータが揃うこととなった。
リーダースキルに「魔人ブウ編」または「ベジータの系譜」カテゴリの気力+3、170%UP、さらに「天才戦士」が重複しているキャラには更に30UPと、7周年でのインフレにこちらも乗ずる補正である。
「天才戦士」カテゴリーはほとんどのベジータが属しているカテゴリーでもあるので、実質「ベジータの系譜」カテゴリー初の200%リーダーとなることになった(息子に関しては一部例外で属していない)。
自身の登場時、名称に「トランクス」を含むキャラがチームにいるとき(悟天&トランクス、青年期でも、名前に含まれていればOK)に、こちらも7周年からの新システムである「登場時演出」が発動し、登場時演出専用のBGMと共に、バトル中受けるダメージを永続で30%軽減する。その他にもATKとDEF180%UP、必殺技発動時に更にATKとDEF50%UP、取得気玉3個以上で更にDEF50%UPし、取得気玉6個以上で受けるダメージを20%軽減、HP88%以下で更にATK88%UPし、属性気玉のうちランダムで知気玉以外の1種類を知気玉に変化させるというものとなっている。
攻撃面も勿論、昨今の高難易度で課題となっていた行動前の1番手の防御の弱さを補える程性能となっている、肝となる軽減効果の発動条件も、トランクスがいるだけで常時発動なのと、気玉6個以上取得も自らで変化させてから取得出来るのでこちらも容易と抜かりない、勿論行動後は必殺技効果も相まって更に硬くなる。
ただし、発動条件がトランクスだったり、気玉だったり、HP残量に依存する等、初手ではスタートが遅れがちではある。(それでも十分ではあるのだが)
アクティブスキルはバトル中自身が6回以上攻撃を受けると発動可能、発動することでアクティブ専用のBGMと共に捨て身の技「ファイナルエクスプロージョン」を発動する。
敵全体に超特大ダメージを与えるだけでなく、発動したターン中は必ず会心が発動するようになり、更に1ターン敵全体を気絶させて行動遅延も可能。ただし、流石にゲーム的にHPが0になったりはしないものの、自傷ダメージとしてHPの18%分ダメージを受ける。
性能も演出もまさに魔人ベジータの決定版、演出やBGMも相まってベジータファン感涙ものの仕上がりとなっている。
※
気玉とは、攻撃前に取得する気力メーター上昇に必要なもの。
同色か虹色の気玉がつながっていると連鎖して気力上昇する。
また自属性と同じ色を取得するとメーター上昇量が倍になるため、自属性色を生成できるキャラはサポートにもなる。
この場合魔人ベジータは力気玉で能力上昇するスキルをもっているため、自己完結で自身を強化できる強みがある。
2024年10月30日に最高レアリティのULTRAで実装。黄色属性の打撃タイプ。
通常12月前後から1月中旬まで開催されるレジェンズフェスティバルを前にULTRAで登場したことで、多くのプレイヤーが驚かされたことだろう。
本作においてベジータは性能が残念なことが多く、恥ジータと揶揄される存在だった。しかしULTRAの魔人ベジータは最新キャラだけあって環境トップレベルの性能をほこる。その能力は以下の通りである。
・ヒット時、敵に100%の確率で強出血を付与する射撃アーマー付き打撃アーツ
・ヒット時、敵に打撃アーツコスト30アップの効果を5カウント与える射撃アーツ
・敵に衝撃属性の特大ダメージを与え、発動時以下の効果を発動する射撃アーマー付き必殺アーツ
自身の必殺与ダメージを30%アップ(3カウント)(消去不可)
敵全体に「体力被回復量50%ダウン」の能力低下効果を付与する(10カウント)
さらに、自身のユニークゲージが最大値の場合、以下の効果を発動する
特殊アーツカードを次にドローする
自身の必殺与ダメージを30%アップ(3カウント)
敵に「待機カウントが5カウント延長」の能力低下効果を与える (10カウント)
・発動時、自身に以下の効果を発動する範囲系特殊アーツ
手札が3枚以下の場合、カードを最大2枚までランダムにドローする
気力を50回復
与ダメージを20%アップ (10カウント)
ヒット時、自身に以下の効果を発動する
敵がカバーチェンジ時に発動する専用 のアクションを無効化する状態強化効果を付与する(10カウント)
敵が発動する「手札破棄」の効果を無効化する状態強化効果を付与する(5カウント)
さらに、自身のユニークゲージが最大値の場合、自身の属性相性不利を無効化する(10カウント)
使用後は打撃、射撃、必殺、究極アーツで追撃可能
・敵に爆発属性の超特大ダメージを与える射撃無効究極アーツ
発動時、以下の効果を発動する
自身の究極与ダメージを40%アップ(3カウント)(消去不可)
自身の攻撃時、敵の「体力が0になった時、体力を回復する」効果を無効化する(20カウント)
自身の能力低下を解除
敵全体に交代禁止を付与する(3カウント)
さらに、自身のユニークゲージが最大値の場合、以下の効果を発動する
自身の究極与ダメージを20%アップ(3カウント)
敵の気力を100減少
敵の能力強化&状態強化を消去
ヒット時、与えたダメージの半分を敵の控えメンバーにも与える(控えメンバーは戦闘不能にならない)
・様々な強化を得るメインアビリティ
究極アーツカード「ビッグブラストキャノン」を次にドローする
自身の体力を30%回復&気力を50回復 自身のユニークゲージを50%增加
「タグ: サイヤ人」に対する、自身の与ダメージを30%アップ (15カウント)敵のライジングラッシュを封印する(10カウント)
使用条件:25カウント経過後
・自身を大幅強化するULTRAアビリティ
バトル開始時、自身がリーダーの場合、自身に以下の効果を発動する
与ダメージを30%アップ(消去不可)
気力回復速度を30%アップ(消去不可)
バトル開始時、自身がリーダーではない場合、バトル/サポートメンバーの「エピソード:Z魔人ブウ編」1人につき、自身に以下の効果を発動する
与ダメージを5%ずつアップ(消去不可)
気力回復速度を5%ずつアップ(消去不可)
※サポートメンバーは最大3人分のみが反映される
・ブウ編とサイヤ人のエピソード、タグを持つキャラクターを大幅強化するZアビリティ
バトル時、「エピソード:Z魔人ブウ編」の究極・覚醒与ダメージを5%アップ& 「エピソード:Z魔人ブウ編」または「タグ:サイヤ人」の基 礎打撃攻撃・防御力を42%アップ
・攻撃・耐久・妨害性能を強化するユニークアビリティ①
バトル開始時、自身に以下の効果を発動する
ユニークゲージを50%増加
与ダメージを200%アップ(消去不可)
被ダメージを70%カット(消去不可)
衝撃・爆発属性に対する被ダメージを10%カット(消去不可)
アーツカードドロー速度を1段階アップ(消去不可)
打撃・射撃アーツコストを10ダウン(消去不可)
場に出た時、以下の効果を発動する
自身の与ダメージを50%アップ(消去不可)(発動回数1回)
自身のアーツカードドロー速度を1段階アップ(10カウント)
自身に敵がカバーチェンジ時に発動する専用のアクションを無効化する状態強化効果を付与する(10カウント)
敵の手札の必殺アーツカードを全て破棄する
敵の気力を30減少
敵全体に「必殺・究極・覚醒アーツ威力30%ダウン」の能力低下効果を与える(10カウント)
敵全体に待機カウントを2カウント付与する
敵と対峙する度に、自身に以下の効果を発動する
手札が3枚以下の場合、カードをランダムに1枚ドローする
気力を30回復
与ダメージを15%アップ(15カウント)
自身が場に出ている時、敵のアーツによる攻撃を受けた時、自身の残り体力が50%以下の場合、以下の効果を発動する(発動回数1回)
自身の体力を40%回復
自身の能力低下の発生を無効にする(30カウント)
敵の手札の打撃アーツカードを全て破棄する
自身の体力が0になった時、以下の効果を発動する(発動回数1回)
自身の体力を40%回復
敵の手札の打撃アーツカードを全て破棄する
敵のドラゴンボールを2つ減らす
敵全体にメインアビリティ使用禁止を付与する(5カウント)
自身が場に出ている時、敵が必殺・究極・覚醒アーツカードを使用する度に、敵の状態強化効果を 消去(発動回数3回)
・超強力なユニークアビリティ②
打撃アーツの攻撃に対してカバーチェンジした場合、敵を遠距離まで吹き飛ばす(アシストアクション時発動可)
【追撃可能アーツ】
必殺アーツ
自身が場に出ている時、自身のユニークゲージが高速で増加する
ユニークゲージが最大値になると、以下の効果を発動する
自身の体力を20%回復
自身が受ける被ダメージの属性相性不利を無効化する(15カウント)
敵の必殺・特殊アーツを封印する
封印されたアーツは一定カウント使用できない(5カウント)
自身のユニークゲージが最大値かつ自身が以下の状態の時、敵の射撃アーツに対し、自身のユニークゲージを全て消費してカウンターが発動する(発動回数3回)
行動していない状態
攻撃・移動・気力チャージアクション中
被攻擊中
交代直後
カバーチェンジまたはアシストアクション時
※カバーチェンジまたはアシストアクション時に 自身のユニークゲージが最大値の場合、カウンタ一が優先して発動する
※状態異常または特定のアーツによる特殊なやられ状態を除く ※カウンターが3回発動すると、自身のユニークゲージが消失する
【追撃可能アーツ】
必殺アーツ
究極アーツ
さらに、カウンター発動時、以下の効果を発動する
自身の手札をランダムに1枚破棄し、必殺アーツカードを次にドローする
自身の気力を50回復
自身のバニシングゲージを50%回復
敵の能力強化&状態強化を消去
敵全体に交代禁止を付与する(3カウント)
このように非常に強力な単体性能と、ただでさえ強いブウ編キャラの強化を行えるという本作のベジータ史上最強の性能をほこる。6周年イベントで実装され、インフレを超加速させたULTRAゴジータ4に匹敵するぶっ壊れ性能である。
来たるレジェンズフェスティバル2024で対策キャラが出される可能性が高いが、当分は環境の最上位に君臨することになるだろう。
アーケードゲーム
- スーパードラゴンボールヒーローズ
ユニバースミッション10弾でメモリアルシークレットとして登場。アビリティは誇り高き精神。
必殺技のダメージが3倍になる効果だが、Hエナジーが9個以上だとなんと20倍ダメージになる。敵がダメージ倍増無効を持っていなければこれ1枚で無双できる。ただし、1回しか必殺技を発動できず、発動すると自分の気力が超ダウンし、受けるダメージが永続で3倍になるが、敵をKOできれば気にならない。キーソードロックで相手の倍増無効アビリティを消したり、ゴッドバードリンクで必殺技を撃ちやすくする方法もある。そもそもダメージ倍増無効アビリティがこのカードが出る1弾前に必殺技倍増にも適用されるように修正されており、恐らくこのカードとゴールデンメタルクウラのせいだと思われる。
関連イラスト
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ベジータ 孫悟空(ドラゴンボール) バビディ 魔人ブウ ダーブラ
超サイヤ人ゴッド超サイヤ人・暴走制御:外見が似ている変身形態。