概要
2014年に発売された、ガンダムブレイカーの続編。
ミッションを受注してガンプラを手に入れ機体を強化していくという前作の基本コンセプトはそのままに、プレイアブル機体の大幅追加、システム面の大幅強化などが行われ、より幅広いカスタマイズを楽しめるようになっている。
本作はPSVita、PS3の各製品版のほか、序盤ミッションを無料で体験可能な「お試し共闘バージョン」の配信も行われている。
プレイアブル機体に関しては、一部パーツ形状が違う機体を除き、100機体以上の機体がデフォルトで参戦しており、前作では登場しなかった水陸両用モビルスーツや、機動戦士ガンダムF91、機動戦士ガンダムAGEの機体も参戦し、前作ではビルドストライクだけだったガンダムビルドファイターズシリーズが本格参戦する。
本作のミッションはストーリーミッションとチャレンジミッションの二種類に大別されており、ストーリーミッションは「ガンプラバトルシミュレーターのストーリーモード」という劇中劇という形式で物語が進行していく。ただし戦闘中に会話は進行するためちゃんと会話を聞いてないと感情移入しづらいので注意。また、機体の乗り換えは何の説明もなく唐突にされるがそこは目を瞑ってほしい。
チャレンジミッションは特殊条件下でのミッションを重ねていく腕試しを目的としたモードであり、ストーリーミッションとは独立して進行する。
本作ではキャラクターデザインを漫画家のことぶきつかさが手がけており、魅力的なキャラクター達がストーリーを盛り上げる。また、ショップ店員も女性店員に変更されており、前作よりも華やいだ印象を与えている。
また、続編にガンダムブレイカー3があり、今作同様にそちらへパーツのコンバートが可能。
ストーリー
人類が宇宙へ進出して幾年月。
地球に住む人々、スペース・コロニーに住む人々を、それぞれアースノイド、スペースノイドと呼び区別するほどに月日は流れた。
初めは良好な関係を保っていた両者は、次第に立場を、主義主張を違え、すれ違い、対立。
やがて勢力で優る地球側に対抗するため多くのコロニーは手を取り合い連合を組織。
その姿勢が、より一層地球側の態度を硬化させ、軍事力による政治交渉を恒常化させた。
くり返される地球とコロニー連合間の争いは無意味な決着を積み重ね、その苦い経験は平和への模索ではなく兵器の発展へと浪費されていく。
そして人々は傍らに戦いがある事に慣れ、ある者はみずから戦士としての使命を全うし、またある者は日常的に消えていく戦士の名を他人事として聞き流しつつ仕事に精を出す。
数少ない平和を願う者はつぶやく。
――この世界には戦いが満ちている--
最後の停戦協定が失効して数ヶ月。
移送中のコロニー連合軍所属艦が地球軍に鹵獲され、とある中立コロニーへと曳航された事を発端に、新たな戦端が開かれる事になる。
(公式サイトより)
登場人物
地球軍
CV:日笠陽子
本作のヒロイン。
元はコロニー連合軍の名家の出身であったが、ある事件を理由に士官学校を中退。出奔同然に家を出てコロニー警備会社の契約パイロットとして生計を立ててきた。
スペースコロニー「フロンティアⅣ」に地球軍が鹵獲したコロニー軍所属艦「アークエンジェル」が曳航された事が切っ掛けとなり、地球軍とコロニー軍との戦いに巻き込まれてしまう。
混乱の中で主人公と出会い、アークエンジェルに身を寄せ行動を共にする。
過去の事情もあって時に影のある雰囲気を帯びる一方で、主人公の提案したデンドロビウムのオーキスユニットで大気圏を離脱しようというトンデモ作戦を特に何の疑問も不満もなくあっさり受け入れ、「理論上、推力は問題ない」と発言してショウマから「そう言う問題じゃねえよ」とツッコまれ「確かにこいつの武装は使えない、残念ね」と返すなど(なおこれも「そう言う問題でもねえよ!」とツッコまれてる)、だいぶ天然な一面もある。
主な搭乗機はガンダムエクシア、ダブルオーライザー(先述の大気圏離脱の時だけ一度普通のダブルオーになっている)、ダブルオークアンタ。
全て近距離戦向けの機体だが、少なくともムービー中ではほぼ遠距離メインで近距離では戦っていない(本家ガンダムマイスターとの差別化のためかもしくは単に描写がないだけか……)。また、トランザムもエクシアでは使わずにダブルオーに乗り換えてやっと使う。
- カレヴィ
CV:小西克幸
地球軍所属のパイロット。階級は少尉。
気さくな兄貴分といった性格で、一行を引っ張るリーダー格。
地球軍が鹵獲したアークエンジェルを地球へ降ろす為の護衛任務を目的にフロンティアⅣへ派遣されたが、コロニー連合軍によるフロンティアⅣ襲撃に巻き込まれる。中盤に差し掛かる前にディビニダドからアークエンジェルを守って戦死。因みにそのシーンは空から舞い降りたフリーダムとは逆に下から舞い上がり、ディビニダドの攻撃を真正面から受け止めた上で相手に突撃して死亡と言う原作の不可能を可能にする男を彷彿とさせるシーンとなっている。
主な乗機はウイングガンダム、ウイングガンダムプロトゼロ。また、プロトゼロにはゼロカスタムのような羽が舞い散る描写がある。
- ショウマ
CV:阿部敦
地球軍所属のパイロット。階級は曹長。
元は戦災孤児のストリートチルドレンであったが、フェズと出会った事で彼女に育てられ、同時に武術の手ほどきを受けた。そのため彼女のことを『先生』と呼び慕っている。
フェズがモビルファイターを好んで使用するのに対して、自身は「モビルファイター搭乗時に着用するスーツが恥ずかしい」とΖプラスに搭乗、武術の才能を活かせずにいた。フェズの死を乗り越えた中盤からはシャイニングガンダムの後継機とも言えるゴッドガンダムに乗り、石破天驚拳などの大技も使いこなして戦う。割と常識人のツッコミ役でもあり、年齢の近いレーアとは掛け合いも多い。
搭乗機はZプラス(テスト機カラータイプ)、ゴッドガンダム。乗り換え後は通信画像でもパイロットスーツがモビルファイター用のものに変化している。
- フェズ
CV:行成とあ
地球軍所属のパイロット。階級は少尉。
若くして武術を極め、その才能を活かす為にモビルファイタータイプの機体を好んで使用する。
身寄りのないショウマの親代わりであると同時に師匠でもある。SEEDDestinyのヒルダに近い姉御的立ち位置。
奇襲してきた6機のビグ・ザムからアークエンジェルを守るために単身で突撃し、渾身のシャイニングフィンガーに巻き込んで全滅させるも、爆発に巻き込まれ戦死する。
搭乗機体はシャイニングガンダム。
- ルル
CV:福原香織
アークエンジェルの艦長代行を務める地球軍中佐。フルネームは『ルル・ルティエンス』だが、フェズからはルルル・ティエンスと間違えられてヘコみながら訂正していた。
軍高官の娘であり、親の過保護によって中佐という年齢に見合わない階級を得ているが、自身もその事を快く思っていない。
七光りの現状を覆すためにと、フロンティアⅣに曳航されたアークエンジェルの地球降下任務に志願するが、そこでコロニー軍との戦闘に巻き込まれ、実戦を経験する事になる。
年齢相応の幼さや天然ぽい所もあるが、副官に恵まれたこともあり指揮官として成長していく。
- マドック
CV:星野充昭
ルルの副官。彼女の親がルルの補佐役にとアークエンジェル副長代行としてフロンティアⅣに同行させた。階級は少佐。
左目の上に大きな傷がある厳つい外見ながら、穏やかな表情をしていることが多い。
一時は艦を預かる身であったが、指揮を取った艦が沈んで以降は後方任務を志願し、一線を退いていた。
時として頼りないルルを叱咤する場面も見られ、彼女の成長に期待している。
コロニー連合軍
- ヴァルター
CV:中博史
地球攻略作戦の指揮を執るコロニー連合軍准将。
様々な特殊兵器を部下に与え、地球への攻撃を行う。
非道な作戦も平然と実行に移す冷酷な人物のようだが、その裏に、ある目的を持って行動している。
- エイナル
CV前野智昭
コロニー連合軍少尉。
アークエンジェル奪還の為にフロンティアⅣ攻撃任務の指揮を執った事から、主人公達と奇縁を結ぶ。
任務には忠実だが、戦場では民間人の人命を優先するなど甘い部分も持っている。本人にも自覚はあり、その点で上層部からの受けは悪いが、部下たちからは信頼されている。
カレヴィとは所属組織を超えたライバル関係にあり、「学生時代とは違う」という発言もあるため、学友でもあった模様。
ストーリー後半でベロニカの無差別攻撃の巻き添えで部下を皆殺しにされたため、仇討ちのために軍を離反し主人公たちに協力することになる。ショウマから『おっさん』呼ばわりされ、『おっさんはよせ』と返すのがお約束。
搭乗機はトールギス、ガンダムエピオン(EW版)。エピオン搭乗時はカレヴィ機の武器であるツインバスターライフルや部下の形見であるGNランスを使用するなど、エモい演出がされている。
ベロニカとの掛け合いでフルネームが「エイナル・ブローマン」なのがわかるが、劇中ではその一回しか呼ばれない。
- ベロニカ
CV:北西純子
コロニー連合軍少佐。
戦争を心から楽しむサディストであり、必要とあらば自ら最前線で戦うこともいとわない。
コロニー連合軍地上攻撃部隊を指揮しており、ヴァルター直属の部下でもある。
アドラステア、GP03デンドロビウム、ラフレシアといった巨大戦艦、モビルアーマーを用いて主人公達に立ちふさがる。
無駄に周囲を巻き込む過激な戦い方をするため本国から問題視されるほどで、エイナル個人を「正義ヅラが気にくわない」という私怨で殺そうとしたうえ彼の部下を意味もなく全滅させる、それを気に病む彼を煽りまくるなどアブない性格。
- ルスラン
CV:山下誠一郎
コロニー連合軍所属の中尉。フルネームは『ルスラン・シュレーカー』。
幼い頃にヴァルターに拾われ、その恩に報いる為に彼の手足となって任務を遂行する。ヴァルターの過去を知る数少ない人物だが、その理想を実現するためならと狂信的な面があり、GP03デンドロビウムでコロニーを吹き飛ばす、ディビニダドで無差別核攻撃を仕掛けるといった大量破壊作戦に従事する。
ゲームシステム
カスタマイズ
HG(1/144)、MG(1/100)、PG(1/60)の三種類のグレードのガンプラが登場し、プレイヤーはその内HGとMGをカスタマイズしていくというその基本コンセプトは前作と同様。
ただし、前作で性能がレアリティごとに固定されていたのに対し、本作ではミッション中で入手した素材アイテムを用いてパーツを強化していく事が可能となっている。
パーツの強化レベル上限はHGで20、MGで10と設定されており、HGのパーツであっても長く使用可能。加えてマスタリコンバーターを用いてパーツの得意武装を自在に変更する事が出来る。
シールドへのギミック追加も行われており、ガンダムXディバイダーのディバイダーやガンダムキュリオスのGNシールドクローなどシールドに内蔵された武装をミッション中に使用することが可能となっている(一部シールドはシールドバッシュ等も可能)。
なお、今作でも使用可能なパーツは前作からのコンバートが可能であるが、パーツ性能システムの相違からコンバートしたパーツのレベルは0の状態(無条件に装備可能だがその分性能が初期装備相当まで大幅に引き下げられている)から受け継がれる。
バトル
砲台やカタパルトなどのマップギミックが新たに追加されている。特にメガライダーやベースジャバー、マンモスガンダムといった乗り物への搭乗が可能になった。これらを使用する事でミッションを有利に進める事が出来る。
ただし、乗り物は個別に耐久値が設定されている上に敵ガンプラも使用出来る為、放置されている乗り物を奪われる事もある。敵が使用している乗り物を奪って使用する事も出来るが、使用しない際は破壊するなど、如何に活用するかはプレイヤーの裁量に任される。
ちなみに乗り物の耐久値は回復不可能である。
また、一部のミッションに於いては、落ちるとマップアウトとなりいくらかのペナルティダメージを受けて初期位置からのリスタートとなる「奈落」や、ブーストゲージの消費が0になる宇宙・超高高度ステージが追加されている。
宇宙ステージでは高度が下がりすぎるとマップアウト扱いとなる為、如何に高度を維持するかが重要なファクターとなっている。
関連イラスト
pixivではゲーム内でカスタマイズしたものの画像のほか、ガンプライベントの場面で司会(イベントMC)を務めた名無しの女性キャラのイラストも数点ある。