声優:湯屋敦子
概要
梓川月乃の腹違いの姉。
パンタジア新宿中央支店店長というパン職人としてはそれなりの地位を持ち、その手腕も
「吹雪の手(ようは冷え性)」を武器に、過去のコンペにおいてタルトで優勝した実績があるなど、相応の実力を持っているが、性格に極めて難がある……どころの話ではなく、その本性は人間が持つ歪んだ自尊心や野心をそのまま具現化させたとも呼ぶべき悪女。
その醜さはまさにゴキブリも本能で近寄らないレベルであり、弱いもの虐めやゲス顔(顔芸)は日常茶飯事。酷い時は月乃や親族の目の前で高笑いしながら母親の遺灰をぶちまけるなど、捕まったり訴えられないのが不自然な程に破綻している。
前述したとおり、十分な実力や才能があるにもかかわらず、パン作りの試合でも正々堂々と勝負をしようとせずに、勝つためならば対戦相手の妨害などの卑劣な手段を使う事や姑息な手口を用いる事を辞さず、さらに原作では手先として使ったSPを口封じ目的に製粉機にかけて殺害し、死体を海にばら撒くというエゲツない方法で殺人までも犯している(さすがにアニメではまずいと判断されたのか緩和され、未遂で済んでいる)。
作中では愛人の子である月乃とその仲間である東和馬達を目の敵にしており、彼女達を陥れようといろんな嫌がらせを行なう一方、パンタジアの乗っ取りを画策し、後にサンピエールのオーナー霧崎雄一と組み(原作では肉体関係を持っている)、パンタジア乗っ取りに成功。サンピエールの社長となる。
東和馬とのタルト対決の結果、ジャぱんのリアクションによって空気(肉体そのものが気体)になり、空気式の女性型ドールに自身を封入することで何とか実体を保つものの、自力では動けなくなってしまう。
その後も色々と悪事をやっていたが最後はそれまでの行いが原因で元に戻れぬまま樹海に放置プレイされる。
もっとも、仮に救助され人間に戻れたとしても相応の結末を歩まされていただろうが。
なお、救助されなかった点から(当然だろうけど)彼女は家族と部下以外では友達がいないタイプであろう。
なお、アニメ版ではパンタジア側に敗北するのは同様だが、さすがに空気にはならず特にそれ以上の制裁を受けることもなかった。しかし、最終回にて自身の出番が少なくなったことを気にしていた。
強いてフォローするとしたら
月乃の母親の骨を撒いたりなど、倫理観に欠けた振る舞いや卑劣な行為がお手の物の雪乃だが、そこまで性格の破綻した人物へと人格形成が確立したのは、自分の父が愛人を作っていたことを知ったときのショックが計り知れないものだったからに違いない。
だからといって行為自体を許せるものではないが、ある意味、彼女も父・貞道の被害者なのであろう。