演:忍成修吾
仮面ライダーウィザード イン マジックランドのネタバレが含まれます‼閲覧にはご注意ください。
概要
『魔法使いの国』を治める王でエメラルド城の主。
強大な魔力を持ち、魔法使いの国の国民達から絶大な支持を得ている。
凛子に逮捕されて城に連れてこられた晴人と対面、その強大な力の一端を見せつける。
物語中盤で身分を隠して夜の街に現れ、魔法が使えないコヨミとコンタクトを取り、「人と違うって嫌だよね」と意味深な会話を交わす。
ある晩晴人と攻介が魔力流通システムの秘密を知ろうとエメラルド城に忍び込み、「タナトスの器」を発見。タナトスの器とは人骨を使った魔力を貯める巨大な器で、魔力流通システムを通して徴収した魔力をここに貯め、最終的にマジックランドの住民に逆流させて魔法使いを残らず消滅させる企みが判明。なぜこんな事を企むのか考えている二人を発見、計画を知られた大王は晴人を反逆者として指名手配する。
その後親衛隊による追跡を掻い潜り再びエメラルド城を訪れた晴人の説得もむなしく、大王はタナトスの器を起動。自分の臣下も含め全ての魔法使いが逆流に苦しみ絶望状態に陥る中、強大な魔力を持つ筈の彼にはなぜか何も異変が起きない。
それもそのはず、彼は幼い頃から魔法を使えない体質であった。彼の父は民衆に知れ渡ったら王家の恥になると判断、オーマ大臣に頼んで魔法を使えない事を隠し続けていたのだった。(晴人が謁見した際に披露した魔法はオーマ大臣による偽装)
虚構の自分を演じること・魔法が使えない自分に嫌気が差し、理解者にも恵まれなかった彼はオーマ大臣の進言に従い、タナトスの器を発動させ魔法使いを消滅させることで自分の苦しみを取り去ろうと企んだのであった。
しかし、これはオーマ大臣の罠であり、真の目的は絶望状態にさせた魔法使いから仲間のファントムを大量生産する事であった。オーマ大臣が正体であるファントム・ドレイクの姿、そして仮面ライダーソーサラーの姿を明かし、マヤ大王は自身が利用されていたことを知り絶望。
(オーマ大臣/ドレイクが『魔法使いの国』の創造主であることを踏まえると、マヤ大王はオーマ大臣/ドレイクの策略で魔力を持たないよう意図的に“設定”された可能性が高い)
そこに絶望から這い上がった晴人が「俺があんたの希望になる!」と宣言し、ソーサラーを撃破。大王はこれまでにない笑顔を晴人に見せたのであった。
ネタバレ注意
世界が元に戻った後、「大王はどうなっただろう」と話していた晴人とコヨミの前に登場。
この世界の彼は妻と幼い子供に恵まれ、孤独と虚像に苛まれていた魔法の国の王から一転、伴侶と家庭を得たごく普通の人間として過ごしていた。
我が子を抱く妻と笑い合いながら街を歩き、平和な時間を過ごす彼の姿を、晴人とコヨミが笑顔で見送るシーンで本作は幕を閉じる。