前後のストーリー
概要
2003年10月26日放送。
流星塾の同窓会で起きた悲劇の真実が明かされる回にして、仮面ライダーファイズの最強フォーム・ブラスターフォームの初登場回である。
あらすじ
木場勇治/ホースオルフェノクが変身した仮面ライダーファイズを追いつめた北崎/ドラゴンオルフェノクだったが、偶然にも空を飛んでいたおもちゃの飛行機に興味が移り、戦闘を中断。
木場は園田真理と共に生き永らえることとなった。
一方、村上峡児/ローズオルフェノクの圧倒的な力に殺されそうになる乾巧/ウルフオルフェノクを助けようと、阿部里奈は草加雅人に連絡する。
連絡を受けた草加は渋々ながら、木場や真理と共に現場へ駆けつける。
仮面ライダーカイザとファイズに変身した草加と木場はローズオルフェノクと互角の戦いを繰り広げ、ゴルドスマッシュとクリムゾンスマッシュを同時に放つが、ローズオルフェノクは瞬間移動で姿を消した。
戦いが終わったところで真理が巧に駆け寄るが、巧は逃げるように去ってしまう。
追おうとする真理を草加が引き止めようとするが、その手を払って真理は巧を追う。
しかし、巧の姿は既に見当たなかった……。
その頃、草加は巧に助けられた里奈と三原修二に対して、「騙されるな!」「奴は俺達の敵だ!」と脅しめいた言葉を言う。
今は亡き木村沙耶と同様に優しく芯が強い里奈は、真理と同様に巧を信じたい気持ちを持っているが、三原の精神状態は再び混迷を深めていた。
一方、真理と同様に巧を探していた木場は、度重なる戦いのダメージから川辺に倒れていた巧を発見する。
その後、木場が住むマンションの部屋に担ぎ込まれた巧は、久し振りに海堂直也/スネークオルフェノクや長田結花/クレインオルフェノクと再会する。
木場「オルフェノクであっても、人間の心を失わなければ…」
と言う木場に、巧は「俺には自信が無いんだ…」と、再起出来ない理由を告白する。
その頃、草加は澤田亜希/スパイダーオルフェノクに連絡をつけていた。
草加「聞きたいことがある。どうしてもな」
それを立ち聞きしていた真理に、菊池啓太郎が小包の入った箱を渡す。
啓太郎曰く「変な男の人」から届けられたその箱を真理が開けると、小包の中身はスマートブレインのロゴが燦然と輝く新しいツールであった。
草加と再会した澤田は 「何も話すことはないし、これから死ぬんだから話す意味も無い」 と草加を挑発。
変身して戦おうとする両者だったが、そこに真理が姿を現し、草加が驚く。
その隙を澤田が突いて草加を吹き飛ばす。
同窓会で何があったのか教えて欲しい、と頼む真理。
オルフェノクを恐れているが、巧を助けたいという一心でそれを乗り越えてここにいる真理の一途な想いに、澤田は遂に同窓会の真実を語り始める。
澤田「あの日、俺達は死んだ。一人残らず」
同窓会に参加した元流星塾生の中に、既にオルフェノクとして覚醒していた裏切り者がいて、メンバーの大半はその裏切り者――青沼が変化したスロースオルフェノクに殺害された。
偶然通りかかった巧はウルフオルフェノクに変化し、スロースオルフェノクを正拳突きで倒した。
勘違いした真理は巧から逃げるが、その前にドラゴンオルフェノクが現われ、巧と、割って入った澤田を吹き飛ばした。
そして、真理がドラゴンオルフェノクに首を絞め上げられたところで、澤田は意識を失ってしまった。
明かされた真実に衝撃を受けていた真理と草加に、澤田は同窓会自体がスマートブレインに仕組まれた罠だったとも語る。
「ならばどうして自分達は今生きているのか?」と言う真理の当然の疑問に、澤田は答えずに真理に近づく。
それを見た草加が「それ以上真理に近づくな!」とカイザに変身して殴り掛かり、澤田もスパイダーオルフェノクに変化したことで両者の戦いが始まる。
だが、戦いの途中でスパイダーオルフェノクは得物である八方手裏剣を落としてしまう。その右手の指先は、僅かに灰化していた。
新たな謎を残して、澤田は逃走したのだった。
菊池家への帰路で、思い出した記憶の裏付けが取れて、自分達流星塾生を襲ったのが巧ではないことが分かり、安堵する真理。
そんな真理に対して、草加は複雑な表情をしていた。
一方、デルタギアが入ったアタッシュケースを投げ散らして荒れている三原を、里奈が見咎めた。
里奈「何?歩けないんじゃなかったの?」
三原にとって最早隠す状態ではなく、「嫌なんだよ!無理なんだよ、デルタとして戦うのは…」と本音を吐露。
そこに草加が登場し、「もう君は頼りにはならないということだな」と三原に見切りをつける。
そして草加は 「倒さなければならないオルフェノクがいる。どうしてもな!」 と言い残して去って行った。
その頃、木場が教えたらしく、真理は巧のもとを訪ねていた。
巧の苦悩は、やはり同窓会のあの日、自分が真理達を襲ったと思い込んでいるのが原因だった。
それは誤解だと教えた真理は 「ファイズは巧じゃなきゃ」 と言ってファイズギアを渡す。
しかし巧は、それが本当だとしてもやはり駄目だ、と拒否する。
巧「今は平気でも、いつ人間の心を失うか…。澤田のように…」
澤田の名前を出され、真理もそれ以上は言えなくなってしまった。
その時、真理の携帯に里奈から連絡が入る。
草加が何処かへ向かったことを告げ、「何か嫌な予感がするの…」と言う里奈は、デルタギアを手にバイクにまたがっていた。
その頃、草加はバー・クローバーの前で、北崎を呼び止めていた。
草加「仇を取らせてもらう。俺自身の仇をな!」
意気込む草加を、北崎は「ゴメンね、今日は気分が乗らないんだ」とあしらう。草加は「ふざけるな!」と激昂しカイザに変身する。
だがそこに、オクラオルフェノクがネットを投げつけ、挑みかかる。
カイザはオクラオルフェノクを相手に優勢に戦うが、ドラゴンオルフェノクに変化した北崎がオクラオルフェノクの助勢に入る。
これにはカイザも堪らず、カイザドライバーが外れて変身解除されてしまう。
そこに、オートバジンを駆る真理と、バイクを駆る里奈が登場。
倒れている草加の前に出た二人は、揃ってファイズドライバーとデルタドライバーを装着、変身を試みる。
だが、真理はやはりファイズに変身出来ない。
それを見た里奈は一瞬躊躇するが、デルタに変身してドラゴンオルフェノク達に挑む。
だが、オクラオルフェノクに一撃で吹き飛ばされて変身解除されてしまう。
それでも真理はファイズに変身しようとする。
その虚しい努力が面白いらしく、ドラゴンオルフェノクは嘲笑うような声を上げていた。
巧「真理!」
真理の危機に堪らず巧は飛び出し、久し振りにファイズに変身する。
真理「巧!」
ファイズ「!」
真理「もう一度変身コードを入力して!」
そんなファイズに、真理は「変な男」からの贈り物であるツール・ファイズブラスターを投げて寄越す。
ファイズブラスター『Awakening』
ファイズが変身コードである【555】をファイズブラスターに入力すると、スマートブレインの人工衛星「イーグルサット」が反応し、ファイズを新たな姿に変えるのだった。
関連タグ
関連人物
どんなサブタイトルだ:イーグルサットに表示される「555-2」がサブタイトルの由来なのだが、抽象的過ぎて、これだけではストーリーの内容が想像出来ない。
【この話で初登場したライダー】
【この話で初登場したライダーの強化ツール】