「で、でも、お、俺……自信がなくて……」
「ハハ…!なるほど……。殺っちまえば何てことないな。 ハハハハハハッ……!!」
登場話:第9話「社長登場」第10話「謎のライダー」
データ
身長 | 203.0cm |
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体重 | 119.0kg |
特色/力 | 全方位が見える突き出した眼、吸着性が高い手足、鈍器のような左手 |
(出典:テレ朝版公式サイト、東映公式『仮面ライダー図鑑』より)
概要
菊池啓太郎宅の近所で空き巣を行っていた覆面の男が変化した、蝸牛の特質を備えたオルフェノク。
もちろんれっきとした犯罪者ではあるのだが、狙うのは食糧だけで金品には手を付けず、さらには侵入した家を綺麗に掃除していくなど妙な所でお人好しであり、侵入された家の住人の中にはむしろ感謝する者さえいた。人間を襲わず密に過ごしていた為にスマートブレインからも狙われている(実はカタツムリの殻も汚れにくい構造をしており、だからこそ綺麗好きということなのであろうか)。
顔から突き出た目は全方位を見渡すことが出来、獲物を補足する能力に長けている。物陰から鈍器状に発達した左腕で殴る戦法が得意。また、掌や足裏は吸着性に富み、垂直の壁を自在に移動する事ができる。性質は変身者同様に実に臆病な小者である。
また、カタツムリのオルフェノクに覚醒した為か、空き巣をしていた際にはレタスを齧っていた事も。
臆病な性格で自分に自信もないため、スマートブレインから指示されていた人間を襲うというオルフェノクの使命を果たせずにいた。
積極的に人間として生きようとしていた訳ではないものの一線を越えずにいた人物であり、青木茂久(ドルフィンオルフェノク)のように、もし、味方や理解者、手を差し伸べてくれる誰かがいれば、他人を傷つけることも殺すこともなく一生を送れたかも、と思うと「どうしようもない悪者ではないのでは?」と考えることもできる。
主な活躍
第9話
付近の住民に目撃され逃げていた所を見回り中の啓太郎と乾巧に捕まり、オルフェノクに変化して追い払おうとするが海堂直也が変身した仮面ライダーファイズとオートバジンに袋叩きにされ再び逃走した。
第10話
安全な場所まで逃げる事に成功したが、そこにやってきたスマートレディに「人を殺さないオルフェノクは抹殺」という新社長・村上峡児の方針を突きつけられ最後通牒を出される。
物色していた家の住人に見つかり止む無く殺害した事でスマートブレインの標的から外れるが、それによって自信をつけたために人間の心を失ってしまい、殺人を躊躇しなくなったばかりか、白昼堂々とオルフェノクの姿で放浪するようになり身も心も完全にオルフェノクへと堕ちてしまう。
最期は啓太郎が直也から取り返したファイズギアでファイズに変身した巧に倒され、灰化して死亡した。
漫画版仮面ライダー913では
第4話「草加雅人」~第6話「オルフェノクの声」に登場。
人間体は元流星塾生の男性・佐伯。同じく元流星塾生の梅本/オウルオルフェノクによって使徒再生された。
オウルオルフェノクと共にサイドバッシャーに乗りかつての仲間を襲撃。駆けつけた仮面ライダーファイズと戦闘になる。
その後カイザがファイズを攻撃したどさくさに紛れて逃走。殺人衝動に苦しみながら町をさまよっていた。
棟宮のぞみが不良に絡まれてる現場に遭遇し不良を撃退するも彼女にまゆの面影を感じて暴走、クリオネオルフェノクに変身した彼女の反撃を受け灰化した。
余談
- スーツはドルフィンオルフェノクに改造され、頭部はボロ布部分を取り外してスラッグオルフェノクに流用された(『完全超悪』pp.144-145)。
- その為、再登場は不可能かに思われたが、漫画メディアの『仮面ライダー913』で再登場した。
- スネイルオルフェノク変化直前の男の顔に、『人造人間キカイダー』に登場したダイダイカタツムリにも見られた渦巻きが見られる。
- カタツムリをモチーフとしているのは彼の自分に自信のない人間性、ボロ布を纏った外見をしているのは人として落ちぶれる末路を示唆したものと思われる。
関連タグ
仮面ライダー555 オルフェノク カタツムリ メ・ギャリド・ギ:こちらも布で殻を表現したナイスデザイン。