概要
第25話『ダイダイカタツムリ殺しの口笛』にて、プロフェッサー・ギルが捏造した映像により、「キカイダーはダークの手先」「キカイダーが自分の子供達(光明寺ミツコ、マサル)を殺害した」と思い込まされた光明寺博士が、キカイダーを倒すためダーク対策委員会(と見せかけたダーク)の下で製作したカタツムリ型ダークロボット。
背にカタツムリの殻を背負い、体を収納して球状になり突撃することができる。頭部の触角からは破壊電波を発する。
また顔面にも殻を模した渦巻き模様があり、中心部からは粘液を噴出し敵を地面に縫い付け文字通り足止めする(媒体によっては「敵を痺れさせ溶かす毒液」と書かれている)。
奥の手として顔面の渦巻き模様を回転させ、敵を催眠状態に陥れることが可能。ロボットであるキカイダーにも有効である(製作者が同じだから構造が似ているからだろうか)。
自らを「キカイダーの兄弟」、「光明寺博士の最大傑作」と称する。
作中では隕石と化して横浜港へ落下し、調査に現れた自衛隊の前でタイトル通り口笛と共に正体を現した。
「殺しの口笛を聞いたやつは死あるのみだ!」と宣言し、自衛隊を壊滅させる。その一部始終を目撃した服部半平に襲いかかったところで、キカイダーと戦闘に。回転アタックを受け一時は劣勢に陥るも、奥の手の催眠術で逆転。エアクラフトで逃走しようとしたキカイダーを破壊電波で撃墜し大ダメージを与えた。
その後、催眠術により人々を暴徒化させる作戦を実行。さらにギルの命令で横浜マリンタワーから催眠電波を放って大勢の人間を催眠術にかけようとするが、そこに現れたジローと戦闘になる。だがギルの悪魔の笛に苦しむジローに催眠術をかけ、洗脳することに成功。キカイダーを完全なダークロボットにするために共にダーク基地へ戻るが、道中ではジローの運転するサイドカーに乗りこみ自分を送らせるなど、なかなかシュールなシーンもある。
しかし洗脳されたように見えたのは、ダーク基地に潜入するための演技であり、光明寺博士を救出されてしまった。
なお初戦でキカイダーを苦しめた催眠攻撃がなぜ効かなかったのかは不明。
光明寺博士によって再生された兄弟であるピンクタイガーとゴールドウルフ、そして何故かクロカメレオンとともに追跡するも三体の再生ダークロボットはあっけなく倒されてしまう。粘液でキカイダーの足を縛り付けるも、エアクラフトで脱出されてしまい、回転アタック、大車輪投げからの電磁エンドを食らい爆散した。
しかし一連の騒動で記憶を取り戻した光明寺博士は崖から落ちたショックでまた記憶喪失になりどこかへ行ってしまい、さらにはキカイダーの前に新たなダークロボット・ミドリマンモスが出現する。
余談
自らを「キカイダーの兄弟」と称するが、その外見は他のダークロボットに準じたものであり、全く似ていない。
ただし初期ダークロボット達も光明寺博士が制作した物であることを考えると、むしろキカイダーやその兄が異端と言えるのかもしれない。
また口笛と共に登場するという方法は、後に光明寺博士自らがロボットになった際に取り入れられている。
着ぐるみは『キカイダー01』のシャドウロボットマッドピッグ105号に改造された。
関連項目
キカイダー01:正真正銘、キカイダーの兄弟機