「お前達、オリジナルか?」
「これはな、戦いなんだよ。人間とオルフェノクのな…」
「俺達は人間をオルフェノクにする事が出来る。だが、全ての人間がオルフェノクのエネルギーに適応できるわけではない・・・。殆どの奴が一時的に蘇るが、すぐにくたばる・・・。」
演:影丸茂樹
登場話:第5話「オリジナル」
データ
身長 | 217.0cm |
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体重 | 141.0kg |
特色/力 | スミを放つ棍棒、姿を消すマント |
(出典:テレ朝版公式サイト、東映公式『仮面ライダー図鑑』より)
概要
イカの特質を備えたオルフェノクで、人間態は戸田英一という男性。
奇襲や撤退にも有用な、姿を眩ますマントで敵に気づかれぬよう近づき、使徒再生の能力を有する棍棒で止めを刺す。使徒再生は棍棒から噴射するイカ墨のような液体で行い、このスミで人間の顔を覆い、窒息状態にして体内にオルフェノクエネルギーを吸い込ませる。また、体が柔らかく如何なる攻撃も受け流す。
変身時の影には触手らしき物が映っているが、劇中でそう言った能力は披露しなかった。
一方、大木を倒すほどの力を持つ事は確かである。
活躍
ファイズギアを奪う為に乾巧と園田真理を監視していたが、スマートレディからの指令でオルフェノクに覚醒した木場勇治と長田結花の教育係を務めることになる。
スマートブレイン社で二人にオルフェノクについて話した後(この時、使徒再生実演の為アルバイトの青年を殺害しており、その様をくじ引きに喩えていた)、二人を喫茶店に呼び(ここは以前、巧がバイトをしていた店)、「オルフェノクとしてどうすればいいか」を教える為に喫茶店に居た人間達を殺害した。人間を殺していく様に木場たちは耐えきれず逃げ出している。
現場に立ち寄った巧と真理に発見され、巧の変身したファイズと植物園で交戦する。持ち前の能力でファイズを苦戦させるが、ファイズのクリムゾンスマッシュで致命傷を負い姿を消す。その後、勇治と結花の前に現れ「俺達オルフェノクの死について教える。完全な消滅、それが俺達の…死だ」と教えた直後、青い炎と共に灰化した。
その光景に立ちすくむ事しか出来ない二人の背後に、先程喫茶店で襲われた男の姿があった。
勇治と結花の教育係を任された事や同族である2人には良識的だったので、
それなりに面倒見がよく、仲間意識が強い人物だったと思われる。
仮面ライダー913
第2話「園田真理」、第3話「ファイズ」に登場。
接近戦では後頭部の触手を伸ばし、遠距離戦では棍棒から弾丸のような物を連射する。
公園で暴れていたところ居合わせたカイザ、ファイズと交戦。
クリムゾンスマッシュで倒されたが、人間態は未登場。
余談
- 彼が殺害した喫茶店のマスター(演:吉満涼太)は巧が店の金を盗んだと他のバイト仲間達から疑われた際もただ一人巧を信じていたので、巧も心を開いていた。しかも、閉店前に最後のコーヒーを入れると約束していた。それ故に彼は初めて巧の怒りを買ったオルフェノクとなった。演者の吉満氏は後に令和ライダー第3作にもゲスト出演したが、こちらは悪役だった。令和戦隊第4作にも出演。
- 短いながらもある意味で勇治、結花、直也の3人に大きな影響を与えた。
- 演じているのは『ウルトラマンティガ』のシンジョウ・テツオ役や『特捜エクシードラフト』の叶隼人役でお馴染影丸茂樹氏である。後に『仮面ライダーOOO』にも出演。
- ロケ先の喫茶店は東京・神田神保町の書店街に有る「喫茶ラドリオ」(「書泉グランデ」の真裏)。
現在も営業中なので、立ち寄る機会が有れば入店してみてはいかがだろうか(日曜、祭日は休業)。
- スーツはワームオルフェノクに改造されていたが、漫画版で再登場した。
- 桜庭一樹がノベライズを担当した『555』でも登場エピソードでの出来事が語られている。
- なお、彼は時々ファンから『カラオケオルフェノク』などとあだ名されるが、これはDAM系のカラオケ店で『Justiφ's』を再生すると戦闘シーンが流れる為である。
- デザインを担当した篠原保氏曰く、偉さの象徴である長いマントは幹部クラス以外に用いるのは好まれないが、教育係という立場と神官のようなイメージから外せなかったとのこと。顔も神官のイメージでモチーフが分かりにくいため、各所にイカを模したパーツが配置されている(『完全超悪』p.143)。