概要
草真理とは、仮面ライダーカイザこと草加雅人とヒロインの1人・園田真理のノーマルカップリングまたはコンビである。
但し、ノーマルと言うには業が深いカップリング…というより、草加の一方通行な片想いなのだが…。
各作品において
『TV版』
流星塾時代、身体が弱かった草加はいじめから自分を守ってくれた真理に対して好意を超えた執着心を抱いており、彼女に母性と救いを求めていた。
そのため、真理が他の男(特に乾巧や木場勇治)に惹かれることを阻止しようとしており、ホースオルフェノクである木場に対しては直接牽制することも多くあった。
また、スパイダーオルフェノクこと澤田亜希に対して憎悪を抱いていた理由の一つに、彼が流星塾時代に(好意の裏返しとはいえ)真理をいじめていたことも挙がっている。
対する真理は、草加の本性を知らなかったために彼のことを憎からず思っていたものの……必要以上に巧を敵視する草加を叱責したり、流星塾生の中で唯一同窓会の悲劇に関わる真実を知っていながら語ろうとしなかった(草加は真理には「普通の女の子として生きて欲しかった」と語っているが、巧を孤立させて排除しようとした打算も半分あったと思われる)りするなどの出来事があったことから、彼の想いに応えなかった。
特に、流星塾の同窓会を襲撃した犯人と誤解されていた巧を草加が殺そうとした件を菊池啓太郎と共に木場から聞かされた際は、
真理「巧の方が草加君よりよっぽど信用出来るよ!」
と感情を露わにして草加に反発し、逆上した草加に平手打ちされてしまったことで彼に一度は幻滅した。
とはいえ、真理にとって草加は流星塾の仲間であることに変わりはなかったようで、第48話ではラッキークローバーとの戦いに敗北した草加を必死に探し回り、第49話で巧が草加の死を告げた時にはショックを受け、草加を始めとした流星塾生のことを忘れないために巧達と共に流星塾の跡地を訪れている。
劇場版『パラダイス・ロスト』
オルフェノクによって世界の大半が支配された並行世界が舞台の本作では、草加は好青年を装ってないが性格はTV版以上に荒れており、真理はそんな草加に幻滅したのか「草加君」ではなく「雅人」と呼び捨てにしている。
ディレクターズカット版では、草加は真理を強引に口説こうとしたが、巧の生存を信じている真理はこれを拒絶している。
その後、草加は「帝王のベルト」の1つ『サイガギア』の所有者・レオとの戦いに敗北し、ファイズに代わる救世主になることも真理の愛も得ることが出来なかった自分を嘲笑いながら戦死することとなった。
逆に、桜庭一樹氏のノベライズ版パラロスにおける草加は捻くれた態度を取ってるように見えて、TV版では嫌っていた巧の影響を受けたのか、真理だけでなく人間解放軍の仲間のことを思っていた。
そのため、最後の最後で解放軍のメンバーを救うためにオルフェノクと戦って相討ちとなるが、真理に看取られながら安らかな表情で息を引き取っている。
余談
真理を演じた芳賀優里亜氏は草加について、登場した途端に雰囲気が暗くなったのと演技とはいえあんなに言い寄られることには15歳の女の子としては気持ち悪かったのか嫌っていたらしく、2人のシーンを撮る際には拒絶反応を示しており、その度に村上幸平氏が監督に慰められていたというエピソードがある。
ただし、芳賀氏と村上氏との仲は決して険悪ではなく、撮影後にキャストで揃ってラーメン屋によく行っていたとのこと。