「お前は俺たちを十分にときめかせたゲラ。お前はもう『ときめき』を探す必要はない。さらばだ…壬琴……」
基本データ(プロフィール)
概要
ダイノアース出身の生命体の一体で、アバレキラーこと仲代壬琴のパートナー爆竜に当たる。
翼竜トゥプクスアラが、超スピアー・超ジェットファン進化した存在であり、白と黒を基調とした体色に額の大きな鶏冠、それにダイヤモンドよりも強固な嘴と翼が外見上の特徴となっている。
しかしてそれ以上に特筆すべきなのが、「全ての爆竜と合体出来る」という他の爆竜には類を見ない能力(※)である。作中ではその能力を活かし、ステゴスライドンを巻き込む形でキラーオーに合体、その両腕脚と武器になる。
その他、翼の羽ばたきにより強力な突風を巻き起こす「トップウインド」、さらに超スピアー進化した頭部を活かしての突進は、いずれも強力な攻撃技として用いられる。
その強さはかつて、ダイノアースの大都市を一晩にして壊滅させたという逸話からも窺えるものであり、これを危険視した竜人たちによってカプセルの中に封印され、後にエヴォリアンがこれを奪った後もアノマロガリス内部にて封印されていた。
が、そのアノマロガリスがアナザーアースでアバレンオーに撃沈させられた際、ダイノマインダー共々地上へと放り出された末に壬琴の手に渡り、似たような境遇にあった彼を惹き寄せアバレキラー誕生のきっかけを作った。自身もアバレキラーの本格的な活動開始から程なくして、大量のダイノガッツを注ぎ込まれたことで封印が解け、完全復活を果たすに至った。
一人称は「私」あるいは「俺」で、他の爆竜と同様に語尾に「ゲラ」をつけて話す。その性格は非常にクールで不遜、感情らしい感情を表に出すことは滅多になく、パートナーであるはずの壬琴ですら下の名前で呼ばずに「人間」呼ばわりするなど、一見互いに突き放しているようだが、内心では冷徹すぎる彼を気にかけるような素振りも折に触れて見せている。
また、前述した過去の境遇の割にはアバレンジャー、それに他の爆竜に対しても特に敵視している訳でもなく、壬琴がアバレンジャーと敵対していた時期にも、劇場版でステゴスライドンと共にキラーアバレンオーへの合体に参加した他、物語終盤でも壬琴を救い出すためアスカに手を貸したこともある。
一時は自身の身体すら顧みようとしない壬琴を見限るような行動にも出たとはいえ、前述の通り完全に見放すことは出来なかったようで、作中では最後まで壬琴のパートナーとしてあり続けた。そして物語最終盤で壬琴の中にあった不死の力が失われ、その影響でダイノマインダーも暴走を始める中、命が尽きようとしていた壬琴を宇宙空間まで運び、そのまま彼と共にダイノマインダーの大爆発の中に消えた。
こうして爆竜としては唯一、死亡という形で物語より退場していったトップゲイラーであったが、TVシリーズの後日談に当たるOV『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』では、壬琴と共に生き返る形で登場。この時は壬琴への呼称が「人間」に戻っていた。『許されざるアバレ』でも「壬琴と呼ぶのは照れくさい」との理由で、「人間」と呼んでいた。
(※ あくまでも設定上での話であり、DX玩具においては合体できない爆竜も存在する)
備考
前述の通り、モチーフとなったのはトゥプクスアラという翼竜であるが、本作で扱われる前後を通してマイナーな部類に入る翼竜であったこと(子供向けの恐竜図鑑に基本的に載っていないことも要因の一つといえる)、またそのフォルムもモチーフのそれから大幅にアレンジされている(特に頭部の形状が顕著である)ことから、モチーフが何であるかがわからなかったというファンも相応に存在したようである。『アバレンジャー』の英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー・ダイノ・サンダー』においてもそうした背景があってか、原典とは異なりドラゴンがモチーフとして扱われている。
声を担当した緑川は、スーパー戦隊シリーズへは『救急戦隊ゴーゴーファイブ』(龍皇子サラマンデス役)に続いて2度目のレギュラー出演であり、奇しくも「竜(龍)」にちなんだ役柄が連続する格好となった。役柄自体はそれにちなんでいる訳ではないものの、後年のスーパー戦隊シリーズにおけるレギュラー出演作である『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(ワイズルー役)も、やはり「(恐)竜」をテーマとした作品だったりする。
建設途中のビルの上に立つという初登場シーンは、映画『空の大怪獣ラドン』の博多襲来シーンを踏襲したものとなっている。
関連タグ
追加戦士が使用する巨大戦力
ゴウライビートル/ゴウライスタッグ/天空神←トップゲイラー→デカバイク
関連キャラクター・人物
重星獣ゴウタウラス:『星獣戦隊ギンガマン』の登場キャラクター・巨大戦力の一体。トップゲイラーと同様に第三勢力のパートナーという立ち位置であり、自らの目的に固執した黒騎士ブルブラックを一旦は見限りながらも、その身を最後まで案じていた点も共通している。一方で星を守るために散っていったブルブラックとは運命を共にせず、彼の遺志により新しい相棒と共に最後まで戦い抜いたという差異も見られる
理央/黒獅子リオ:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の登場人物の一人。彼も味方になった後、最後の最後である人物を初めて名前で呼んだ
ローラ:『トロピカル〜ジュ!プリキュア』の登場人物の一人。主人公を当初は同様に「人間」と呼んでいたが、後に名前で呼ぶようになる
富田美憂:日本の声優の一人。お気に入りのキャラクターの一人であったようで、幼稚園の頃には「大きくなったらトップゲイラーになりたい」という夢を持っていたことを後年明かしている