↑理想像
↓現実
「その気で躍進!アバレピンク」
概要
通信係にしてダイノガッツを持つ高校生、「えみポン」こと今中笑里。
そんな彼女が第38話で変身した姿である。
名前そのものは第11話に登場。
怪人・テンサイキックの敗北後、彼が生成した「サイキック砂糖大根」の効果が遅れて発現した笑里。超能力を使ってアバレピンクになろうとするも、ピンクならぬ「ピッグ(豚)」で子豚になってしまう (「もっと英語を勉強しろ!」と怒られる始末であった) 。
その後第38話にて登場。
笑里の両親がタイに引っ越すと言い出し、日本を離れたくない笑里は「地球の平和の為に戦っている人達がいること、その人達と一緒に戦いたいため離れたくない」と両親に訴えるも「何か悪い物でも食べたか?」と信じてもらえない。
そこで説得のために作成したのが、このアバレピンクである。
実際の姿は上述の現実の方であるヘルメットとジャージらしきスーツで、ほぼコスプレ。しかも笑里自身が不器用な為か、刺繍で縫い付けられたアバレンジャーのシンボルマークも少々不格好なものとなっている。他の戦士たちは爆竜の力を用いるものの、第11話の一件を踏まえてかブタの力である。言うまでもないが、アバレイザーやダイノウェポンといった武装もない。
当然メンバーは唖然とし、幸人からも「ふざけるな!遊びじゃないんだ」と怒られるが、これは仲間達と離れ離れになりたくないが為に、『自分もアバレンジャーの一人として戦っていること』を両親に見せたいという笑里の真剣さと熱意にメンバーは折れ、(ジャンヌと共に死亡した(と思われていた)アバレブラック、敵対しているアバレキラーを除いた)4人で名乗りを決めたのだった。
だが、所詮はコスプレのハリボテ戦士…たまたま戦いに立ち会っていたリジュエルからは散々バカにされ、実際の戦闘でもトリノイドは勿論、バーミア兵に対してもまともに戦えるわけがなく、実質的に他の3人の足を引っ張る形になり、見かねた幸人がアバレイザーを貸し与える事でやっと戦う事ができていた。それでも傍から見ればどう見ても戦い慣れしていない事が見え見えで、その場に居合わせた笑里の両親にも最初から見抜かれてしまっていた。
さらに間が悪い事に、その時の対戦相手のトリノイドは、女性をターゲットとしていた女性怪人の(戦隊ヒロインとしてなら嬉しいことに?かも)ルージュラフレシアであり、向こうにしてみれば『鴨が葱を背負って来た』も同然であり、3人や両親の目の前で、笑里はあっけなくラフレシアにされてしまったのだった。
その後、笑里の父親は、自分達の知らぬ間に娘を危険な戦いに巻き込んでいた上に、守りきる事ができなかったアバレンジャーの3人に対し「うちの娘一人助けられなくて、何が正義のヒーローだ!」と激怒。
さらには凌駕に対して「……お前みたいな若造に、親の気持ちが分かってたまるか!」とカンカンになって責め立てた(上述の経緯を見ても分かる通り、(両親を説得する為とはいえ)周囲の制止を押し切って分不相応に強引な参戦をし、結果ラフレシアにされてしまったのは笑里自身の独断と無茶が招いた結果(身も蓋もなく言えば自業自得)であり、3人からしてみれば、とんだとばっちりである)。
その後、笑里をはじめとするラフレシアにされた人々を助けるべく、ルージュラフレシアに再戦を挑むも、またしてもリジュエルが乱入した事で苦戦を強いられるアバレンジャーを見て、父親は尚も凌駕達を侮辱するが、それに耐えかねた舞に激怒され、見かねた爆竜達からも、凌駕もまた同じ『親』である事を知らされて、唖然となるも、戦士として…そして『父親』として奮闘する凌駕の姿を見て、シンパシーを感じると同時に、無謀な参戦をしてまでも彼らと共にいたいと願っていた笑里の想いに母親共々、理解を示す事となった。
そして、笑里自身もルージュラフレシアが倒された事でアバレピンクの姿のまま元に戻った。
こうして、アバレピンクとしての最初(にして最後)の参戦は散々な結果となったものの、最終的に目的は成功し、笑里は恐竜やに住み込む形で日本に残留する事を許されたのだった。
客演
そして『海賊戦隊ゴーカイジャー』第29話「アバレ7変化で新合体」にも登場。
夫となった幸人と共に現れ、自ら200人目の戦士を自称。アイムにお手製レンジャーキーを託すが…
やはり戦闘に不向きであり、そのあまりにお粗末なコスプレ姿にマーベラスからは「なんだそりゃ…」と呆れられ、アイムも「これでは私、派手にいけません…」とボヤき、鎧からも「笑里さんの妄想戦士」と断じられ、挙げ句の果てに相対したザンギャックの行動隊長に「ダッサ~!」と大笑いされる始末だった。アイムにしてみれば、とんだ迷惑である…
ちなみにゴーカイチェンジ時のバンク再現にてアバレンジャーと同じ変身バンクが作られている…が、見ての通りマスクには「口」がないため変身完了後にはブタの鼻が飛び出る上に背景に浮かび上がるアバレンジャーのマークがブタの絵になっている。
しっかりブタになっている辺りもしかすると一応ちゃんとブタの力を使えるのかもしれない(実戦に役立つかは別の話であるが…)。
こんな調子で、公式からもネタキャラとして一定の人気(?)があるのか、後に実際に限定商品として専用レンジャーキーが出た。
関連タグ
シンケンブラウン:ほぼ同様の後輩1号。こちらは、さらにおざなりなスーツ(というかもはやただの道着)で参戦するも、アバレピンク同様に戦隊メンバーの足を引っ張りまくった末、敵怪人になすすべなくやられた。
ピンクキャット:ほぼ同様の後輩2号。こちらはTV本編とは異なるパラレルワールド(Vシネマ)での参戦であり、スーツがTV本編のゲストキャラの流用となっている。
ジュウオウヒューマン:ほぼ同様の後輩3号。こちらは、参戦する事こそなかったがスーツの出来は段違いである。
キラメイゴールド:こちらはコスプレ用の衣装すら制作される事のなかった完全なる『妄想戦士』。
キュアえみ〜る:15年後の1時間後のアニメに登場したコスプレ戦士。ただし、こちらは後に本物の戦士となる。