「どうだい? ボクの犯罪ショー…素晴らしかっただろう?」
「宇宙警察レベルの頭脳じゃ理解できねェか? でもきっと崇拝するジェニオ様なら喜んでくださるに違いない!!ヒャッハ~!!」
データ
登場話 | Episode.28「アリエナイザー・リターンズ」 |
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身長 | 185cm |
体重 | 75kg |
出身地 | パウチ星 |
罪状 | 様々な凶悪犯人に変身し、コピー犯罪を犯した罪 |
ジャッジメント | デリート許可 |
CV | 坂口候一 |
スーツアクター | 大林勝 |
概要
住民はモノマネ芸人が多いとされるパウチ星出身のアリエナイザー。
顔には口以外のパーツがないのっぺらぼうで、全身黒タイツで覆われたような姿をしている。体のあちこちにある銀色のボタンのような装飾も特徴。
パウチ星人は他者の細胞を取り込むことでどんな宇宙人の姿や能力でもコピーできる特性を持ち、しかもその「細胞」は血の一滴でもあれば十分。ただし声は本人のまま。
本来この能力を他の惑星で使用することは禁じられているが、ボラペーノは熱狂的な犯罪マニアで、特にスペキオン星人ジェニオを崇拝しており、彼に認められたいがためにエージェント・アブレラから契約の時に押されるアリエナイザーの血判を購入。そこから得た細胞を取り込み、これまでデカレンジャー達と戦った凶悪なアリエナイザー達に変身して悪事を働いた。
だが当人の戦闘能力はあまり高くない……代わりに身のこなしが早く、黒い影のように変化しての高速移動も可能。
スペシャルポリスの情報によると、パウチ星人同士はどんな姿をしていても見抜くことが可能で、顔にこだわらず化けることを楽しんでいるとか。そのためパウチ星にお見合いの写真は存在しないらしい。
劇中での活躍
手始めにリコモ星人ケバキーア・アンリ星人ベイルドン・リドミハ星人カーサス・クウォータ星人ダゴネールの4人に化け、彼らと同じ犯罪行為を行った。
しかし司法取引によってジェニオがテツに情報を明かしたため正体がバレてしまった。
ザムザ星人シェイクに変身して襲撃しようとしていたことをデカレンジャーに見抜かれ、ザムザ星人マイラの住処に先回りされてしまいそこで正体を現す。
戦闘力が低いため、かつてデカレンジャー達が苦戦したリバーシア星人ブリッツ・ヘルズに変身して応戦するが、日々実戦と経験を重ねて成長しているデカレンジャー達の敵ではなく、あっという間に追い詰められてしまう(本人そのもののスペックが本物には及ばなかったとも取れる)。
その後はコピーした怪重機「ゴッドパウンダー」に乗り込むがデカレンジャーロボに圧倒され、「様々な凶悪犯人に変身し、コピー犯罪を犯した罪」でデリート判決を受け(その際、「あ…がっくし」とややショックを受けた様子だった)、ジャスティスフラッシャーでデリートされた。
なお、彼によるケバキーアとダゴネールの模倣行為で電脳世界に引きずり込まれた人々やフィギュア化された人々は無事元に戻った。
余談
劇中では珍しく殺人や大量破壊を含まない罪状でデリート許可が下りたアリエナイザーだが、変身した面子の犯罪行為には大量殺人などの凶悪な行為が含まれており、劇中以外でも模倣したアリエナイザーの犯行によって既に数十~数千人規模で死人を出していることがジェ二オの口から語られている。
ジャッジメントでは省略されていたが、そもそも彼らもデリート判定になる程の罪を犯しているので、それを数人分となったら尚更デリート以外にあり得ないだろう。
それにしても、司法取引とはいえ自身が崇拝するジェニオの情報提供から正体が割れてしまうとはなんという皮肉だろうか……
ただ、後にジェニオが司法取引を行ったテツを利用して脱獄に成功している為、図らずもジェニオを喜ばせる結果にも繋がっている(ジェニオ本人も「ただのマニアが今では立派な犯罪者になっている」と、皮肉にも称賛にも取れる発言をしている)。
名前の由来は日本妖怪・のっぺらぼう。のっぺらぼうを逆さ読み+捩り。
出身星については、アイヌ伝承の妖怪にパウチというのがあるがとてもキャラクターの特性に絡んでいるようには見えない。異説として偽物・まがい物を意味する「パチモン」の捩りとするものもあり、こちらの方がそれらしい。
声を担当した坂口候一は『爆竜戦隊アバレンジャー』にてアヤメガネズミの声を担当しており、スーパー戦隊シリーズへの出演はこれで4年連続となる。また、2年後の『轟轟戦隊ボウケンジャー』ではアクタガミの声を担当した。
パワーレンジャー・S.P.D.では声までも擬態できる(原作は正体判明前のみ変身した相手の声だが、ほんの一声唸るような声や含み笑いを発しただけ)。
また巨大戦の後も脱出して生還するが、ブルードウイング(アブレラ)の横槍で何と各モンスターのコピーとして分身して、パワーレンジャーに襲い掛かる。
関連タグ
ゴーカイジャー:こちらはヒーロー側。細胞の代わりに「レンジャーキー」で能力・武器・容姿をコピーできる(ただし姿が変わるだけなので、声は変身した本人のまま)。
他作品の関連怪人
グリンジー、ナリスマシ:同じく高度な変身能力を持った戦隊怪人。後者はのっぺらぼうモチーフ・おちゃらけたようなしゃべり方・物理的な中の人が同じ(あとそのSAが声優も兼ねている)。
ギンジフ星人カザック:変身能力を持つアリエナイザー。こちらは絨毯や畳、自動車にも変身可能(こちらはアリエナイザーを復活させた方だが)。
ヤバイバ:中の人繋がりの戦隊怪人(しかも幹部)。
ジーン・ドーパント:目鼻のない見た目をした怪人という点で後輩。
コナンの犯人:別名「犯沢さん」。コナンはデカレンジャーより前から展開していたので、犯罪者繋がりでもモチーフなのかもしれない。
最強さん:中の人が同じ、かつ影のような真っ黒な姿という点では似ている。しかしボラペーノとは逆にアホみたいに強い(ギャグ補正も多分にあるだろうが)。
"犯沢さん"やボラペーノと違って犯罪者ではないので一応善人である。