「こんな野蛮な星の人間達と共存しようだなんて…もっと大事なことが私達にはあるというのに」
データ
概要
ベジタリアンが多いとされているリドミハ星人のアリエナイザー。
表向きは善良な宇宙人を装っているが、リドミハ星人は母星が原因不明の砂漠化によって住めなくなったために星を捨て、それ以来は水資源が豊かな他の星を密かに侵略しているという厄介者で、カーサスもその侵略部隊の一人である。
空気中の水分を集める能力があり、手のひらからマッハ3の勢いで放射し、鉄をも切断するウォーターカッターが武器。
スペシャルポリスの情報によると、リドミハ星人は見た目に似合わず「水に流す」という言葉が通用しないほど好戦的な性格であるため、あまり怒らせないほうがいいらしい。そんなリドミハ星人達がウォーターカッターを駆使するというから皮肉である。
人間態では和崎宏美を名乗っている。
劇中での活躍
妹のカーミアと共に地球に潜伏しリサーチしていたが、その最中で地球に愛着を持ち地球侵略に反対するようになったカーミアの殺害を決行。たまたま目撃したジューザ星人ブライディの犯行に見せかけてカーミアを自動車諸共ウォーターカッターで切断、殺害して彼に罪を被せた後、エージェント・アブレラに頼んでブライディを狂暴化させた。
しかし、その時に持っていた冷凍野菜ピラフが溶けていたこととブライディと比べて斬撃の切り口が鋭いことに気づいたセンの推理で犯行を暴かれてしまう(最初にたまたま目に入ったコーヒーメーカーから水滴が石を穿つイメージが思い浮かび、次に工場でのウォーターカッター技術を見学することで推理の裏付けを取った)。
本性を出したカーサスは「私にはやるべきことがある」と利己的な動機で実の妹を殺害した上に他人に罪を擦りつけたことを棚に上げたような発言をしたことでセンの逆鱗に触れ、ウォーターカッターでグリーンに応戦するも彼の怒りの猛攻に叩きのめされた挙句、最期は「数々の星の侵略及び、殺人罪」でデリート判決を受けディーバズーカでデリートされた。
その後宇宙各地にいるとされている他のリドミハ星人についての情報が惑星間通信でデカレンジャー本部に送られ、大規模捜査が行われるという。
パワーレンジャー・S.P.D.
演:サンドラ・トムソン/吹替CV:よのひかり
フェルノビア星人ハイドラックスの名前で登場し人間態はセレブの女性ダイアンを名乗っている。こちらではカーミアは登場せず容疑が銀行強盗となっておりその濡れ衣をT-トップ(ブライディ)に着せていたが銀行の地面が雨でもないのに濡れていた事などからブリッジ・カーソン(パワレンにおけるセン)に原作と同様の経緯で正体を暴かれる。
余談
モチーフは植物。本編初の女性アリエナイザーであるが、唯一ツインカムエンジェルにデリートされなかった女性型のアリエナイザーである。ただ、交戦シーンはなかったものの、今回ターゲットをロックする担当はピンクとなっているのは敵とはいえ女性なのでその配慮なのかもしれない。
大半のリドミハ星人の食嗜好を考えると、共食いのようにも思える。カーサスも地球では立派な家に住んでいたものの、怪しまれないようにする為か安物のイメージがある冷凍野菜ピラフを食べていた。もっとも、それが犯行を暴かれる原因にして最後の晩餐となってしまったが…。
出身星の由来は「緑」+「葉」、名前の由来は火曜サスペンス劇場の略称火サスから。なお今回登場したリドミハ星人は20年後にも登場する。
リドミハ星人は種族全体がほぼアリエナイザーと化してしまった唯一の例である(劇中に登場するアリエナイザーはあくまで個人の快楽のために犯罪を働いており、彼らの同族もアリエナイザーいうわけではない)。
彼女等の行為は「外患予備・陰謀」(刑法88条)に該当する。
本エピソードの事件解決の鍵となった冷凍野菜ピラフのパッケージに描かれているマスコットキャラを描いたのは本エピソードの監督を務めた竹本昇氏であり、過去には鳥人戦隊ジェットマンにて登場したヌードルジゲンが作ったカップ麺『陽気なアコちゃん』のアコちゃんや、五星戦隊ダイレンジャーにて亀夫の描いたイラスト等も担当している。
関連タグ
トリビアの泉:工場のウォーターカッター見学シーンにて、トリビアの種の日本刀VSウォーターカッターの企画を思い出した視聴者が多かったとか。
他作品の関連タグ
ベーダー一族:滅亡した故郷を離れ、地球を含めた各惑星の侵略に動いたスーパー戦隊シリーズの敵組織。
クライシス帝国:故郷が滅亡寸前になったことで地球を侵略しようとした仮面ライダーシリーズの敵組織。こちらも侵略行為に反対する者達が存在。
バルタン星人、ザム星人、三面異次元人ギギ:出身地が滅亡or滅亡寸前に陥ったことで地球侵略に動いたウルトラシリーズの悪役繋がり。こちらも侵略行為に反対し、地球側についた者達がいる。