概要
『侍戦隊シンケンジャー』に登場する敵組織・外道衆に所属する怪人達の総称。公式等では一般怪人の総称として使われる事が多いが、あくまで種族名なので幹部達も当然アヤカシである。
三途の川の穢れから生まれてくる異形の怪物達であり、生者でも死者でもない存在である。
いつ頃から存在して現世に現れたのかは不明だが、古の昔より隙間を通って現世に現れては人を襲い、その苦しみや悲しみを喰らってきた存在であり、シンケンジャーが300年間戦い続けている仇敵である。
普段は三途の川の底をさまよっており、力の増幅によって川から上がれるようになる。川から上がれるだけの力を得た者は、幹部達の呼び出し等に応じて六門船に上がり、彼等の許可の下で現世で暴れられる。川から上がれるだけの力が無い者は必然的に現世にも行けないらしい。
一般のアヤカシは、基本的に全く関係が無い二つのものが混じり合ったような歪な姿を持つのが特徴であり、シンケンジャー世界の日本では彼等の姿や能力が日本古来のあらゆる妖怪伝承のルーツになっている。とはいえ少なくとも一般ではまともな姿形の記録など無く、ただそのアヤカシの外見や能力に対する大まかな印象や目撃談が人伝いに広がり、後に様々な妖怪伝承が生まれたという経緯である。
それ故に中には伝承の妖怪とは容姿や能力が異なる者もいる。
三途の川は人間の悲しみや苦しみなど、負の感情に比例して増水するので、それを現世まで氾濫させて自分達の住める環境に作り変え、最終的には現世を支配する事を目的に活動している。
主な特徴
能力自体はそれぞれ個体によって多種多様であり、共通する特性は「“隙間”を通ってこの世と三途の川を行き来できる」「それぞれが固有の武器や能力を持っている」「三途の川から長時間離れられない」「命を二つ持っているので一度倒されても復活できる」の四つである。中にはアヤカシのみが使える妖術を使う者達もいる(ドウコクの封印の術やイサギツネの術など)。
等身大の状態を一の目、一度倒されて復活した状態は二の目と呼ばれており、二の目では巨大化する。この二の目の状態で倒されればそれまでで、もう復活する事はできず死に至る。
現世の生き物のように飲食は必要ないようだが、中には人間やその魂を喰らう者もいる。ただし、生命維持の為に必要な訳ではなく、あくまでも嗜好品として喰らっているだけである。
また、どこで作っているのかは不明だが酒も嗜好品として存在し嗜む文化がある。尤も主な用途はドウコクの怒りを鎮める為であり、拠点である六門船では常に大量の酒が常備されている。
また、どのアヤカシも同一個体が存在しない「一人一種族」という点や、長命(というより寿命と言う概念があるのかも不明)な上に命を2つ持っている故か、多くの者は「自分の実力や能力に過剰な自信を持ち、自分が敗北する可能性すら全く想定していない」「自他の命をなんとも思っていない(シタリ以外)」点も特徴だと言え、極めて我が強く個人主義的な者達ばかりである。
そして、アヤカシはそれぞれが特定の考えや物事に対して強い執着を持っている者が多く(ドウコクは強い怒り、シタリは生きる事、太夫は三味線等)、基本的に彼等の「外道」としての在り方はそれらの執着に基づいている。その為にそれぞれのやり方や戦い方にも強い拘りがある。
ついでに、名前も五文字(あるいは五音)で装備品の名前も漢字五文字で統一されている。
加えて、アヤカシは文字通り生者でも死者でもない存在である故に、この世で生きる事もあの世に渡る事もできない存在で、倒されてもその魂は成仏する事もなく完全に消滅する。
それ故にアヤカシは現世に生きる人間を妬み憎んで、現世に渡っては人間をあらゆる手段を使って苦しめ悲しませる事に喜びや快楽を見出している。つまり相互理解は根本的に不可能である。
上記した三途の川の増水という組織としての目的とは関係なく、アヤカシはこの世にもあの世にも行けない劣等感の裏返しもあって、根本的に人間の悲しみや苦しみを好物としている。
加えて生物としても圧倒的に長命かつ強くて優れているという意識もあって、人間の事は自分達の玩具や獲物として徹底して見下し嫌悪しており、非常に残忍で執念深く陰湿な者が多い。その為、歴代の多くの戦隊怪人や特に前作の敵怪人とは対照的に、全体的にコミカル要素は希薄である。
当然シンケンジャーの事も基本的には見下して舐めており、実際に過去のシンケンジャーから逃げ切った個体も中にはいるので、そういった者達は傲慢さに拍車が掛かっている場合が多い。さらにアヤカシは前述した己の執着による拘りから、基本的にいつの時代でも行動パターンを殆ど変えないので、過去のシンケンジャーが残した戦闘記録を参考にして倒される展開も多い。
小説版の描写を見るに戦隊のお約束である戦隊側の名乗りを毎度待つのも、アヤカシの場合はこれら本能と言える人間に対する劣等感故の慢心が根本にあるからだという事が窺える(実際に、小説に登場したこういった慢心が希薄なはぐれ外道は、躊躇なく名乗りの途中で攻撃するという禁じ手をしている)。
これら一見、シンケンジャーを倒すだけであれば非効率や愚かとも言える行動をとるのも、彼等にとって何よりも一番重要なのはシンケンジャーを含む人間を苦しめる事だからであり、この辺りは根本的に人間とは価値観が全く違うのだと言える。
一部の用心深く狡猾なアヤカシは、隙間センサーを避けて秘かに現世を行き来したりと、シンケンジャーに対しても慎重に行動するのだが、そういったアヤカシの方が稀である。そしてそういった者であっても、己の力への過信と人間に対する慢心という本質については何も変わらない。
このような連中である為、一応外道衆という集団を形成してはいるものの、それは血祭ドウコクの絶対的な力を恐れて逆らえないからでしかなく、お世辞にも一枚岩の集団とは言い難い。
ドウコクの手前では「御大将」と呼んで従順にその命令に従ってはいるものの、ドウコクが何らかの理由で動けなくなると途端に統率を失って、幹部の命令もろくに聞かずに好き勝手に動き始めるような者ばかりである。当然ながら所属するアヤカシ同士の仲間意識や同族意識も協調性も皆無に等しく、その為に幹部達も「所詮は三途の川の根無し草共」と評して、内心では殆どの配下を全く信用してはいない。
また、ドウコクも全てのアヤカシを把握している訳ではなく、アクマロ一派のようにドウコク達が把握していないアヤカシも普通にいる。最終的にはドウコクが倒された事で外道衆は事実上壊滅したものの、それとは関係なく依然としてアヤカシは三途の川に存在している。
加えて、小説版の説明によると山場の崖や石切り場のような、岩で覆われた開けた場所を好む習性があるらしい。これは三途の川に環境的に近い為だと思われ、同様の理由からか作中では川辺や岩が並ぶ海辺といった、三途の川に近いような環境の場所に出現したり潜伏している描写も多い(メタ的にはいつもの撮影現場の都合上こういった場所が多い事への理由付けだと言える)。
はぐれ外道
通常のアヤカシは前述した通り、三途の川の穢れから生まれる存在なのだが、中には人の道から逸脱した所業を行って外道に堕ち、生きたまま三途の川に渡ってアヤカシに転生した人間もいる。
それがはぐれ外道と呼ばれる者達であり、作中では薄皮太夫や腑破十臓が該当する。ただし、大半の者ははぐれ外道に堕ちても、三途の川の激しい憎悪と力に耐え切れず器が壊れて数年足らずで死に至る。その為、十臓や太夫のように数百年も生きている者はかなり珍しい。
彼等の特徴としては半分は人間である為、三途の川の水が無くとも現世で生きていけるという大きなアドバンテージを持っており、ドウコクが持つ対アヤカシの封印術なども彼等に対しては効果が弱い。一方で、元人間故に二の目を持たないので倒されれば終わりというリスクもある。
また、同じはぐれ外道でも太夫がアヤカシとなってから三途の川に堕ちたのに対して、十臓は人間のまま三途の川に堕ちてアヤカシになった等と若干経緯が異なっており、その差異の為か十臓は人間の姿とアヤカシの姿を切り替えられ、より人間に近い存在らしい。
ちなみにはぐれ外道達は、純粋なアヤカシ達からは「半端者」や「はぐれ者」と呼ばれ、人間同様に蔑みの対象とされており、彼等との折り合いは非常に悪い。
三途の川
アヤカシ達が棲む世界にして彼等の生まれ故郷。
人間の悲しみと苦しみで穢れた、紅く濁った川が流れる不気味な紅い世界であり、この穢れからアヤカシ達は自然発生的に生まれてくる。一般的にイメージされる三途の川とは似ても似つかない光景で、実際にシンケンジャー世界の三途の川は一般的な意味での三途の川とは異なり、あの世とこの世の狭間に存在するアヤカシが棲む異空間である。
その為、一般的なイメージとは異なり死んだ者の魂が渡れる場所ではなく、ここには死者でも生者でもないアヤカシ達しかいない。
基本的には生きている者も当然ながら渡る事はできず、三途の川を自由に出入りできるのはアヤカシだけであり、唯一の例外は生前に非道を行い生きたまま三途の川に堕ちる上記のはぐれ外道である(ただし、はぐれ外道もアヤカシとなる事で三途の川を行き来できるようになるので、厳密には例外ではない)。
他には、生き物ではない折神は一応三途の川に入れるようだが、作中で三途の川に入った虎折神もあくまで偶然亀裂に巻き込まれて堕ちただけであり、自主的にそこに行く事はできない。
三途の川の水は現世の人間の悲しみに応じて増減を繰り返す性質があり、過去にも地震や災害が現世で起きた時には川の水は増水している。ただし、増水量はどちらかと言えば悲しみの量よりも質で左右され、100人の人間の単純な悲しみよりも1人の人間の深く濃い悲しみの方がより川の水は増える傾向がある(実際に、最終局面で川を氾濫させたのもたった1人の人間の数百年に渡る悲しみだった)。
その為に、ただ大量の人間を襲って悲しませれば良いという訳ではなく、そして増水の原因となった大元の悲しみが消えると逆に増えた分の水が減ってしまう。
また、三途の川は夏になると活性化し、それに応じてドウコクやアヤカシ達の力が増すという性質もある。その為にドウコクは夏になると、増幅した己自身の力に飲まれて暴走しないよう力を解放しなければならなくなるので、しばらくは六門船の奥や三途の川の底で動けなくなってしまう。
ちなみに作中世界のお盆やお彼岸などの風習も、元はこの三途の川の活性化という現象から生まれたものらしい。
加えて、三途の川の水は現世の水とは相反する性質のものであり、その為にアヤカシが使う妖術は現世の水の中では効果が弱まる。特に志葉家と池波家が清めて祀っている猩々の谷の神聖な泉の水は、他の水よりこういったアヤカシの妖術を遠ざける効果が強い上に、アヤカシの毒を浄化する作用もある(ヤミオロロの毒も海の浄化作用に弱かったりと、彼等の毒は現世の水とは根本的に相性が悪いようである)。
三途の川は隙間を通して現世と繋がっており、アヤカシ達は隙間を通って現世にやってくる。しかし、三途の川から長時間離れると身体が干上がって「水切れ」と呼ばれる状態になってしまい、そのまま放置すると全身が干からびて死んでしまう。その為、この「水切れ」が起こるとどんな状況でも撤退せざるを得ず、シンケンジャーが作中のみならず歴代も含めて度々窮地を乗り切れたのはこれも多分に影響しており、戦闘が優位だとしても途中で帰らざるを得なくなる理由付けにもなっている。
だからこそ、アヤカシ達は三途の川を氾濫させて現世に流入させ、現世を自分達が活動可能な状態にする事で侵略を目論んでおり、その為に人間の悲しみを集めて三途の川の増水を狙っている。
隙間
三途の川と現世を繋ぐ出入口で、文字通り物と物の間の隙間の事である。
ビルの間や自販機の下や川原の石の間等、あらゆる箇所が出入口の対象なので出撃も撤退もとても簡単である。その為、シンケンジャーは様々な場所に隙間センサーを設置して、三途の川の入口の拡大を感知して場所を特定できるようにネットワークを構成している。
とはいえ、下記の通り出現場所がある程度限定されているものの、流石に全ての隙間をカバーするのはまず物理的に不可能であり(プライベート空間の隙間や自然発生するあらゆる隙間も対象なので、どうやっても隙間センサーでカバーするのは限界がある)、前述した通りセンサーを避けて秘かに侵入してくる者や、センサーを利用して逆にシンケンジャーを誘い出す者も中にはいる。
ただし、三途の川と繋がっている隙間は日本国内の隙間だけであり、小説版でも改めて説明されているが海外にはアヤカシは出現しない。また、作中の描写を見る限りアヤカシの出現場所はほぼ関東一帯に集中しており、どうやらこの地域の隙間が最も三途の川との結びつきが強い模様。
シンケンジャーの拠点たる志葉家の屋敷がこの地域に置かれているのもその為だと思われる(これもメタ的にはいつもの撮影現場の都合への理由付けだと言える)。
一覧
前述した通りアヤカシは本来は種族名なのだが、ここでは公式と同じく幹部や戦闘員を除いた一般怪人枠の個体のみを紹介する。作中のグループに合わせていくつかに分けて紹介する。
名前 | 第○幕 | CV | 容姿 | 得意武具or得意技 | 伝承のルーツ |
---|---|---|---|---|---|
カゲカムロ | 一 | 飛田展男 | 鎧兜のような、人を食った巨大な笑い顔のような姿 | 悲喜双顔刀(ひきそうがんとう) | 大かむろ |
オオツムジ | 二 | 郷里大輔 | つむじ風のような、たくさんの鎌をぶら下げたような姿 | 旋風大鎌刀(せんぷうおおがまとう) | 鎌鼬 |
ロクロネリ | 三 | 長嶝高士 | 陶器のような、握り潰された土塊のような姿 | かいな伸ばし | 土転び |
ナミアヤシ | 四 | 戸部公爾 | うねる大波のような、岩場のトラのような姿 | 青竹断割槍(あおだけだんかつそう) | 水虎 |
ヤナスダレ | 五 | 土田大 | 棚引く暖簾のような、毛は柳のような姿 | 柳糸連弾銃(りゅうしれんだんじゅう) | 衾 |
ズボシメシ | 六 | 二又一成 | キノコのような、大口を開けた獣のような姿 | 舌先三尺刀(したさきさんじゃくとう) | 覚 |
ヤミオロロ | 七 | 梅津秀行 | 樹木のような、苦しむ人間の手の集まりのような姿 | 枝又尖扇剣(えだまたせんせんけん) | 木霊 |
ヒトミダマ | 九 | 石野竜三 | 無表情の能面のような、牡蠣と赤真珠のような姿 | 大貝形手盾(おおかいのなりてたて) | 一つ目小僧 |
オカクラゲ | 十 | 宇垣秀成 | 古い傘のような、クラゲのような姿 | 逆六骨短槍(さかさろっこつたんそう) | 傘化け |
ウシロブシ | 十一・十二 | 諏訪部順一 | 牙を剥いた化け物の顔のような、鎧武者のような姿 | 鬼首楔形刀(おにこうべせっけいとう) | おとろし |
ナキナキテ | 十三 | 納谷六朗 | 泣き顔のような、鬼の子供が抱き付いているような姿 | 沸鉄地獄棍(にえかねじごくこん) | 子泣き爺 |
ハチョウチン | 十四 | 下山吉光 | 虚無僧のような、燃え盛る提灯のような姿 | 火 | 提灯お化け |
ナリスマシ | 十五 | 大林勝 | 向かい合った2人の顔のような、2つの瓜のような姿 | 瓜実複相刀(うりざねふくそうとう) | のっぺらぼう |
マリゴモリ | 十六 | 市来光弘 | 丸い巻き貝のような、アルマジロのような姿 | 硬い玉になる | 栄螺鬼 |
イサギツネ | 十七 | 沢木郁也 | 木の葉を被ったキツネのような、カラスと翼のような姿 | 天為葉扇剣(てんいようせんけん) | 天狗 |
ヒャクヤッパ | 十八 | 鈴木千尋 | 無数の刃のような、刀の柄のような姿 | 群立千刃刀(むらだちせんじんとう) | 網切 |
オイノガレ | 十九 | 桜井敏治 | 油袋の集まりのような、2つの笑顔のような姿 | 油坏滑蛮刀(あぶらつきなめりばんとう) | 油すまし |
ウタカサネ | 二十 | 斎賀みつき | たくさんの口が集まったような、管のような姿 | 音叉鳴響刀(おとまためいきょうとう) | うわん |
ササマタゲ | 二十一 | 星野充昭 | 瓶から溢れる酒のような、その中で戯れるカメのような姿 | 覆水長戟剣(ふくすいちょうげきけん) | 瓶長 |
チノマナコ | 『ディケイド』第24・25話 | 大友龍三郎 | 無数の目玉が集まったような、蔦植物のような姿 | ディエンドライバー | 目目連 |
ウラワダチ | 二十二 | ふくまつ進紗 | のたくった布のような、惑わせる模様のような姿 | 蚕糸方天戟(さんしほうてんげき) | 一反木綿 |
ゴズナグモ | 二十三・二十四 | 安井邦彦 | ウシのような、クモのような姿 | 強力な粘着糸 | 牛鬼 |
ユメバクラ | 二十五・二十六 | 小杉十郎太 | 混じった獣のような、渦巻く悪夢のような姿 | 迷妄凶夢剣(めいもうきょうむけん) | 獏 |
ソギザライ | 三十六 | 岩田光央 | トゲや牙のような、固い毛のような姿 | なんでも粉々にしてしまう | 山颪 |
モチベトリ | 三十七 | りーち(清家利一) | 餅のような、幼虫のような姿 | 白埴鋤歯叉(しらはにすきばのまた) | べとべとさん |
イクサズレ | 三十八 | 秋元羊介 | ぶら下がる炎のような、巻き付く蔓のような姿 | 帳外炎鎧銃(ちょうはずれえんがいじゅう) | 釣瓶火 |
ヨモツガリ | 四十四 | 湯屋敦子 | 和服の女性のような、暗い怪鳥のような姿 | 鬼火弾 | 陰摩羅鬼 |
オボロジメ | 四十六 | 楠見尚己 | 煙のような、化け物武者のような姿 | 血煙逆鋸刀(ちけむりさかのことう) | 煙々羅 |
ホムラコギ | VSゴーオンジャー | 吉野裕行 | 火の輪のような、それを吐き出す狒々のような姿 | 焔摩大火輪(えんまだいかりん) | 朧車 |
デメバクト | 帰ってきたシンケンジャー | 陶山章央 | 顔から手が出ているような、顔から目が出ているような姿 | 賽転灯籠槍(さいてんとうろうそう) | 手の目 |
マダコダマ | VSゴセイジャー | 玄田哲章 | 山水画のような、閻魔大王のねぶたのような姿 | 相手の力を吸収し、跳ね返す | 山彦 |
グロマグロ | テレまんがヒーローズ | なし | マグロのような、人面の像のような姿 | 封水の術 | 海坊主? |
アクマロの配下
筋殻アクマロに仕えるアヤカシ達。彼に対して敬語で従順に接するなど、通常のアヤカシと違い明確な主従関係がある。ただし、アクマロは自身の本当の目的を彼等にも教えてはおらず、彼等も本質的にはアクマロの元で好き勝手に暴れたいだけなので、こちらも信頼関係等は皆無に等しい。
名前 | 第○幕 | CV | 容姿 | 得意武具or得意技 | 伝承のルーツ |
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アベコンベ | 二十七 | 檜山修之 | 上下あべこべの顔のような、渦巻く雷雲のような姿 | 筋雲重長巻(すじぐものかさねながまき) | 火車 |
ドクロボウ | 二十九 | 松本大 | 髑髏のような、ボロ布のような姿 | 濡髪糸眉刀(ぬれがみいとまゆとう) | 狂骨 |
クグツカイ | 三十 | 武虎 | 操るナメクジのような、操られる傀儡のような姿 | 人間を操る | 小袖の手 |
ハッポウズ | 三十二・三十三 | 稲田徹 | フジツボのような、爆煙のような姿 | 深淵稜堡刀(しんえんりょうほとう) | 雷獣 |
フタガワラ | 三十五 | 小谷津央典 | 鬼瓦のような、埴輪のような姿 | 二の目に変化した際に発揮する絶大な攻撃と防御 | 塗り壁 |
スナススリ | 四十一 | 松野太紀 | 並ぶ歯のような、並ぶ干し柿のような姿 | 凶砂旱魃刀(きょうさかんばつとう) | 餓鬼 |
ツボトグロ | 四十二 | 園部啓一 | うねる触手のような、和服の皺のような姿 | 絶痛虫 | 飛頭蛮 |
クサレアヤカシ
劇場版に登場した外道衆の中の外道衆と評されるクサレ外道衆の構成員。ただし、殆どのクサレアヤカシは初代シンケンジャーとの戦いで既に倒されていたらしく、作中では頭目の脂目マンプク以外の一般のクサレアヤカシは一体しか登場していない。
余談
これは妖怪をモチーフとしたキャラクター群としては珍しく、油すまし(オイノガレ)や陰摩羅鬼(ヨモツガリ)、べとべとさん(モチベトリ)、大かむろ(カゲカムロ)等々、戦隊怪人のモチーフとしては初採用となる妖怪が多い一方、河童や雪女といった知名度の高い妖怪をモチーフとしたアヤカシはあまり存在しない(同じく妖怪をメインモチーフにしている『忍者戦隊カクレンジャー』や『手裏剣戦隊ニンニンジャー』ではどちらとも登場している)。
勿論三途の川を探せばどこかにいるのかもしれないが、あるいは知名度の高い妖怪のオリジナルとなった=現世での出現頻度が多かったと思われるこれらのアヤカシは、クサレアヤカシ同様に既に過去のシンケンジャーに倒されている可能性もある。
ただし、ナミアヤシの元となった水虎については河童の別称とする説もある。
また、戦隊の妖怪をモチーフにした敵は大体がストレートに妖怪そのものなのだが、アヤカシの場合は作中世界の様々な妖怪伝承のモデルとなった怪物達という設定であり、正確には妖怪そのものではない。このような設定の妖怪モチーフの敵はスーパー戦隊としては珍しい。
関連タグ
魔化魍:モチーフが同じ。
スーパー戦隊の敵巨大化の系譜 |
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