土転び
つちころび
山田野理夫や水木しげるの著書によれば、中部地方に現れる毛の生えたマリモのような姿で、山道を行く旅人めがけて転がってくる。恐れずじっとしていれば何事もないが、逃げたりすると道に迷ってしまうという。
ツチノコの異名として「槌転び」という怪異の伝承があるが、上記のような話を著した民俗資料はないため、創作の可能性もある。
CV:富田耕生(第2期)、槐柳二(第3期)、古谷徹(第4期)、高戸靖広(第5期)、間宮康弘(第6期)
原作での初登場はマガジン版の「土ころび」。
丸いマリモのような体にゾウの鼻のような口を持つ。絶滅したはずの妖怪だったが、正体は工場廃液の混ざった水を飲んだ人間が変異したもの。
ねずみ男にそそのかされて鬼太郎のエネルギーを吸ったが、エネルギーを包みきれず爆散。
重傷を負ったねずみ男に鬼太郎は絶交を宣言するのだった。
その後新編の「土転び」で別個体が登場。
一つ目と触角を持った姿で、木を伐採して人工林を作ろうとする人間に怒り人工林をめちゃくちゃにしてしまう。
説得に来た鬼太郎を口から出す粘液で体に貼り付けるが、鬼太郎の髪の毛が土転びの弱点を探り当て、弱点である触角を鬼太郎でなければ解けない「鬼太郎結び」にされ降参。
ねずみ男の計らいで停戦することになった。
アニメ版では原作準拠の2期と6期以外はすべて電気を食べる設定になっている。
2期は原作とほぼ同じだが、川底に残る土ころびの細胞が工業廃液の影響で分裂して誕生て。ねずみ男への態度がタメ口(ねずみ男は下手)になっているほか、ねずみ男に金塊をやると騙したりと知恵者になっている。
3期ではダム開発で祠が沈没したため、怒って発電所の電気を食べ停電を起こした。
鬼太郎が祠をもとに戻したので、土ころびはおとなしくすることができた。
4期でも祠がダムの開発に巻き込まれたという設定。電気の無駄遣いをする人間に怒ってダムの管理人に憑依し暴れ回る。
鬼太郎の妖力を吸って巨大化するが、鬼太郎の妖力を流し込まれ爆散。
魂は祠へ帰っていった。
5期では一つ目を持つ新編とマガジン版を折衷したような姿。
ねずみ男によって小さな土ころびが掘り出され、「ビビビ電力」で大儲けしようと企むが、井戸仙人の薬で活性化したゲゲゲハウスに制され元の姿に戻った。
他のシリーズと異なり人語が通じない。
6期では初めて新編の設定で登場。鬼太郎結びにされるところまではほぼ同じだが、ぬらりひょんが政治家を買収したため工事は中止になり、土転びがぬらりひょんを信頼するという流れになっている。