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「グワーッハッハッハァ! 荒れてるなァ御大将!!」

お前など御大将の引き立てが無ければ、とっくに賽の河原で野垂れ死んでおるわ」


データ編集

身長204cm(二の目時:51.m)
体重89kg(二の目時:22.3t)
CV長嶝高士

概要編集

第三幕「腕退治腕比」に登場する陶器のような、握り潰された土塊のような姿を持つアヤカシ。土転び』のルーツとされている。

手で捏ねられた指の跡が随所に残った歪な形で焼成された、緑色の人型の陶器と言うべき外見であり、頭部と腰にもそれぞれ自身をこねて握り潰すような茶色い左手と右手の意匠がある。

また自身の両腕も一の腕の部分が茶色くなっているが、長さは左右非対称で左腕の方が長い。


他のアヤカシと違って武具はないが、代わりに自身の腕を自在に伸ばす能力を利用し、まるで巨大なミミズのように自らの腕を地中から這わせる技「かいなのばし」を使う。

この技で逃げる人々をわざわざ追い掛けて襲っては大喜びし、自身の技に絶対の自信を持っているまさに「腕自慢」。また土くれのような格好通りというべきか、戦闘では口から泥の塊を吐いて攻撃する事も。


性格は豪快で、アヤカシには珍しく血祭ドウコクへの忠誠も厚いが、はぐれ外道である薄皮太夫のことは頭から毛嫌いしており、会えば互いに罵り合って一触即発の状態になる程険悪な間柄。

「相変わらずの姫様ぶり」という辺り、ドウコクに重用されて一段上の地位にいることが気に入らないのだろう。


劇中での活躍編集

六門船に呼ばれて姿を現すと、ロクロネリは早くも太夫と言い合いになる。

上記の下段の台詞を言い放って罵倒すれば、対する太夫も「本当ならお前のような卑しい奴が、わちきの前に立てるハズもない」と反論、ロクロネリの方も「相変わらずの姫様ぶり…哀れなものだな」と皮肉で応酬し、その場に一触即発の空気が流れる。見かねたドウコクが仲裁に入り、改めて人間界を荒らすようにに命じたため、ロクロネリは出撃する。


その後、三途の川を増水させるためにこの世に侵攻すると、「かいなのばし」で人々を襲って傷付けていく。

その場に友人と居合わせた千明丈瑠に自身の腕を認めさせるべくシンケングリーンに変身して立ち向かうが、ロクロネリは「かいなのばし」による変幻自在の不意打ち攻撃でグリーンを叩きのめし、その場にいた千明の友人二人にも口から発射する泥の塊で重傷を負わせてしまう。

そこへ丈瑠達4人が駆けつけると、「かいなのばし」に苦戦しつつも千明の友人達一般人を救助。そしてブルーの張った水の幕による目くらましを受けて5人が退却すると同時に、自身も水切れのためにその場は止むを得ず撤退した。


彦馬「馬鹿者!! 稽古を放り出して、抜け出した挙げ句に何たる様だ!! 一人で戦えるとでも思ったか!?」


その後、黒子から手当てを受ける千明は彦馬にこってり絞られ、茉子ことはから友人が入院して全治二週間の怪我と知らされたのを受け、自身の力不足を認識させられる。だが丈瑠はそれを「違う!」と否定した上で「お前が友達と会ったせいだ」と断じる。そして「いいか…過去を捨てるのは、家族とか友達を巻き込まないためだ。俺達に関わらせないためなんだよ…!! そんな事も分からないでお前は友達を危険に晒したんだ……!!!」と叱責。力不足どころか、自身の士道不覚悟を改めて思い知らされる千明に、丈瑠は更に追い打ちを掛ける様に厳しい最後通告を突き付ける。


丈瑠「千明…明日までにあのアヤカシの技を破れるようになれ。出来なきゃショドウフォンは返せ!…俺達より一段落ちてるくらいだったら我慢出来るんだけどな、数段落ちてるんじゃ話にならないんだよ!!……侍辞めろ」


屋敷を出て行った千明は二人の友人が入院する三倉市立病院を訪れ、外道衆を倒すまでは友人とは会わない」覚悟を決めながらも、漫画喫茶の個室に籠ってゲームをやりながら丈瑠の言葉を反芻して悔しさを募らせる。

その上でロクロネリの「かいなのばし」を破るにはどうしたら良いのか考えていたところ、偶然画面に映った『パックマン』からヒントを得るのだった。


同じ頃、三途の川に浸かるロクロネリの前で川の水が増えているか、棒を伸ばしてシタリが調べた所、僅かながら増えていて成果があったと喜んでいた。外道衆に生まれた事に不満は無いが、三途の川から長い間離れられず、水切れの度に離れるのを面倒と思っていたロクロネリは、シタリから「だから、早く三途の川を溢れさせるんだよ!」と発破を掛けられ、「分かっておる、まぁ見ておれ」と返すのだった。


後日、再びこの世に姿を現して暴れ回るロクロネリに対し、駆けつけたシンケンジャーは4人だけ。1人足りない事をロクロネリが指摘すると、すぐに遅れて千明が登場し、シンケングリーンに変身する。

ナナシ連中を他の4人に任せて単身ロクロネリに挑むグリーンは、相手に対して「かいなのばし」を使って来るように挑発。


「また儂の技を見たいらしいなァ……ハッ! かいなのばしィッ!!」


ロクロネリもその気になって腕を伸ばして地面から仕掛けて来るが、パックマンから得たヒントを元にグリーンは、なんと街中を縦横無尽に駆け回りながら腕の攻撃を避けまくる。そして柱の多く立つ建物の中をジグザグに走り回り、自身を追い掛けて来るロクロネリの腕を絡ませ、身動きを取れなくしたのだ。


グリーンの対抗策に嵌まり、両腕が絡まって動けなくなったロクロネリに対し、街を一周して来たグリーンはそのまま背後から止めを刺そうとするが、対するロクロネリは尚も腕を伸ばしてグリーンを攻撃しようとする。しかしそこへレッドが間に入ったため、辛くも難を逃れたグリーンは、両腕がレッドに集中している隙を突いてロクロネリの懐に飛び込む。慌てて腕を戻そうとするロクロネリだったが、腕が何本もの柱に絡まって戻らず、そのままシンケンマル木枯らしの舞を受けて倒される。


その直後、二の目となって巨大化すると、シンケンオーに対して自慢の「かいなのばし」を繰り出し攻撃を仕掛けるも、攻撃する際の殺気を感知されたために両腕を切断され、無力化された所に止めのダイシンケン侍斬りを喰らって爆散した。

 

ロクロネリを撃破した後千明は「丈瑠… いや、殿様! これからも一緒に戦わせてくれ!!」と共に戦い抜く覚悟を伝え、丈瑠も「誰も『辞めさせる』なんて言ってない」と応え無事に仲直り。

そして「自身の強引な作戦が成功したのは、攻撃を読んだ丈瑠がロクロネリの気を逸らさせたおかげ」…つまり一人で勝てたわけではないと理解した千明は「絶対にアイツを越えてやる!!」と静かな闘志を燃やすのだった。


余談編集

モチーフは陶器。そして名前の由来は轆轤(ろくろ)+練り


一部雑誌等では「ロクロカイナ」という名前で表記されている。


現代の伝承で『土転び』という妖怪がいるとされている。

『土転び』は山道で旅人を後ろから追い掛けてくる土の化け物らしく、ロクロネリの「かいなのばし」が人間を襲う様子が『土転び』伝承のルーツになったと思われる。


声を演じた長嶝氏は昨年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』でショウキャクバンキの声を担当しており、次回作の『天装戦隊ゴセイジャー』でもツチノコのト稀ヅ役で出演している。次の和風戦隊でも妖怪の怪人を演じている。


海外版「パワーレンジャー・サムライ」ではローファーという名前になっている。

意味はおそらく「怠け者」という意味だが、積極的に人間界に暴れ出ているためかなり働き者である。

グリーンレンジャー(こちらで言うシンケングリーン)を緑色にかけてか「ピーマン野郎」と呼んでいる。


関連項目編集

侍戦隊シンケンジャー 外道衆 アヤカシ(シンケンジャー) 土転び


ナイーヨ・カパジャー:同じく女幹部を毛嫌いする一般怪人繋がり。


ストロングスマッシュ:物を掴んだ手を模した上半身と肥大した両腕が共通したライダー怪人。

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