概要
その名の通り、手のひらに目がある妖怪。『画図百鬼夜行』では両手に目のある座頭の姿で描かれている。強盗に殺され、恨みを残した盲人が化けたと言われている。
石燕の創作妖怪だとされているが、江戸時代の怪談集『諸国百物語』には、墓場へ肝試しに行った男が手の平に目玉のある老人の化け物に襲われ、近くの寺に匿ってもらったが、結局は追いかけてきた化け物に食い殺されてしまったという話が残されている。
高橋葉介の漫画『夢幻紳士』とそのスピンオフ作品『もののけ草紙』には主要人物として登場する。
関連イラスト
関連タグ
- 六部殺し:手の目の「強盗に殺され、恨みを残した盲人が妖怪に生まれ変わったもの」という説がこの昔話の「ある百姓が自宅に泊まった旅の六部を殺して金品を奪い、それを元手にして財を成したが、生まれた子供が六部の生まれ変わりでかつての犯行を断罪する」という内容と酷似している。
- 千手観音:別名『千手千眼観音』。合掌している二つの手以外の40の掌には一つずつ眼が付いており、一つの手で25、合計1000の世界を救済するとされる。
- 百々目鬼:手のひらにもあるが、腕全体にもたくさんの目を持つ妖怪。
- コウモリ男:『仮面ライダーZO』に登場する手に目があるライダー怪人。
- ペイルマン:洋画『パンズ・ラビリンス』に登場するそっくりな魔物。
- デメバクト:『侍戦隊シンケンジャー』において伝承のルーツとされる戦隊怪人。
- アイズ・ドーパント:Vシネマ『仮面ライダーエターナル』に登場する怪人。
- 矢琶羽:漫画『鬼滅の刃』に登場する鬼で、手の目同様掌に目を持つ。
- ゲゲゲの鬼太郎:手の目が登場する作品。担当声優は以下の通り。