サナダムシ
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さなだむし
条虫綱に分類される扁形動物の総称。動物の消化管中に生息する寄生虫である。
条虫綱に分類される扁形動物の総称。条虫。消化管や口が無く、動物の消化管中に生息する寄生虫である。雌雄同体で、体内には生殖器官のみが発達している。
「サナダムシ」としてイメージされるのは多節条虫亜綱で、真田紐のような平たく細長い形をしていて片節に区切られ、成熟すると切り離されて便とともに体外に排出され、体外で卵が孵化する事が多い。
ヒトを最終宿主とするものには、有鉤条虫、無鉤条虫、広節裂頭条虫などがある。汚染された食物や水を摂取することが寄生の原因となる。
宿主の健康に負担をかける事は自らの命を危険にさらす事であるため、人を最終宿主とするものが消化管に寄生している限りは重大な健康被害をもたらすことはないが、本来寄生すべきでない部位(脳とか筋肉とか)に迷走してしまった場合や、本来人に寄生する種でない幼虫が成熟できなかった場合は、様々な健康被害をもたらす事がある。
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マキは53連勤中の社畜であった。ある日いつものように自宅アパートに帰ると、見知らぬ美女がキッチンで夕食を作っているところだった。美奈子と名乗った彼女はマキのストーカーで、見ているだけでは我慢できなくなったので合鍵を勝手に作って不法侵入し、生活能力皆無のマキの世話をしたいのだという。疲れていたマキは「ストーカーになるほど興味を持ってくれて、ゴハンまで作ってくれるなら、悪い人ではないのでは?」と受け入れる。献身的な美奈子にマキはなにかお礼がしたいと申し出る。美奈子は「マキさんの子供が欲しいです」という。女同士で子供はむずかしい。なりゆきでマキが、美奈子に寄生したサナダムシに自分が感染すれば、それは事実上の妊娠であり、ふたりの子供といえるのではないかと提案する。美奈子も感激する。紆余曲折を経て、ついに美奈子産のサナダムシがマキの腸内に定着し、ふたりは涙を流して喜ぶ。役所の書類より、プラチナ5グラムより、確かなものがある。それはあなたの存在そのもの。そして、ふたりのサナダムシ。16,073文字pixiv小説作品