芽殖孤虫
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がしょくこちゅう
芽殖孤虫とは条虫の一種。極めて致死率の高い感染症である芽殖孤虫症を引き起こす。
芽殖孤虫は日本で発見された寄生虫の一種である。感染すると、ほぼ死ぬ。
分裂によって増殖を繰り返す特異な性質を持ち、その謎に満ちた生態と感染した場合の凄惨な予後から寄生虫界隈では半ば伝説的な存在となっている。
条虫類である事は判っているものの、幼虫(孤虫)の状態でしか見つかっておらず、正体不明の寄生虫である。
ヒトは本来の終宿種ではないため、ヒトの体内では成虫になれないと考えられていたが、近年では進化の過程で成虫になる能力を失なった種である可能性も指摘されている。
本種に感染すると、体内で出芽分裂による増殖を繰り返し、数年~十数年程度で筋肉や骨、内臓、脳といったあらゆる箇所が虫だらけになり死に至る芽殖孤虫症を発症する。
近年では救命例らしきものもあるのだが、近縁種の条虫を誤認したものや、芽殖孤虫の中でも寄生箇所や性質の異なる複数のタイプがあるとされ、「真の芽殖孤虫」といえるモノから救えたのかは判然としない。
1904年に日本で発見されて以来、世界中で散発的に確認されている。日本でも多い。
本来の宿主が何であるのかなどは不明であり、どうやってヒトに感染するのかは分かっていない。
感染者にはヘビやカエルなどの喫食歴があったり、ケンミジンコを含んだ生水を利用していた例があったため、これらがリスク要因となる可能性が指摘されている。
近年では、南米において野生の複数のネコ科動物から本種を発見したとの論文が発表されたが、微妙に違う未知の別種であるとする説もあるため、未だにその起源は不明である。こんなん何種類も居るのかよ怖っ。
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